naokichiオムニバス

68歳、ヴィオラ弾き。ビール大好き。毎日元気。

DOUBLE FANTASY John&Yoko

12日(金)、会社帰りに麻布十番へ。

 

ソニーミュージック六本木ミュージアムで開催されている「DOUBLE FANTASY John&Yoko」を見るためだ。

 

この展示会のことは、大学オケの先輩であるH氏がFacebookに書かれていて、とてもよかったとのことなので、会期中(2月18日まで)に一度行きたいと思っていた。

 

この日の前売券を1枚購入していたのだが、妻も行ってみたいと思っていたということでもう1枚買い求めた。

 

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既に入場していた妻と落ち合う。

 

大変見応えのある展示会だった。ジョンとヨーコの出会いからの歩みを時系列でたどる。様々な展示物や解説を興味深く見た。2人が出演したテレビ番組など、映像もたくさん流されていた。

 

驚いたが、動画撮影のみ禁止とのことで、ありがたいことに写真はOKだった。

 

2人が出会ったインディカ・ギャラリーの再現。

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天井の絵の「YES」の文字は、驚くほど小さい。確かにルーペが要る。

 

ジョンとヨーコのバラード

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1969年の「ベッド・イン」。

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LOVE

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IMAGINE

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HAPPY XMAS(War Is Over)

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POWER TO THE PEOPLE

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DOUBLE FANTASY

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このアルバムは、現在入手できないようだ。知らなかった。驚いた。

 

ニューヨーク、セントラル・パークの「ストロベリー・フィールズ」。セントラル・パークにはずいぶん前に行ったが、その時はこれを見なかったように思う。

いつか遠くない内に行ってみたい。

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悲劇的な事件の後のヨーコとショーンの声明。

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最後にグッズ売場がある。

私はこういう時の定番購入品であるクリアファイルとピンバッジ、妻はパスケースを買った。

500ページもあるという立派な図録に気持ちを惹かれたが、重そうなので見送った。オンラインショップで買うかな。

 

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※過去の関連記事

    ジョン・レノン没後40年
       https://naokichivla.hatenablog.com/entry/2020/12/09/000753

新国立劇場 「フィガロの結婚」

9日(火)、新国立劇場で上演された「フィガロの結婚」を鑑賞。3日(水)の「トスカ」から中5日でのオペラである。

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フライヤー。

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今回の公演は、指揮者がエヴェリーノ・ピドから沼尻竜典に変更、またキャストについても、伯爵夫人とフィガロが変更になった。フィガロを歌うことになったダリオ・ソラーリは、前週の「トスカ」でスカルピアを歌った人である。

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1・2幕、3・4幕が続けて演奏され、休憩は1回だけ。

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私の席は2階3列34番。前週の「トスカ」は2階3列20番だったので、少し上手側に動いた形。

 

アンドレアス・ホモキの演出は、2003年から始まって今回が7回目。

 

コンクリート打ちっ放しの倉庫みたいな殺風景な空間。序曲が始まり、そこに引っ越しの段ボールが運び込まれてくる。登場人物は基本的に正面奥から出入りする。

 

プログラム冊子に掲載されている前回2017年の舞台写真。

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最初の内、フィガロとスザンナの二重唱では、オケの響きがくすんで重く感じられた。

 

その後のフィガロのカヴァティーナ「ダンスをなさるならギターを弾いて差し上げましょう」のところで、チェロ奏者が1人ピットに入ってきて前の方に座るのが見えた。弦が切れたとかだろうか。

 

このあたりまでは、歌手がもっと速いテンポで歌いたいのにオケが後ろへ引っ張っていると感じられるところがあった。

 

運び込まれた段ボールは、伯爵やケルビーノがその陰に隠れるのに使われた。

 

合唱のメンバーは間隔を空けて立った。おそらく前回までの上演とは違うのだろう。

 

2幕で衣装箪笥が運び込まれる。これも以後の隠れ場所になる。

 

ケルビーノの「恋とはどんなものかしら」では、弦のピッツィカートをもっとくっきりした音で聴きたかった。

 

ここまで基本的に登場人物は舞台奥から出入りしていたが、ケルビーノが庭に飛び降りる場面では舞台前面側に飛んだ。以後ここに梯子がかけられて登場人物の出入りに使われるようになる。

 

2幕のフィナーレでは壁が動いて空間がゆがむ。前掲舞台写真一番下の左のような形。

 

2幕終了時のカーテンコールはなかった。

 

3幕も舞台装置はまったくかわっていない。休憩30分も要らなかったのではないか、と思ったが、歌手やオケの文字通りの休憩としてはもちろん必要だっただろう。

 

3幕と4幕はアタッカで演奏された。

 

4幕、庭での伯爵夫人とスザンナの服の交換は、それまで着ていた服を着なかったので、どっちが伯爵夫人でどっちがスザンナなのか、観ていてわかりにくかった。もっともプログラム冊子に載っていたホモキの談話によると、オペラ終盤では登場人物の社会的地位が捨象されていき、対等な2人の人間として描く意図があるとのこと。

 

なじみのあるオペラでもあり、最初から最後まで楽しむことができた。こういう抽象的な演出は好きではないが。

 

モーツァルトのオペラの中で、喜劇性という点では「フィガロ」が一番ではないか、と思った。

 

それから、重唱の魅力もきわだっている。

 

歌が語るものとオケが語るものとの一体感がすばらしい。やはりモーツァルトのオペラは奇跡的な宝だと思う。

 

今回の公演、スザンナがとにかく魅力的だった。役としてこのオペラで最も魅力的な存在であることはもちろんだが、この日の臼木あいさんのスザンナはとりわけ素敵だった。スザンナ本来の利発さに加え、ケルビーノ的なコケティッシュな要素も出していた。

 

フィガロの結婚」は、宇奈月温泉での「湯の街ふれあい音楽祭モーツァルト宇奈月」で、2017年に演奏している。ローテーション通りであれば、来年、2022年に演奏することになると思う。是非またこの奇跡の傑作を弾きたいものだ。

 

※この9日の公演のダイジェスト映像がFacebookに掲載されたので、転載する。

https://fb.watch/3Ee0DXagGd/

※舞台写真も同じくFacebookに載っていた。

https://www.facebook.com/nnttopera/posts/3825615357504715


 

ニールセンと「愛のフィナーレ」

昨8日(月)、浴室で聴いたFMの「ベストオブクラシック」で、ニールセンの「オーボエとピアノのための2つの幻想曲」という曲をやっていた。初めて聴く曲だ。

 

曲が始まってすぐに、オーボエのメロディが上行するのを聴いて、何かの曲に似てるな、と思って間もなく思い至った。

 

「愛のフィナーレ」だ。なかにし礼作詞、宮川泰作曲。

 

「(恋の終わりは)涙じゃないの」の部分のメロディだ。

 

動画をさがしてみました。

 

こちらがニールセン。FMで聴いたのとは別の演奏です。

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そしてこちらが「愛のフィナーレ」。菅原洋一の歌が有名ですが、ここではザ・ピーナッツ。キーがニールセンと同じなので。

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クァルテット・エクセルシオ ベートーヴェン弦楽四重奏全曲チクルス第4回

クァルテット・エクセルシオベートーヴェン全曲チクルス、4回目に行ってきた。

 

前回に続き、事前の公開リハーサルにも出かけた。

 

   ※クァルテット・エクセルシオ 第4回公開リハーサル

       https://naokichivla.hatenablog.com/entry/2021/01/31/111232

 

ベートーヴェン生誕250年記念 弦楽四重奏全曲チクルス 第4回

日 時 2021年2月6日(土) 13:30開場 14:00開演
会 場 J:COM浦安音楽ホール コンサートホール
演 奏 クァルテット・エクセルシオ

曲 目 ベートーヴェン 弦楽四重奏曲第1番ヘ長調

    ベートーヴェン 弦楽四重奏曲第2番ト長調

    ベートーヴェン 弦楽四重奏曲第3番ニ長調

    ベートーヴェン 弦楽四重奏曲第4番ハ短調

    ベートーヴェン 弦楽四重奏曲第5番イ長調

    ベートーヴェン 弦楽四重奏曲第6番変ロ長調

 

作品18の6曲を番号順に演奏する長時間の演奏会。2曲ごとに2回の休憩が入った。

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6曲まとめて聴くのは初めてだ。席はいつもの1階F列12番。

 

冒頭、館長が登場し、新型コロナウイルス感染拡大防止の取り組みについて説明した。300人定員のこのホールに150人の入場としたとのことだが、座席の間引きはなかった。

 

まず1番。改めていい曲、よくできた曲だと思った。

 

1楽章の終わり近くに地震があった。演奏者は気がつかなかっただろうか。

(後に気象庁地震情報を確認したところ、千葉県北西部を震源とする最大震度2の地震浦安市猫実が震度1だった)

2楽章は聴きごたえのある音楽だ。

3楽章はモーツァルト時代のメヌエットとは違うベートーヴェンの音楽。

4楽章は鮮やかな演奏だった。

 

2番。

 

1番に劣らず申し分のないいい曲だと思った。4つの楽章はバラエティに富むが、互いの距離が離れ過ぎていないほどよさがいい。

モーツァルトの四重奏曲の延長線上にありながら、やはり相当違う。作品18の6曲は「初期弦楽四重奏曲」と呼ばれるが、ベートーヴェンの個性は確立している。

 

3番。

 

1楽章はとても優美さがきわだつ響きにうっとりする。音楽としては前衛的な瞬間が時々出てくる。

この楽章途中、主テーマである2分音符2つの跳躍がセカンド・ヴァイオリンに出るところを聴いていて、そこに光が当たったようになってほしい、と思った。ファースト・ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロの3人は、音域あるいは音色の面でおのずから目(耳)を引くところがあるが、セカンドはその点若干不利かと思う。そんな中、そこにメロディが移った時はもっと目立ってほしいなと感じた。

2楽章はBdur。Ddurが基調の曲でBdurというのは珍しく面白い。

4楽章はかなりアバンギャルドな音楽だと感じる。2番のシンフォニーを想起した。リズムがとても難しそうだ。こういう曲はモーツァルトは書かない気がする。この4楽章の演奏は圧巻だった。

 

4番。思えば6曲中唯一の短調だ。

 

1楽章のテンポは速い。ただこの四重奏団は常に一貫したテンポで演奏する人たちではない。2回聴いた公開リハーサルでもわかったが、音楽の流れの中で溜めを作るなどのテンポの変化は随時作られる。

この1楽章でも、セカンド・ヴァイオリンにもっと出てほしいと思うところがしばしばあった。ヴィオラは全体のバランスを壊すくらい出てくる場面があったが、セカンドもそうあってほしい。もう1つ線の太さがあると嬉しい。

2楽章を聴いていて、弦楽四重奏という曲種の1つ醍醐味の(聴く場合も、自分で弾く場合も)はこの楽章のような音楽にあると感じた。こたえられない楽しみを満喫できた。

3楽章は速い。そして中間部から戻った時はさらに速いテンポだった。

全楽章、見事な演奏だった。調性のこともあるが、6曲中ひときわ違う魅力作だと痛感した。

 

と言いつつ、5番が始まると、そこにはまた別の魅力がひろがるのを思い知らされる。

 

全曲隅々まですばらしい曲だとつくづく思った。またこの曲ではヴィオラがとても素敵だと感じた。

3楽章の変奏曲は得難い味わいがある。

4楽章は3番の4楽章に劣らず難しそうな曲だ。全曲を静かに終わる点でも3番と5番は共通している。

 

最後は6番。

 

公開リハーサルでは、この6番の1楽章と2楽章がとりあげられた。完成形としてのこの2つの楽章の演奏を聴くことができた。

それにしても、2楽章は実に深い音楽だ。

3楽章はこれもリズムがすごく難しそうだ。

4楽章の序奏は鬼気迫るものがある演奏。一転して主部に入るとほっとできる。この無窮動的な動きを聴いていると、「テンペスト」の1楽章あるいは15番の四重奏曲の終楽章を思い出す。この4楽章も圧巻の演奏だった。

 

作品18の6曲をまとめて聴いて満腹という演奏会だった。

形がわかりやすい面があるので、4人の奏者を観ながら聴くのはとても楽しいことだった。

6曲ともいずれ劣らぬ傑作揃いであることを再確認できた。

弦楽四重奏を堪能した。

 

この日の演奏でもし強いて1曲を選ぶとしたら?

甲乙丙丁つけ難い中、3番だろうか。次いで僅差で5番、あるいは6番。

 

それとこの6曲、オケ仲間と一緒に弾いてみたいとも思った。過去、1番、2番、4番あたりは弾いた記憶があるが、改めて取り組む機会があればと思う。

 

※クァルテット・エクセルシオFacebook
    https://www.facebook.com/QuartetExcelsior

    この演奏会についての投稿

    https://www.facebook.com/QuartetExcelsior/posts/3587020608086527

 

J:COM浦安音楽ホールFacebook

    https://www.facebook.com/urayasu.concerthall

    この演奏会についての投稿

    https://www.facebook.com/urayasu.concerthall/posts/3057077161190342

 

 

「なごり雪」by堤真耶さん

以前、上田知華+KARYOBINのmixiコミュニティのオフ会でご一緒した、歌手の堤真耶さん。

 

その後ご無沙汰していますが、mixi、twitterでは近況を拝見しています。

 

最近、ご自身の歌のYouTube映像がアップされたので、ここにも貼っておきます。

 

なごり雪

 

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建設通信新聞に小田(和正)さん登場

小田(和正)さんの公式サイトから得た情報。

 

3日(水)付の建設通信新聞の1面冒頭に、小田さんと建築史家・建築家の藤森照信氏の対談が掲載されている。

 

私は藤森さんという方を存じ上げなかったが、小田さんとは東北大学建築学科で同級生の間柄なのだそうだ。

 

対談場所は横浜の神奈川県立音楽堂

 

小田さんは9歳の時に、ここで行われた音楽会を聴いている。そしてオフコースの初期にはここで公演をしている。

 

神奈川県立音楽堂は、日本近代建築の巨匠と言われる前川國男氏の設計によるものだが、小田さんは東北大学の卒業設計で前川氏が設計した京都会館を参考にしている。

 

小田さんと前川氏のそんな興味深いつながりが、同級生で今も建築の道にある藤森氏との間で語られている。

 

※対談内容(建設通信新聞のサイトから)    

www.kensetsunews.com

※新聞紙面(小田さん公式サイトから)

    http://www.fareastcafe.co.jp/oda/20210203_info.pdf

 

 

マウントあさま管弦楽団オーストリア公演2022年に再延期

6月に予定していたマウントあさま管弦楽団オーストリア公演が2022年に延期となった。

 

4日(木)、旅行社である東京国際ツアーズから郵便物が届いた。開けてみると、ツアー延期の通知だった。新型コロナウイルスの現況から、仮にツアーが実施できたとしても、現地での食事や観光に大幅な制約が予想されることもあり、指揮の横島勝人先生、オケ、合唱の代表者とも協議した結果、再延期を決めたとのこと。

 

このオーストリア公演は、本来は2020年に行うはずだった。

 

2020年1月から月1回の国内練習を経て、6月にウィーン楽友協会とリンツのザンクト・フローリアン教会で演奏を行う予定だった。

曲目は、ブルックナーの7番と、フロイデ・コーア・ヨコハマの皆さんとのベートーヴェン「ミサ・ソレムニス」。

 

しかし、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大に伴い、4月に入って延期が決定。

 

約1年後の今年、2021年の5月から6月にかけて延期公演を行うこととなった。

 

昨年のその頃は、日本国内でも状況が悪化する中、一体行けるんだろうかと気を揉み、1年延期の通知を受けて、残念だがやむを得ない、さすがに1年後ならコロナも治まって無事に行けるだろう、と思ったものだった。

 

延期公演への参加申込をしておいたものの、一向に終息に向かわないコロナの状況に、昨年秋頃からこれは来年のツアーもどうなるかわからないぞ、と思い始めた。

 

同行する妻ともそんな話をして、年末くらいの段階では、仮にツアーが行われたにせよ、個人としては参加を見送る気持ちを固め始めていた。

 

また報道では、EU各国が日本からの渡航受け入れを中止したとの情報も得ていた。

 

今年の延期公演の国内練習は4回。初回は4月なので、それまでは様子を見ながら必要なタイミングでキャンセルを入れようと思っていたのだが、2月に入って今回の通知を受け取ったというわけだ。

 

そのような経緯なので、再延期については意外と思うところはまったくなく、むしろ早めに結論が出て安堵した。

 

今回の通知によると、延期日程は2022年の6月。また1年の延期だ。

 

旅行社の通知には、延期してもコロナ禍の終息が約束されているわけではないが、来年には主要国のワクチン接種が終了し、現在よりも安全安心な旅行ができるのではないか、とある。

 

昨年の延期時と違い、今の感覚だと1年後についての楽観はまったくない。多くの人がそうだろうと思う。過大な期待を持つつもりはない。

 

再延期に伴って曲目が変わるとも書かれている。

 

ブルックナーは7番から9番に変更。合唱団との演目も、ブラームスの「ドイツ・レクイエム」に変更された。ウィーン、リンツでの公演会場には変更がない。

 

ブルックナーについては、2019年10月のマウントあさまのワークショップで7番を勉強し(私は台風接近に伴い急遽不参加だった)、それを持ってオーストリアへ行く計画だったが、今年2021年10月のワークショップが9番の勉強なので、変更されたものと推測する。とりあえずこのワークショップには是非参加しておきたいと思う。

(7番は、ワークショップも不参加、リンツでの公演もなくなり、個人的には昨年の国内練習で2回弾いただけとなってしまった。大変残念だ)

 

来年6月の予定については、コロナの趨勢はさておき個人的なスケジュール面で何とも言えないところがある。A社(西新宿)、B社(三軒茶屋)の監査役を続けているはずだが、通知されたスケジュールを見ると、株主総会の日程が気になるところだ。

 

とりあえず、現在の参加申込は継続しておくことにする。

 

今回の旅行社からの案内には、指揮の横島勝人先生、そして事務局のHさんからの書面も同封されていた。参加者の安心と安全を最優先しての苦渋の決断とのことだ。また、2022年の国内練習は、5月と6月に計3回行う予定とされている。

 

この間、関係各位の間では、様々な議論が交わされ難しい検討が行われたことと推察する。心から感謝したい。

 

ともかく来年、一生に一度と思われる海外での演奏には、できることなら参加したい。

 

向こう1年でのコロナの終息を待ちたい。

 

※昨年の関連記事

    行けるのか?~マウントあさま管弦楽団オーストリア演奏旅行
       https://naokichivla.hatenablog.com/entry/2020/03/27/224724

    マウントあさま管弦楽団オーストリア公演延期
       https://naokichivla.hatenablog.com/entry/2020/04/08/125901

    マウントあさま管弦楽団オーストリア公演延期に関する書面が届く
       https://naokichivla.hatenablog.com/entry/2020/04/14/090138

    オーストリア公演ツアー延期日程判明
       https://naokichivla.hatenablog.com/entry/2020/06/06/181356

 

新国立劇場 「トスカ」

3日(水)、新国立劇場に出かけた。

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新国立劇場でオペラを観るのは、昨年9月の東京二期会の「フィデリオ」以来。新国立劇場制作のオペラとなると2019年5月の「ドン・ジョヴァンニ」以来となる。

 

また、「トスカ」の実演は、2017年6月に愛知県芸術劇場パレルモ・マッシモ劇場の来日公演を観て以来である。


この日は、5回上演の千秋楽。これまでの4回はすべて午後の公演だった。千秋楽が唯一の夜公演だが、緊急事態宣言下とあって、当初19:00開演予定だったのが17:00開演に変更された。20時には終演になる設定である。

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フィデリオ」の時もそうだったが、入場時には連絡先等を書いて提出(あらかじめWebから用紙をダウンロードして記入して行った)、検温、手指消毒もある。中に入ると飲食物を売る店は出ていない。特にオペラの場合これはさみしく感じる。

 

休憩時の写真。持ち込んだものを食べるのもNG。

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私の席は、2階3列20番。65歳以上の高齢者割引あり。

 

入場時にもらったペーパー。

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プログラム冊子の表紙。

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プログラム冊子に書かれている過去の公演記録によると、「トスカ」は2000年を皮切りに最近は2年置きに上演されており、今回が8回目。すべてアントロネット・マダウ=ディアツの演出である。オケは過去7回東京フィルだったが、今回初めて東京交響楽団がピットに入った。

 

舞台両脇に、日英2種の字幕が出る。英語の字幕が出るのは初めて見るような気がする。

 

久しぶりに「トスカ」を鑑賞して、やはりよくできたオペラだとつくづく思った。

 

オケが物を言っている。

 

プッチーニの場合、テイストとしてちょっと甘ったるかったりセンチメンタル過ぎたりするところもあるが、歌の魅力は抜群だし、物語のわかりやすさ、ドラマ性、いい意味での通俗性は傑出している。

 

一つ欲を言えば、合唱のウエイトが低いことか。この点では、「カルメン」あるいは「トラヴィアータ」の方が上だ。

 

主役3人の歌はどれもすばらしいものだった。3人とも、新国立劇場初登場とのこと。

 

男声の声質として、テノールはそう好きではないのだが、フランチェスコ・メーリのカヴァラドッシは、その私もうなる見事な歌だった。そしてそれ以上にダリオ・ソラーリのスカルピアが立派だった。このオペラの登場人物ではスカルピアがやはり一番魅力的なキャラクターだと思う。テ・デウムは圧巻だった。

 

トスカのように嫉妬深い女性は、男にとって手を焼くところがありそうだが、カヴァラドッシはそうしたところを見せずにトスカを愛する。しかし、2人がスカルピアにつけこまれることになったのは、その彼女の嫉妬深さの部分だ。一方、そのスカルピアにしてもトスカを我が物にしようとする好色さに溺れたことが最後は命取りになってしまった。

僅か1日の間の出来事だが、凝縮されたドラマは何度観ても見ごたえがある。

 

トスカが「歌に生き恋に生き」を歌う場面は、ストーリーの流れを一時中断させる面があり、プッチーニ自身もそのことを嫌っていたそうだ(トスカを当たり役としたマリア・カラスは、このアリアは要らないと言ったことがあるらしい)。今回はトスカが歌う間、スカルピアがさりげなく座をはずして外へ出て行く形だった。

 

オペラの常として、筋立てなどが現実世界に照らしておかしいなと思う場合がある。このオペラで一番感じるのは、スカルピアが刺殺されたことが、カヴァラドッシ処刑の時点まで発覚しないことだ。これはちょっと考えにくい。犯人のトスカとしては本来はすぐさま逃亡すべきところだ。偶発的な犯行だったからカヴァラドッシとの逃亡の段取りは存在せず、処刑場で彼と会えるまで待たざるを得なかったのだろう。まあそうでなければこの第3幕そのものが成り立たないわけではあるのだが。

 

カーテンコールは、最近のオペラでよくある、緞帳が開いたままで歌手と指揮者が横一列の形になってステージ奥と前面を行ったり来たりする形で進行したが、通常と違うのは手をつながなかったこと。新型コロナウイルスのためだろう。オーケストラの演奏会で、指揮者とコンマスが握手しなくなったのと同じだ。

 

緞帳が閉まった後、文字通りのカーテンコールも続いた。カヴァラドッシ役のメーリが一番大きな拍手を贈られていた。

 

プッチーニのオペラ、「ボエーム」、「バタフライ」、「トゥーランドット」も観てみたい。「ボエーム」は6月に日生劇場で公演があるので、是非行きたいと思う。

 

新国立劇場のサイトに、1月25日(月)の公演の動画が載っていた。

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配信音源初ダウンロード~小田和正「風を待って」

1月1日(金)から、小田(和正)さんの「風を待って」の配信が開始された。

 

2018年5月リリースの「この道を / 会いに行く / 坂道を上って / 小さな風景」以来の新曲だ。

 

明治安田生命のCM曲、またドラマ「遺留捜査」の主題歌でもあるこの曲は、目下のところ配信限定で、CDとしてはリリースされない様子。

 

聴きたいのだが、何しろこれまで配信音源をダウンロードした経験がない。

 

ずるずる1ヶ月が過ぎたが、今日2日(火)、思い立ってやってみることにした。

 

CD音源はソニーのMusic Center for PCを使ってウォークマンとのやりとりをしているが、moraというショップがこのソフトと連携しているようなので、ユーザー登録をしてダウンロードしてみた。

 

税込261円。CDソフトとして買うよりたぶん安い。

 

さっそくウォークマンにも取り込んだ。

 

このところ、CDショップに足を運ぶことはなくなり、HMVやタワレコのサイトでの購入ばかりになっているが、配信ダウンロードだと、その場で即時にダウンロードできるのは魅力だ。

 

クラシックのジャンルでも、ダウンロード方式は何かと便利だと聞く。

 

好きなアーティストがサブスクリプションを始めるようにもなった。

 

これを機に、私もいよいよダウンロート生活にシフトしていくんだろうか。

 

少し研究してみよう。