naokichiオムニバス

68歳、ヴィオラ弾き。ビール大好き。毎日元気。

横浜からの帰り電車が止まって2時間ロス

昨9日(金)は、横浜で前の会社の同期2人と定例の飲み会。

 

その帰り道はえらいことになった。

 

散会後、横須賀線に乗ろうと思って横浜駅のホームに上がると、成田エクスプレスが最初に来ることがわかった。特急券は必要だが、千葉までは1時間ほどで着く。これはいい、と乗り込んだ。

 

飲んでいるから寝てしまって乗り越して成田空港まで行ってはいけない。到着少し前の時刻にスマートフォンのアラームをセットした。

 

走り出してほどなく眠りに落ちたが、「人身事故のため止まります」という社内アナウンスが聞こえた気がした。

 

そのまま寝ていると、スマートフォンのアラームが鳴動した。窓の外を見ると電車は止まっている。

 

え? 1時間近く経ってまだ止まってるの?

 

今どこ? と見てみると西大井。成田エクスプレスのルートとしては、横浜を出て武蔵小杉を過ぎ、品川へ向かう途中だ。千葉に着くはずの時間なのにまだそんなところにいるんだ。驚きだった。

 

どうなるんだろう、と思っていると、アラームが鳴動して約30分後、動き出した。社内アナウンスによると1時間15分遅れての運行とのこと。

 

しかし動き始めてまたすぐに止まった。まだ本格運行再開ではないようだ。

 

やがて品川駅に到着。ここでのアナウンスによると、東京駅から先の運行計画を検討中のため、品川駅でしばらく止まると言う。

 

ここに至って、電車を下りることにした。

 

このまま横須賀線から総武線ルートの帰宅は難しそうだ。東京駅まで行って、京葉線ルートで帰ることを考えた方がいい。

 

京浜東北線に乗って東京駅へ。この運行は何の問題もなく、東京駅に無事着いた。成田エクスプレスが予定通り運行していたとして、それより1時間40分ほどの遅れ。

 

できれば、成田エクスプレス特急券は、品川以降の分だけでも払い戻したい。八重洲中央の有人改札特急券を示して申し出ると、払い戻しはみどりの窓口でないとできないと言う。

 

えー? そうなの?

 

改札を出て、みどりの窓口へ。

ここではちょっと時間がかかった。私が示したのは、社内購入した際に乗務員が端末から発行したレシートのようなものだから、指定券の切符などと違って乗った電車が特定できない。単に乗車区間が書いてあるだけだ。

だからだろう、成田エクスプレスの何号に乗りましたか、などとここに来た経緯をいくつか質問された。

その上で、窓口の係員が奥に姿を消してしばらく待たされた。上司と相談でもしているのだろうか。

やがてその係員が戻ってきて、確認が取れましたので、全額払い戻します、と現金で返金された。こっちとしては横浜=品川分はいいと思っていたのだが。

 

そんなこんなの経過だったので、20時前には帰宅できていたはずのところが、2時間のロスの末にやっと家にたどりついたのだった。

 

そう遅い時間帯ではなかったし、翌日が休みだからまだよかったが、えらい目にあったな。

 

後で調べたところ、人身事故は西大井と武蔵小杉の間で起きたとのこと。ちょうど事故直後にそこに通りかかった形だったようだ。もう1本早い電車に乗っていたら大丈夫だったかもしれない。

横浜で定例会

前の会社の同期であるT、Yと3人で月1回程度集まる飲み会、「定例会」。

 

直近は4月9日(金)だったのだが、その後は東京都に緊急事態宣言が出たこともあり、チャンスがなかった。

 

この間、6月14日(月)に、他の同期を交えての送別会を西新宿で行ったが、店のアルコール提供がない時期で、我々同期として初めてのノンアルコール飲み会となった。

 

この時実感した物足りなさはなかなかのもので、いずれ近い内にアルコール付きの定例会ができれば、と誓い合ったのだった。

 

店がアルコールを出さないのなら、いっそどこかの貸会議室を借りて、コンビニから飲食物を持ち込んでやるか、とのアイデアも出たりした。

 

しかし、その後、6月20日(日)で東京都の緊急事態宣言が解除されたのを機に、まん延防止等重点措置対象の近隣3県も含めて、飲食店におけるアルコール提供が変更となった。

 

東京都と千葉県は1組2人、埼玉県は1組1人という条件になったので、3人での定例会には合わない。そんな中、神奈川県は1組4人までOKである。

 

T、Yの2人は神奈川県在住でもあり、この際、初めて東京都外での定例会としよう、と決した。

 

昨9日(金)、JR横浜駅中央北改札前で待ち合わせ。先月会っているとは言え、アルコール付き定例会としてはちょうど3ヶ月ぶりである。

 

Tが予約してくれた、東口駅前の崎陽軒本店へ。

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地下にある、「ビアレストラン亜利巴″巴″(アリババ)」という店へ。

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1時間半の飲み放題付きの「ビール満足コース」。

 

テーブルの間隔は空いており、4人掛けのテーブル上にはアクリル板が設置されている。

アクリル板があると安心感はあるが、対面する相手の話す声が少々聞き取りにくいところがある。

 

Tは既にワクチンを2回、Yと私は1回打っているが、いわゆるマスク会食、口に物を運ぶ時にマスクを外し、また着けるやり方を心がけた。並んで座るYとは、なるべく顔を見合わせる形を控えた。

 

料理は最近よくある個食提供でなく、大皿シェア方式だった。

 

崎陽軒だけに、シウマイも出てきましたよ。

 

定例会での話題も年齢相応のものになってきているが、今回中心になったのは、仕事からのリタイア。Yは昨年6月で完全リタイアし、Tは来年にはリタイアを考えているという。完全リタイア生活がどういうものなのか、などの話題になった。

 

ちょっと物足りないということで、追加の料理も注文。

 

私は、飲み放題メニューにないハートランドを別枠注文した。

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次回定例会については、東京都に12日(月)から4回目の緊急事態宣言が出されることになったこともあり、宣言明けの8月23日(月)以降かな、という話をした。

 

店を出て、そのまま帰宅できるTとは散会。Yと横浜駅に向かった。

 

 

ヴィオラに新入団員

ヴィオラにYさんという方が新しく入団された。

 

浦安ユースオーケストラのヴィオラメンバーのお母様で、それがご縁で我々大人オケのヴィオラの新しいメンバーに加わって下さることになった。

 

今日4日(日)の練習から参加されるとのことだ。

 

私は、次回の定期演奏会には参加しないので、練習でお目にかかる機会がしばらくない。年末くらいにはお会いできるだろうか。

(2018年11月に、ヴィオラパートの飲み会にYさんが参加されたことがあり、その時に一度お会いしている)

 

これで、浦安オケのヴィオラの団員は10人となった。エキストラなしでも充分演奏会をまかなえる人数だが、コロナ禍にあって、次回の定期演奏会に参加するのは半分の5人である。

コロナが終息して、全員が集まれるようになることが待たれる。

豪雨の中、母の十三回忌

昨3日(土)は、2009年10月に亡くなった母の十三回忌を木更津の菩提寺で行った。

 

折からの梅雨時、ここ2、3日の関東は雨が続いていた。それに加え、折悪しく3日の朝は強い雨の予報となっていた。

 

朝、起きてみると、果たして千葉は相当な降り。気象情報によると木更津も警報級の雨になるらしい。

 

集まるのは我が家と、東京の妹一家、計5人である。

 

いっそ延期してもよいかと一瞬思った。少なくとも東京から木更津への移動は大変だろうから、距離の近い当方だけが行くことを考え、妹にLINEをしたところ、念のため早めに出発したとのこと。

それであれば、延期せずに予定通り行う方向で行こうと、我々も木更津へ急いだ。

 

移動中、心配してくれた菩提寺の住職から、延期でも構わないとのLINEが入ったが、向かっているので、予定通りでお願いしますと返信した。

 

館山道を下って行ったが、途中から通行止めになるとの情報が入り、木更津北で下りた。

その後は、冠水して池のようになったところもある中を慎重に進み、木更津市街に入った。

 

実家近くの矢那川は、普段よりも水位が上がっている。氾濫しそうというレベルではないが、異例の降雨であることを実感させられる。

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実家の仏壇から位牌と写真を持ち、菩提寺へ。

東京からの妹一家とはほぼ同着となった。

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翌日の7月4日は、2013年に亡くなった父の祥月命日にあたる。

そのため、住職にお願いして、母の十三回忌と併せ、父の祥月命日の供養もお願いした。

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法要の間に、雨は少し小降りになっていたので、境内の墓に行って、花を供えることができた。到着時は、墓には行けないのではないかと思っていたので、よかった。

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決めた法事の日が大変な天気に重なってしまったが、終始、風がなかったのはまだしも幸いなことだった。

 

高速道路はまだ通行できなかったので、千葉までは下道で戻った。

千葉市に入ると道路は乾いていた。朝はかなりの降りだったが、ほどなく上がったようだ。

自選ベスト 2021年6月

2021年6月の記事からです。

 

#あなたが選ぶ弦楽四重奏曲10選
   https://naokichivla.hatenablog.com/entry/2021/06/02/075312

 

バレンボイム事件
   https://naokichivla.hatenablog.com/entry/2021/06/04/233800

 

ワクチン接種1回目予約
   https://naokichivla.hatenablog.com/entry/2021/06/07/152755

 

生後10ヶ月の竹澤勝昭君
   https://naokichivla.hatenablog.com/entry/2021/06/07/154306

 

中尾ミエさんと北の富士さんのいいお話
   https://naokichivla.hatenablog.com/entry/2021/06/07/234807

 

「kotoba」最新号に大学オケ仲間の寄稿を見つけた
   https://naokichivla.hatenablog.com/entry/2021/06/09/175720

 

プリンちゃん銀メダル~サンリオキャラクター大賞2021最終結
   https://naokichivla.hatenablog.com/entry/2021/06/09/184318

 

ワクチン接種1回目終了
   https://naokichivla.hatenablog.com/entry/2021/06/11/091929

 

とんぼ返り福岡<1> 5月22日(土)
   https://naokichivla.hatenablog.com/entry/2021/06/11/095455

 

JUJU HALL TOUR 2021 ジュジュ苑 俺のRequest
   https://naokichivla.hatenablog.com/entry/2021/06/11/100647

 

とんぼ返り福岡<2> 5月22日(土)
   https://naokichivla.hatenablog.com/entry/2021/06/11/101301

 

とんぼ返り福岡<3> 5月23日(日)
   https://naokichivla.hatenablog.com/entry/2021/06/11/102511

 

相撲カレンダー
   https://naokichivla.hatenablog.com/entry/2021/06/13/130113

 

初めてのアルコールなし同期飲み会
   https://naokichivla.hatenablog.com/entry/2021/06/14/225346

 

葉加瀬太郎オーケストラコンサート2021 The Symphonic Sessions」にもう1回行ける!     

   https://naokichivla.hatenablog.com/entry/2021/06/20/110634

 

TAIRIKプロデュース 古澤巖の品川カルテット
   https://naokichivla.hatenablog.com/entry/2021/06/20/112156

 

とんぼ返り大阪<1> 6月11日(金)~ワクチン接種の副反応
   https://naokichivla.hatenablog.com/entry/2021/06/20/113644

 

とんぼ返り大阪<2> 6月12日(土)~予定通り丹波篠山へ
   https://naokichivla.hatenablog.com/entry/2021/06/20/115659

 

古澤巖 ヴァイオリンの昼と夜
   https://naokichivla.hatenablog.com/entry/2021/06/20/122443

 

とんぼ返り大阪<3> 6月12日(土)~帰京
   https://naokichivla.hatenablog.com/entry/2021/06/20/122934

 

小菅優プロデュース 武満徹「愛・希望・祈り」~戦争の歴史を振り返って~ Ⅰ
   https://naokichivla.hatenablog.com/entry/2021/06/20/123810

 

岐阜出張
   https://naokichivla.hatenablog.com/entry/2021/06/26/100522

 

キュッヒル・クァルテットのハイドン・ツィクルス Ⅱ
   https://naokichivla.hatenablog.com/entry/2021/06/26/102046

 

藤原歌劇団・NISSAY OPERA 2021公演 蝶々夫人
   https://naokichivla.hatenablog.com/entry/2021/06/27/125942

 

葉加瀬太郎オーケストラコンサート2021 The Symphonic Sessions 神戸公演延期・・・
   https://naokichivla.hatenablog.com/entry/2021/06/30/233612

非凡なヴォーカル~上白石萌音「あの歌」

先週リリースされた上白石萌音のアルバム、「あの歌 1と2 <特別盤>」を買った。

 

上白石萌音という人は、ほとんど知らない。

女優としての彼女については、「恋はつづくよどこまでも」や、今年の大河、「青天を衝け」など、数々のテレビドラマに出ていることは知っているが、ちゃんと観たことがない。

歌手としての彼女については、以前買ったオフコースのカバーアルバム「オフコース・クラシックス」の1曲目、「さよなら」を歌っているのを聴いて、きれいな声だなと思ったのが唯一の聴体験である。

 

今回、「あの歌」を買おうと思ったのは、その上白石萌音が歌っているのが、昭和歌謡のカバーであることに興味をひかれたからだ。

 

収録曲は、以下の通りである。

今回は、2枚のアルバムが同時に発売された。

 

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「あの歌-1-」は、「70年代カバーアルバム」と表記されている。

 

   1.年下の男の子
   2.キャンディ
   3.君は薔薇より美しい
   4.夢先案内人
   5.木綿のハンカチーフ
   6.グッド・バイ・マイ・ラブ
   7.ガンダーラ
   8.勝手にしやがれ
   9.みずいろの雨
   10.オリビアを聴きながら
   11.さらば恋人

 

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「あの歌-2-」は、「80~90年代カバーアルバム」と表記されている。

   1.世界中の誰よりきっと
   2.ダンデライオン〜遅咲きのたんぽぽ
   3.AXIA 〜かなしいことり〜
   4.Diamonds<ダイアモンド>
   5.制服
   6.まちぶせ
   7.ブラックペッパーのたっぷりきいた私の作ったオニオンスライス
   8.いかれたBABY
   9.青空
   10.PRIDE

 

女性歌手の歌が多いが、とりあげられている男性歌手の曲目が面白い。

 

「あの歌-1-」、「あの歌-2-」と、ダイジェストムービーなどを収録したDVDをセットにしたボックスが「特別盤」で、私はこれを買った。

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今日、通勤の往復に聴いてみた。

 

オフコース・クラシックス」の「さよなら」同様、清潔感のある歌声だ。

印象としては、淡彩な水彩画。

そんな彼女の歌は、一聴して強い印象を受けるものではなく、それは上白石萌音その人の顔貌が決して「濃い」ものではないことと通じるところがあるように感じた。

 

しかし、少し聴く内に、決して無個性な歌でもないことに気づく。

 

1曲、1曲と聴き進める内に、この人の歌はすごく巧い、とその魅力にひきこまれてしまった。

 

ただ淡々と歌っているように見えて、それぞれの曲に細かい表情づけがされていることに驚かされる。

濃い表情づけや技巧を前面に押し出すのではないが、よくよく聴く内に、大変な非凡さを感じさせる、そういう歌だ。

 

カバーしたオリジナル曲は、布施明沢田研二ユーミン松田聖子と、個性の強い歌手のものばかりなのだが、2枚のカバーを聴いてみると、上白石萌音はすべての曲を自分のスタイルに引き寄せている。そこがすごいと思った。

 

昨年の紅白歌合戦について、このブログで、こういうことを書いたのを思い出した。

 

   Superfly「愛をこめて花束を」は、上手いなあと思いながら聴いた

   が、大トリのMISIA「アイノカタチ」ともども、「がんばり過ぎている

   歌」という印象がある。もう少し力の抜けた歌で、彼女たちの魅力が聴き

   たい。

 

そう、SuperflyやMISIAは、巧さを感じさせ過ぎる(突きつけてくる)タイプの歌だと思ったのだった。

今回聴いた上白石萌音の一連の歌は、それと対極にある。

 

いやあ、これはすばらしい。

 

一つ気になったのは、鼻濁音が使われていないことだ。これは誠に惜しいと思った。

 

ヴォーカルのことばかり書いたが、これらのカバーアルバム、選曲、個々の曲のアレンジがまたすばらしい。

 

繰り返し聴いて味わうに足る名盤である。

 

「MUSIC MAGAZINE」の最新号は、1970年代の昭和歌謡を特集しているが、その特集の冒頭に上白石萌音のインタビューが載っており、アルバム制作の過程などについて語っている。

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上白石萌音「あの歌」特設サイト   

sp.universal-music.co.jp

 

※関連YouTube番組

youtu.be

youtu.be

葉加瀬太郎オーケストラコンサート2021 The Symphonic Sessions 神戸公演延期・・・

葉加瀬太郎オーケストラコンサート2021 The Symphonic Sessions」。

 

4月に札幌で聴き、大変よかったのでもう1回行きたいと思い、5月の京都公演のチケットを買ったのだが、これが新型コロナウイルスの関係で延期となってしまった。延期公演は、都合が合わずに行けないため、あきらめて払い戻した。

その後、関西地区での一連の延期公演が追加発売されることになり、幸いにも7月4日(日)の神戸の公演のチケットを手に入れることができた。

 

   「葉加瀬太郎オーケストラコンサート2021 The Symphonic Sessions」にもう1回行ける!

      https://naokichivla.hatenablog.com/entry/2021/06/20/110634

 

いやー、よかった、よかった、と今度の週末を楽しみにしていたのだが、今日・・・。

 

会社帰りの電車の中で、妻からLINEが入った。

 

葉加瀬太郎中止。本人コロナ」。

 

げっ!

 

急ぎスマートフォンでメールチェックすると、ファンクラブからのメールが届いていた。

 

7月2日(金)の京都、3日(土)の大阪、4日の神戸の公演を延期する、とある。

 

コンサートに向けて出演者、スタッフがPCR検査をしたところ、葉加瀬さん本人の感染が確認できたとのこと。

 

症状はなく経過観察中だが、この3公演については延期する、と。

 

そうなのか・・・。

 

そもそもこのツアー自体、コロナの影響により2020年春から1年延期されたものだった。

さらにその内、これら京都、大阪、神戸の公演は、今年5月に予定されていて、緊急事態宣言によって7月に延期されたもの。

そしてそれが、今度は主役のアーティスト本人の感染で、都合3回目の延期ということになる。

 

コロナ禍にあって、コンサート活動に踏み切っているアーティストは少なくないが、このような度重なる延期を目の当たりにすると、こうした状況でツアーを行うのは本当に大変だろう、と改めて思う。

事務的な混乱はもとより、経済的な損失も大きいだろう。

 

延期の詳細は今後発表とされている。

 

とりあえずチケットは手元に保管しておくことになるが、何しろ神戸。延期先の日程が合うかどうかは、発表を見るまでわからない。

 

今はただ祈るばかりだ。

藤原歌劇団・NISSAY OPERA 2021公演 蝶々夫人

昨26日(土)、日生劇場で行われた藤原歌劇団の「蝶々夫人」を観に行った。

 

蝶々夫人」は、もう30年以上前だと思うが、新宿文化センターで行われた公演に行った記憶がある(妻によると、その後文京区あたりのホールでの公演にも行っているというのだが、ちょっと覚えていない)。

 

久しぶりに実演に行きたいと思いつつ、なかなかその機会がなかった。

2019年6月に新国立劇場で上演があり、チケットも買っておいたのだが、小田(和正)さんのツアーの四日市公演のチケットと重なってしまい、小田さんを優先。新国立劇場のチケットは知人に譲った。

やっとこの藤原歌劇団の上演情報を得て、足を運ぶことができた。

 

久々の「蝶々夫人」、やはりすばらしいオペラだとつくづく思った。感激した。

 

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藤原歌劇団・NISSAY OPERA 2021公演 蝶々夫人
日 時 2021年6月26日(土) 13:00開場 14:00開演
会 場 日生劇場
指 揮 鈴木 恵里奈
管弦楽 テアトロ・ジーリオ・ショウワ・オーケストラ
演 出 粟国 安彦
曲 目 プッチーニ 歌劇「蝶々夫人

 

我々の席は、G.C(中2)階B列60・61番。上手側で、舞台を斜め横から見る形だ。
日生劇場はコンパクトなので、ホール全体の一体感があり、新国立劇場のような大きな劇場とはまた違ったよさがある。ホワイエも含めて、歴史を感じさせる劇場全体の雰囲気もまたいい。

 

プログラム冊子から。

表紙のこの写真は大村湾

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今回の公演の演出は粟國安彦氏である。藤原歌劇団の「蝶々夫人」は、1984年以来、一貫してこの演出で上演されているようだ。
その上演歴が掲載されている。

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千葉県文化会館では6回、浦安市文化会館でも1回上演されている。
(1988年11月に、新宿文化センターで上演されているので、時期的にはもしかするとこれを観たのかもしれないが、かすかな記憶では舞台装置が今回のものと違うように思った。妻も同意見)

 

緞帳が開いて目に入ったセットは大変美しい。赤い橋、満開の桜、和室、あずまや。さすがに日本人による伝統の演出だと思った。

 

蝶々さんの登場シーン、女声コーラスが夢のように美しかった。

 

以後は物語と音楽に引き込まれて過ごした。

 

ボンゾが乱入し、蝶々さんのキリスト教への改宗を非難して、結婚式に集まっていた親戚たちを引き連れて出て行くシーン。
ここで感じたのは、親戚たちは、ボンゾに言われたから仕方がなくついて出て行ったのか、彼らも全員が改宗に批判的な考えでついて出て行ったのかが、ちょっとわからないことだ。
改宗の事実はボンゾの登場前に蝶々さんがみんなの前で歌っているので、前者ということだろうか。
関連して、ピンカートンが帰国した後、蝶々さんの生活に対する親戚の援助はなかったようだが、それはボンゾが援助しないよう圧力をかけたからか、親戚たち自身に援助する気持ちがなかったからか。

 

そうしたことはともかく、1幕終盤の二重唱の美しさはどうだろう。
物語の上では、蝶々さんに対して誠実な愛情を持ち合わせないピンカートンが歌っているわけでが、そんなことはどうあれ、この場面はあまりに美しい。

(この場面は、2007年の浦安市民演奏会で演奏したことがある。この年と2009年の市民演奏会では、さまざまなオペラを演奏できて、本当に貴重な経験ができたのだが、この二重唱はその中の白眉とも言えるものだった。今、記録を確認したところ、その演奏会に出演されたテノールソリストの名前は藤田卓也。同姓同名の別人でないなら、今回の日生劇場公演で、キャスト変更によりピンカートンを歌った人、ということになる。驚いた)

 

休憩は20分。オペラにしては短いと思ったが、舞台装置の転換はそう大きなものではなかった。

 

悲劇が格段に具体化する第2幕。かわいそうに、蝶々さん、と常に思わずには聴けない。

 

「ある晴れた日に」には、本当に泣かされた。何と一途な思い。

 

それにしても、このオペラは、タイトルロールである蝶々さんの出番が多い。歌いっぱなしと言ってもいいくらいだ。
こういうオペラも珍しいのではないだろうか。トスカにせよ、ヴィオレッタにせよ、ブリュンヒルデにせよ、ここまでではないように思う。

 

蝶々さんとスズキが部屋に花をまくくだりは、このオペラ全体の中でも特に名場面だと思った。

 

その後のハミングコーラスの何と美しかったことか。

 

とにかく、プッチーニという人の書く音楽の耽美はきわだっている。
やっぱりプッチーニはいいなあ。
ワーグナーの毒」と言われるが、プッチーニにも甘美で危うい毒のようなものがある。

 

第2場に移っての間奏曲が終わった後の音楽で、ほんの一瞬だが、「ジークフリート牧歌」を思わせるような響きがあった。ワーグナーが愛妻のために書いた音楽を、プッチーニが意図的に混入させた?

 

以後、オペラは最後の悲劇に向けて突き進んで行く。

 

帰ってきたピンカートンが、靴のまま部屋に上がったのはちょっと衝撃的だ。日本人でないとわからない感覚かもしれないが。
この上演の中で、外国人が靴を脱がずに部屋に上がるのはここが唯一の場面だったように思う。演出意図だろう、と思った。歌では自分のしたことに悔いていると言いつつ、畳を靴で踏んでいる行為には、ピンカートンという人物の本質的な残酷さ、そして彼が結局は蝶々さんや日本を決して理解しなかったこと、ピンカートンと蝶々さんが交わることはなかったことが表現されている。

 

スズキは、まだ蝶々さんが知らない、ピンカートン側の事実を知ってしまう。そればかりか、子供を渡すように説得してほしいとまで言われてしまう。
ここでスズキ自身が、もっと悲しみ、蝶々さんの3年間は何だったのか、と怒り狂い、そんな説得はできない、と拒否してもいいのではないか、そういうストーリーもありうるのではないか、と思ったりもする。

 

それは事態を知ってしまった蝶々さんにしてもそうで、せめてこの子だけは手元に置かせてくれと泣き叫んでもいいとも思う。しかし、台本上は、子供を渡すことそのものについて、蝶々さんの言葉はない。何も語らずその運命を察して受け入れた形になっている。


まあ、最後に蝶々さんが自害するという結末に持って行くためには、スズキにせよ蝶々さんにせよ、抗えぬ(抗わぬでなく)流れで進む必要があるのかもしれない、と一応は納得する。
でも、あまりに残酷だよ、これは。

 

そのことは置いて、このオペラでのスズキという人物の存在の大きさは、この実演で改めて痛感した。
これは粟國演出とも関連するだろうが、スズキの演技、所作が非常によかった。動きだけで、蝶々さんに仕える彼女の内心がよく伝わってきた。だから、上のような、もっと怒っても、という感想が出てくる。

 

それにしても「蝶々夫人」、何故こんなに泣けるんだろう。ストーリーがわかっていても、ああかわいそうに、と感情移入してしまう。
ヒロインが死んでしまうオペラなら、他にもたくさんある。でも、トスカやヴィオレッタを見ていて、泣けてしまうということは私の場合、ない。

 

また、この物語を客観的に見た場合、その時代や社会背景等からすれば、仕事で遠い日本に赴いたピンカートンの蝶々さんへの扱いは必ずしも不当とは言えず、3年も本気でピンカートンを待った蝶々さんの方が愚かだと評することさえあながちおかしくはないかもしれない。

 

そう思いつつも、このオペラが何故極度に泣けるのか。扱われているのが日本人だからだろうか。

 

プッチーニの音楽の力によるところはあるな、と思う。

プッチーニのオペラは、オケが語るものが本当に大きい。ワーグナー以上かもしれない、と思う。

 

ともかく、「蝶々夫人」、またどこかで上演される機会があったら、できるだけ近い時期にまた観たいと思う。

 

日生劇場を出て、日本橋千疋屋総本店に行き、お中元の配送を手配した後、2階のフルーツパーラーに立ち寄った。

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日本オペラ振興会Twitterアカウントから写真を拝借しました。

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藤原歌劇団のWebサイトに載った、この日の公演のレポート
    https://jof.or.jp/performance/blog/2106_but/4440-210626_i

 

 

 

キュッヒル・クァルテットのハイドン・ツィクルス Ⅱ

24日(木)、岐阜への出張から帰京後、サントリーホールへ。

 

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●キュッヒル・クァルテットのハイドン・ツィクルス Ⅱ
日 時 2021年6月24日(木) 18:30開場 19:00開演
会 場 サントリーホール ブルーローズ
演 奏 キュッヒル・クァルテット
      ヴァイオリン ライナー・キュッヒル
      ヴァイオリン ダニエル・フロシャウアー
      ヴィオラ ハインリヒ・コル
      チェロ シュテファン・ガルトマイヤー
曲 目 ハイドン 弦楽四重奏曲第32番ハ長調
    ハイドン 弦楽四重奏曲第60番イ長調
    ハイドン 弦楽四重奏曲第79番ニ長調「ラルゴ」
    [アンコール] ハイドン 弦楽四重奏曲第57番ト長調 第2楽章
            ハイドン 弦楽四重奏曲第38番変ホ長調「冗談」
                 第4楽章、第2楽章、第3楽章、第1楽章

 

今年のチェンバーミュージック・ガーデンのパンフレットを眺め、さてどれに行こうかと思案した時、このハイドン・ツィクルスに目が止まった。キュッヒルさんの四重奏団だということもあったが、それ以上にハイドンだけで構成されるプログラムが魅力的だったからだ。

 

ハイドンの四重奏曲については不勉強で、一部の有名曲を除いてはよく知らない。副題のない30番だとか32番だとか言われても、どんな曲だかわからない。
3回のツィクルスの内、この日にしたのは、曲目で選んだわけではなかった。

 

大学時代、部室に集まったオケ仲間でハイドンの四重奏曲を何曲か遊びで合わせてみたことがある。何と何の曲をやったかは定かでないが、1つとして似た曲がなく、それぞれに違う個性や面白さがあることを感じさせられ、ハイドンってすごいなあ、とみんなで話したことは鮮明に覚えている。

 

そんなハイドンの面白みをまとめて味わえたら、という気持ちだったので、曲は何でもよかったと言える。

 

プログラム冊子から。

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私の席はC7列11番。先週同じ会場で聴いた、小菅優他の武満徹メシアンの時と同じCブロックだが、あの時よりは上手寄りの席だった。

 

並びは、下手側からファースト、セカンド、ヴィオラ、チェロ。チェロ以外は立奏だった。

私の席からだと、セカンドから右の3人はよく見えるのだが、キュッヒルさんが前に座っている人の頭に隠れてしまう。こちらが少し右に寄れば4人が見えるのだが、前のその人は聴きながら結構左右に動くので、困った。

 

最初の32番、「太陽四重奏曲」の1つだと言うので、ウルブリヒ四重奏団の音源で聴いたことがあるはずだが、まあほとんど覚えていない。

 

2楽章と3楽章の切れ目がわからず、ずいぶん速いメヌエットだなあ、と思って聴いていたのが実は4楽章で、全曲が終わってしまった。

 

4人の音量バランスとしては、キュッヒルさんが相当大きい。他の3人とは差がある。ハイドンだからファーストが目立つように最初は感じたが、そうではなく、バランスの作り方によるものだろうと思った。

 

ハイドンの四重奏はファースト偏重で他は伴奏、というイメージをもっていたが、こうしてよく聴いてみるとそうではない。チェロがすごく難しい動きをしているのに気づいたが、それはセカンドもヴィオラも同じで、結構四者がそれぞれ独自のことをやっていたりする。
これまでの先入観を改めさせられた。

 

大学オケでの僅かな経験で感じた、多彩さや意外性がある。ひとすじなわではいかないものがあるなと思った。

 

2番目のイ長調の曲も楽しかった。ただ、これも自分の先入観としては意外だが、ちょっと仲間と合わせて遊んでみたい、という気にはならない。大変そうな曲、という印象だ。

 

このキュッヒル・クァルテットのアンサンブルは柔らかい。肩を怒らせて精密なアンサンブルをするというのではなく、ゆるさを感じさせる。
ハイドンにはフィットしているように思った。

 

2曲終わって、20分間の休憩中に、事件が起こった。

 

トイレに行って戻って座っていた。私の左には男性が1人、さらにその並びに女性の2人連れが座っていたのだが、その3人と知り合いらしい男性(仮にA氏とする)が近づいてきて、1列後ろの席(本来A氏の席ではない)に座って、話しかけた。

 

それが、演奏への批判なのである。

 

A氏曰く、あんなのはハイドンじゃない、ファーストが目立ち過ぎだ、ファーストは音程も悪い、前はこうじゃなかった。
今、ロビーでも他のお客さんが、ひどいと怒って話していましたよ、とも。


A氏にどうですか、と振られ、私の隣の男性はちょっと困ったように「楽しんでますけど・・・」と答えていたが、女性2人は、バランスが悪い、合わせようとしていない、などと同調していた。

 

A氏はさらに、「この後の「ラルゴ」が同じようにひどかったら、もう来年は来ないことにする」、「3回のツィクルスの他のチケットを買わずに今日だけにしておいてよかった」とまで言い放った。

 

言われている内容には賛成できないわけではないものもあった。例えばバランスの点は、そういう見方もあるだろうと思った。

 

しかし、そう思わずにすばらしい演奏だと感激して聴いている人だっているはずだ。それなのに、周囲の人たちに聞こえるような大声で批判的な言説をまくしたてるのは、やはり演奏会場におけるルール違反だと思う。
レストランで、どのテーブルのお客さんも美味しいと思いながら食べているのに、あるテーブルの客が、こんなのは食えたものじゃない、シェフを呼べ、と言ったら、店全体の空気が壊れる。それに類した行為だと思った。

 

A氏は言うだけのことを言って自席に戻って行ったが、ひどく気分が悪かった。

 

言うなら自分たちだけの場で言いなさい、もしくは演奏者を楽屋に訪ねて直接言いなさい(言えるものなら、だが)、と言いたかった。

 

自分には聴く耳があるのだと言いたいのかもしれないが、自分の発言が、どれだけ周囲に害を与え迷惑な行為か。それがわからなければ、こういう演奏会に来て音楽を聴く資格はない、と思った。

 

この手合いは、アマチュアの演奏活動などは認めないクチだろうな。

 

とにかく、休憩後の後半に向けて大いに感興をそがれる事件、事故だった。

 

その後半の79番。

 

2楽章のラルゴがとてもよかった。曲も演奏もすばらしかった。ただ、休憩中の件が気分的にひっかかっていて、集中しきれなかったのが残念。

この楽章ではヴィオラが特によかった。

 

コルという人のヴィオラは、すべての曲にわたって、一歩下がった立ち位置で味わいを添えていくという感じだった。前橋汀子弦楽カルテットの川本嘉子さんなどは、もっと主張の強いヴィオラだが、それとは相当違う。

 

3曲が終わってのアンコールは、5曲も弾かれた。聞きおぼえのある曲もあったが、何番の○楽章、と区別はつかない。曲名は、帰宅後にサントリーホールのサイトで確認した。
(最近の演奏会は密を避けるためか、アンコールボードが出ないことが多い)

 

最初は57番の2楽章。ステージに戻ってきて始めようというところで、キュッヒルさんがセカンドの楽譜をのぞいて、それじゃないよ、という感じでめくった。場内から笑い声。本当に間違っていたのか、小芝居なのかは不明。

 

以後、1回カーテンコールで出てきてはけ、また出てきたら演奏する、の繰り返しになった。

 

3曲、4曲と続くので、これだったら四重奏曲4曲分の演奏会だ、と思ったら、結果的には本当に26日(土)にも演奏される38番「冗談」を楽章順でなく全曲弾いた形だった。

 

終演して、またA氏が来て何か言い始めたら嫌だなと思ったが、規制退場の最初はCブロックからだったので、早々に退散した。

 

ハイドンの四重奏曲をまとめて聴く貴重な機会でとてもよかった。

 

前週に聴いた、武満徹メシアンを思い出して、同じ室内楽でも幅が広いとつくづく思った。

 

ハイドンの四重奏曲の全曲盤は持っているので、いずれ時間がとれる時に、じっくり探索したい。

 

サントリーホールTwitter公式アカウントから写真を拝借しました。

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※26日(土)の公演の短時間映像を見つけたので貼っておきます。

members.tvuch.com

岐阜出張

23日(水)~24日(木)、岐阜に出張してきた。

 

A社(西新宿)の株主総会のためである。A社の株主総会は、登記上の本店である岐阜市で行われる。2019年に常勤監査役に就任する際の株主総会で初めて出席し、今回で3回目となる。

 

ここ1年、A社の監査役は4人体制だったが、今回の総会をもって5年間務めたS監査役が退任され、以後は3人となる。

 

私がS氏と知り合ったのは2003年。S氏がA社の人事部勤務、私が親会社の人事部勤務だった時に、打合せのために名古屋のA社の事務所で会ったのが最初だ。以後、接点はほとんどなかったが、3年前に私がA社に移籍し、監査役として一緒に仕事をすることになったのだった。思いがけぬ再会だった。

 

監査役4人で退任されるS氏の送別会をやろうという話になった。

 

ここ1年、S氏は愛知県在住で名古屋勤務、他の3人は東京勤務の形だった。東京の3人は23日は岐阜に前泊するので、送別会は名古屋で行うことにした。

 

話が持ち上がった当時は、愛知県は緊急事態宣言下。飲食店でのアルコールの提供はなかったが、3日前の20日(日)をもって宣言が解除され、めでたく飲み放題付きのコースとすることができた。但し店の滞在は2時間、アルコールの提供は退店30分前までとの条件である。

 

23日午後、A社を出て、14:30東京発の新幹線で名古屋に向かった。

 

16:09、名古屋着。

 

送別会は17:30スタートの予約だが、早めに着いたので、名古屋に来るといつも立ち寄るタワーレコードと書店に行くことにした。

 

桜通口。このオブジェはもう30年くらい前からあると思う。

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近鉄パッセへ。

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この中にタワーレコードと星野書店がある。

 

最近は、レコード(CD)の購入はもっぱらネットなので、CDショップというものに行くことが少なくなった。長年、毎日のように、石丸電気やら山野楽器に足を運んでいた自分としては、生活様式の大きな変化である。CDやDVDが並んでいるのを眺めるのはずいぶん久しぶりのような気がする。

 

フロアをひとわたりまわって、しかし特に何か買うことはしないまま、1つ下の階にある星野書店へ。

 

この書店は、どことなくひなびたというか、昔からある書店といった雰囲気がある。

 

村上春樹氏の「古くて素敵なクラシック・レコードたち」という本を見つけたので、買い求めた。

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名古屋駅に戻る。

 

送別会の会場は、セントラルタワーズの中にある。

定刻10分前に店に行くと既にS氏らが先着しており、中に入る。やがてメンバーも揃ったので、飲み放題付きのコースでの送別会となった。

 

「ご馳走コース」。

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店指定の2時間でお開きとなり、名古屋駅で解散。

東京からの3人は岐阜に向かった。

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岐阜は2月に日帰り出張で来て以来。

駅前の金色の織田信長像がライトアップされている。

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明けて24日は、再び監査役4人が集まって月例の取締役会に出席。

 

株主総会。席上、監査の報告をした。

 

総会は無事終了し、新取締役・監査役による取締役会。

 

新取締役・監査役の集合記念写真を撮影した後、昼食をとって解散となった。

一昨年は、外の店を予約しての会食だったが、昨年、今年は新型コロナウイルスの状況もあり、社内で仕出し弁当である。

 

監査役は法定任期4年だが、3年目に入った。あと2年、2023年の株主総会で任期満了となる。その時は、翌月に68歳の誕生日を迎えることになる。65歳までで会社生活は終わるものとずっと思っていたが、それより2年少し長い現役生活となる。

 

タクシーに分乗して岐阜駅へ移動。

私が乗ったタクシーの運転手さんは76歳になるそうだが、60歳の定年まで岐阜のこのA社に勤務していたとの話を聞いた。

 

岐阜はもう暑い。岐阜駅のペデストリアンデッキにはミストが稼働していた。

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信長像がマスクをしている。

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12:53の豊橋行きの新快速に乗って名古屋へ移動し、新幹線で帰京した。

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普通ならそのまま帰宅するところだが、この24日は、夜、サントリーホールに演奏会を聴きに行く予定がある。東京駅到着後、西新宿に出社、業務用の荷物を置き、多少の事務ワークをしてから、溜池山王に向かった。