naokichiオムニバス

68歳、ヴィオラ弾き。ビール大好き。毎日元気。

大阪・京都旅行<1> 4月23日(土) 大阪へ

23日(土)~24日(日)、妻と大阪、京都へ旅行してきた。

主目的は、23日にフェスティバルホールで行われた葉加瀬太郎のコンサートである。

2週間前、札幌でのユーミンに続く、今月2回目のコンサート遠出だった。

 

比較的ゆっくりめに、11:33東京発の新幹線で新大阪へ向かった。

 

昼食は車中で。


富士山。

 

宿泊先は出張でいつも泊まる淀屋橋のホテル。

コンサートは15:30開場、16:30開演なので、15時頃チェックインしたらフェスティバルホールに向かう段取りだ。

 

今回は1泊の旅程。初日はコンサートと夕食だけで終わる。24日も基本的に帰るだけであまり時間はないが、せっかくだからどこか寄っていくか、と前日あたりから相談を始めた。

 

車中改めて話した結果、帰京途中で京都に寄っていこうとの話になった。

 

新大阪に到着し、チェックインした後、京都でのプランを立てた。

当初は、前にも行ったことがある原谷苑で、桜はもう遅いとしても花を見たいとの案が出たが、よく考えると天候が思わしくないので見合わせることにした。

外を歩くことは避けて、昼食を京都のどこかで、ということになった。過去の旅行で行き慣れた店としては、四条の東華菜館(中華)があるが、先斗町から移転した開陽亭(洋食)の新しい店にまだ行ったことがないので、そっちに決めた。さっそく電話で予約。

 

翌日の予定も決まったところで、15時半頃、フェスティバルホールに向けて出発した。

8年ぶりのオリジナル・アルバム「early summer 2022」

今さっき、Facebookをチェックしていたら、小田(和正)さんの公式ページから、驚く情報が。

 

2014年の「小田日和」以来、8年ぶりのオリジナル・アルバム発売の情報だった。

 

小田さんの公式サイトや「FAR EAST CAFÉ PRESS」では、アルバム制作をしているなどという情報は、見たことがなかった。

吉田拓郎のニューアルバムに参加したとの情報は発信されているくせに、当の本人の新作アルバムについては、気配もなかった。

 

だから驚いた。

 

届いたばかりの「PRESS」の最新号を見ると、冒頭に小貫信昭氏が文章を寄せている。「風を待って」以降発表された楽曲のことや、6月からのツアーが、コロナ禍の規制のもとでどういう内容になるのかなどが書かれている。

この文章の最後の方で、小貫氏は、久しぶりのアルバムのリリースの可能性にふれている。既にアルバム未収録の曲が7曲もあるとして、「勝手に盛り上がってて恐縮だが、なんだかんだ集めればアルバムが成立する要件を満たす。期待しないわけにはいかないのだ」と、この話題を締めくくっている。あくまで、小貫氏個人の観測そして期待としての記述である。もちろん、それに応える公式情報は載っていない。

一般の音楽誌ならともかく、他ならぬ小田和正本丸たる「PRESS」である。このような文章を、私に言わせればしれっと載せておいて、何日もしない内に「ニューアルバム!」とドーンと発表するのだから、やっぱり驚くしかないのだ。

(よく見ると、あとがきに吉田雅道氏がこう書いている。「(新曲「so far good」にふれた後)さて、小田さんは現在、さらに新しい楽曲を制作中! このプレスが皆さんのお手元に届く頃には新しいニュースを発表できると思いますので、こちらの方も注視していてくださいね!」 うん、確かにこれは読んだ。でもね、「新しい楽曲」とアルバムはちょっと違うよね)

 

さてさて、発表された情報は以下の通り。

 

 

■2022年6月15日(水)発売■ 『early summer 2022』

<収録曲>

「風を待って」…明治安田生命企業CM曲/テレビ朝日系連続ドラマ「遺留捜査」主題歌
「坂道を上って」…映画「坂道のアポロン」主題歌
「小さな風景」…テレビ朝日系連続ドラマ「遺留捜査」主題歌
「この道を」…TBS系日曜劇場「ブラックぺアン」主題歌
「so far so good」…NHKドラマ10「正直不動産」主題歌※4月5日(火)スタート全10話
「ナカマ」…テレビ東京系「ガイアの夜明け」エンディングテーマ ※6月3日(金)スタート
「こんど、君と」…NHKみんなのうた 60」記念ソング
「この日のこと」…TBS音楽特番「クリスマスの約束」書き下ろし曲
「会いに行く」…フジテレビ系「めざましテレビ」テーマソング

 

前回ツアー直前にリリースされた4曲入りシングル(「この道を」「会いに行く」「坂道を上って」「小さな風景」)、そして、ツアー後に順次配信リリースされた「風を待って」「こんど、君と」「so far so good」(ここまでが小貫氏見立ての7曲)、さらに「この日のこと」と、新しく書かれた「ナカマ」の計9曲が収録されるようだ。

(「この日のこと」については小貫氏もふれていた)

 

8年ぶり10枚目のオリジナル・アルバム。

思ってみると、小田和正というアーティストは、寡作だね。36年でアルバム10枚。

 

   1    K.ODA              1986年12月4日 

   2    BETWEEN THE WORD & THE HEART    1988年3月5日

   3    Far East Café            1990年5月9日

   4    sometime somewhere        1992年1月25日

   5    MY HOME TOWN          1993年10月27日

   6    個人主義             2000年4月19日    7年ぶり

   7    そうかな 相対性の彼方      2005年6月15日  5年ぶり

   8    どーも              2011年4月20日  6年ぶり

   9    小田日和             2014年7月2日    3年ぶり

   10    early summer 2022        2022年6月15日   8年ぶり

 

6月15日の発売ということは、ツアーが始まってからのリリースとなる。

6月3日(金)、4日(土)の福島、11日(土)、12日(日)の新潟はリリース前だ(私の今次ツアー初参戦は新潟)。

前作「小田日和」は、2014年7月2日の発売で、「本日小田日和」ツアーとの関連で言うと、最初の公演、6月28日、29日の和歌山だけがリリース前だった。その初日、6月28日には足を運んだ。まだ出ていないアルバムの楽曲を生で初めて聴くという貴重な経験をしたのだった。

今回も似た状況ではあるが、そうではない。今度のアルバムの楽曲はほとんどが発表済みだからだ。「ナカマ」が「ガイアの夜明け」で初めて流れる6月3日、福島の初日のお客さんを除けば、福島2日目と新潟公演の時点では、既に収録曲のすべてを耳にできている。

 

「小田日和」のリリース当時、小田さんは、これが「最後から2枚目のアルバム」だと言っていた。

そうすると、この「early summer 2022」は、ラストアルバムになってしまうのか?

これはたぶん何かの間違い

A社(西新宿)の1階にある自販機(テナントで入ってます)。

上段の一番右、下段の左から3番目に、evianの水が入ってるんですが・・・。

こちら上段の普通サイズ、500ml。110円。

で、こちらが下段のミニサイズ、220ml。

130円?

これは何かの間違いでしょうかね。

500mlの方を買いました。

𠮷野家常務の発言の不適切さ

今日の報道を騒がせた、𠮷野家常務(その後解任)の不適切発言問題。

 

報じられているところによると、概要は以下。

 

早稲田大学主催「デジタル時代のマーケティング総合講座」の初回講義における発言。

・発言内容は、「不適切な表現で不愉快な思いをする方がいたら申し訳ない」と前置きした上で、若者を牛丼好きにするための戦略について「地方から出てきた生娘さんが、初めて𠮷野家を利用して、そのままシャブ漬けになるような企画」と表現したもの。

 

報道をざっと見たところ、この発言の不適切さは、主としてジェンダー、女性蔑視の観点から論じられているようだが、私としては、それに加えて「シャブ」の方に衝撃を受けた。

 

「シャブ」、つまり覚醒剤は、犯罪に関わる用語であり、反社の世界に属する。そのような言葉を、この常務は、大学の講義という公の場で持ち出した。例えば犯罪に関する講演などであれば、覚醒剤の通称としての「シャブ」を用いることに必然性もあろうが、本件は違う。

 

本人にしてみれば、講義趣旨を伝えるための物の喩えだったという認識なのだろうが、誰知らぬ者のない、𠮷野家のメイン商品、牛丼の販売戦略を語るにあたって、犯罪の世界の用語を引き合いに出すのは、言い訳的な前置きをした上であっても、いくら何でも非常識きわまりないと言う他はない。

他の喩えようはいくらでもあるわけで、「シャブ」を避けることはたやすい。にも拘わらず、当然事前準備もするであろう大学の講義において、そんな物の言い方がされたのだから、本人の意識を疑わざるを得ない。

 

一番思うのは、当の𠮷野家で真面目に働いている皆さんが、どれほどの怒り、悲しい思いを抱いただろう、ということだ。その点だけで、𠮷野家の役員たる資格はない。

 

たぶん、この手の話は、日頃社内でしていたんだろうな、と想像がつく。

それを、社外の講義でしゃべったところに、救いようがない愚かさがある。

 

(ところで、𠮷野家の発表によると、臨時取締役会で当該常務の解任決議を行ったとされていが、取締役の解任は株主総会の決議を要するようだ。正確には解任でなく諭旨解雇のようなものなのだろうか)

 

古畑任三郎の「古畑」の由来はあの古畑病院だった

古畑任三郎」のDVDを買ったら、三谷幸喜氏が書かれた文章が入っていて、その中に「(古畑の)名前は散歩途中で見つけた病院の看板がヒント」と書かれていた。

 

B社(三軒茶屋)に通勤する際、渋谷駅から乗るバスの車窓に「古畑病院」というのが見えるので、もしかしてこの病院か? という記事を以前書いた。

 

   若き池田成志を再発見 2
      https://naokichivla.hatenablog.com/entry/2022/02/27/104517

 

もしかして、というあくまで仮説だったのだが、図らずもつい最近、有力な情報を得たのだ。

 

「ハヤカワミステリマガジン」の最新5月号が、「古畑任三郎」特集を組んでいると、三谷幸喜氏の朝日新聞連載「三谷幸喜のありふれた生活」で知った。

その存在すら知らなかった雑誌だが、これは読んでみたい。勤務先の近くの書店では手に入らず、先日の旅行先、札幌の三省堂書店で見つけて買った。

 

 

特集を読んでいたら、その中の記事にこんな記述を見つけた。

 

三谷幸喜談として、「渋谷から三軒茶屋へタクシーで向かっていた時に見た、246沿いにあった「古畑病院」」。

 

間違いない!

 

私の通勤も、タクシーとバスの違いこそあれ、渋谷から三軒茶屋へ246を走って行くわけで、それであれば、あの古畑病院に違いない。

 

仮説は裏付けられた。何か嬉しい。

 

ところで、当の古畑病院の院長先生始め皆さんは、このことを知っているんだろうか。

 

教えに行ってあげようかな(笑)。

オケ練日誌~2ヶ月半ぶりの合奏、コンチェルト初めてのソロ合わせ

2ヶ月半ぶりの合奏、コンチェルト初めてのソロ合わせ

 

今日17日(日)のオケ練は午前。久々の合奏である(まん延防止等重点措置の影響等で、1月を最後に行われなくなっていた)。しかも、コンチェルトの初めてのソロ合わせ。

 

新浦安駅手前。車窓から幕張方面を望む。いい天気だ。

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日 時 : 2022年4月17日(日) 9:00~12:00
場 所 : Wave101多目的ホール(大)
指 導 : トレーナーY先生、ソリストY先生
内 容 : 合奏
曲 目 : 新世界(1・2楽章)、ドッペルコンチェルト(1~3楽章)
弦人数 : 8・7・7・8・2
弓の毛 : 無事

 

この間、ずっと分奏だったから、管のメンバーと顔を合わせたことにまず感激がある。

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合奏の指導は、トレーナーのY先生。このところ分奏も見ていただいているが、私はことごとく欠席していて、たぶんお目にかかるのは初めてかもしれない。

それから、ブラームスのドッペル・コンチェルトでソリストをお願いしている、弦トレーナーのY先生。

我々のオケでは時々行われる、両先生の指導による通称「コラボ合奏」である。

 

まず、ドヴォルザークの「新世界」から。1楽章と2楽章を練習した。両先生から諸々の指示が飛ぶ。弦トレーナーのY先生はNHK交響楽団の楽員だが、管も含めたオケ全体のアンサンブルのあり方についての助言をいただく内容である。

 

ドヴォルザークの練習が終わり、短い休憩を入れて、いよいよコンチェルトの初ソロ合わせである。

今回、チェロは本番ソリストのK先生に代わって、Pさんという若い女性のチェリストが代奏を務めて下さった。

 

これまでは合奏、分奏ともオケだけで練習してきたが、いよいよソロが加わる。

事前準備として、スコアを見て、ソリストや他パートの動きなど、自分なりに重要と思う点を楽譜に書き込んだ。

ちゃんとソロを聴きながら弾けるだろうか。前日あたりから結構緊張があった。

 

1楽章から。冒頭のPさんのチェロの深くて力強い音に、おおっ、とゆさぶられる。

楽章の終わりまでを通した後、指揮者、ソリスト打合せの上で、要所を返した。

その後、初回なので、とにかく最後まではやりたいというオケ側の希望もあり、2楽章、3楽章をそれぞれ通した。通したと言っても、止まる場面もちょっとあった。

余った時間で2楽章を返した。

 

ソロのY先生からは、この曲はオケがとても厚く書かれているので、ソロとのバランスでは注意してほしい点があるとのお話があった。今日は初回なので、ソロとのからみを確認するために、気にせず音を出して良いが、今後のソロ合わせの中で調整していくとのこと。

 

初回の合わせは無事終了。

個人的にも、大過なく過ごせてほっとした。ソロや周囲もある程度は聴けたし、弾いていて色々なことがわかった。初回としてはまあよかったかな。

 

午後はパート練習

 

午後は、パート練習を設定した。任意参加の自主練である。

会場は別の市内公民館なので、一旦解散後、参加者はそれぞれに移動した。

13:00から15:00の2時間。

参加は5人だった。

 

今回演奏する3曲について、各自、弾くのに苦心しているところ、わからないところなど、めいめいに出し合い、みんなで相談して解決していった。

弾いている時間よりは話している時間の方が長くなったが、限られた時間であっても、少しでも前に進めたのではないかと思う。

 

今季、パート練習の予定はないが、機会を見つけて続けられたら良いと思う。

 

帰りは舞浜駅から。

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※練習往復に聴いた音楽

    ブラームス ドッペル・コンチェルト

       スーク、ナヴァラ=アンチェルチェコ・フィル

    ワーグナー 「トリスタンとイゾルデ前奏曲と愛の死

    ブルックナー 交響曲第1番

       ネルソンス=ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管

    小田和正 風を待って

    小田和正 こんど、君と

    小田和正 so far so good

    モンテヴェルディ 聖母マリアの夕べの祈り

       コルボ=ローザンヌ声楽・器楽アンサンブル

浦安シティオーケストラ第57回定期演奏会のご案内

所属オケ、6月の定期演奏会のご案内です。

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●浦安シティオーケストラ 第57回定期演奏会

日 時 2022年6月5日(日) 13:00開場 14:00開演
会 場 浦安市文化会館大ホール
指 揮 西口彰浩
ヴァイオリン 横山俊朗
チェロ 桑田 歩
管弦楽 浦安シティオーケストラ
曲 目 ブラームス 悲劇的序曲
    ブラームス ヴァイオリンとチェロのための二重協奏曲イ短調
    ドヴォルザーク 交響曲第9番ホ短調「新世界から」

 

日頃、弦トレーナーとしてお世話になっている横山俊朗先生(NHK交響楽団)、桑田歩先生(新日本フィルハーモニー交響楽団)をソリストにお招きし、ブラームスのコンチェルト他を演奏します。

この曲目は、本来2020年12月に演奏する予定でしたが、コロナの影響で延期となっていたものです。

 

明日17日(日)は、1月以来の合奏練習。コンチェルトのソロ合わせです。

残る1ヶ月半、何とかがんばって練習して、本番ができることを願うばかりです。

 

2年半ぶりに定期演奏会集客

浦安シティオーケストラでは、6月5日(日)に定期演奏会を予定している。

 

コロナ禍以降、練習会場の閉鎖などの影響で、まともに練習を積むことかできない状況が続いてきた。

予定の曲目を延期し、短期間で取り組める別の曲目に変更して演奏会を行うことがしばしばだった。

(そうした中、2021年5月の定期演奏会は、ほぼ通常の開催ができたが、私個人は降り番だった)

 

演奏会に際しては、知人友人に広く案内して、聴きに来ていただくのが常だったが、コロナ後はそれを見合わせてきた。

 

コロナ禍当初は、感染が終息し、何もなかったように完全に元に戻るまでは案内を控えようと考えた。こちらから声をかけて、人がたくさん集まる演奏会にお招きすることは、来て下さる方々を感染リスクにさらす行為だと思われたからだ。当時は、プロの演奏家も演奏会が開けない状況だったし。

 

その後、世間ではプロアマ問わず、演奏会を開くようになってきた。開催にあたっての感染対策も確立したし、聴衆側もそれぞれの判断で聴きに出かけるようになった。

私自身も、コロナ以前のように頻繁に演奏会に行っている。

 

音楽に限ったことでなく、コロナ下での生活というものが、だんだん定まってきた感がある。一番最初の緊急事態宣言の時には、今は考えられないくらい社会が止まり、皆が家にこもってしまったのだったが、長い時間を経る中で、いつまでもそうもしていられない、という流れが生まれ、何もなかったように元に戻ったわけでは全然ないが、生活の諸々の局面で、誰もが個々に折り合いのつけ方を見つけてきていると言える。もちろん、ウイルスの終息が最も望ましいことではあるが。

 

こうした変化を受け、いわゆるwithコロナの社会にあっては、演奏会の案内についても、当初の、案内をする行為がリスクの責めを100%負うのでは必ずしもなく、案内を受けた側との間で一定のリスク判断を分け合えるようになりつつあるのではないか、と思い始めた。

 

とは言え、私の意識としてはまた別の問題があった。

我々のオケの場合、案内すべき演奏会が、前記2021年5月を除くと、まともな編成を組めなかったり、通常の前プロ、中プロ、メインといった選曲構成にできなかったり、という形で推移してきた。

そのため、私としては、そのような演奏会は、そもそもご案内して聴いていただきたいものではない、という考えを持っていた。

この間、演奏会場側が定める条件や感染防止対策の観点から、演奏会運営において一般客の入場は想定せず、団員の関係者のみ、あるいは団員の招待客のみなどの形をとってきた。その形の運営であれば、団員の一人としては、集客活動に励むべきだったかもしれないが、聴いていただくに足る演奏会であるのか、の観点から見送ってきた。

 

こうした経過を経ての6月の定期演奏会だが、これまでと違うのは、第6波に伴うまん延防止等重点措置にあっても、完全に練習が止まる時期がまったくなかったことだ。

練習は12月から始まった。2月からまん延防止等重点措置を受けて、いつも合奏で使わせていただいている美浜中学校の武道場が閉鎖された。ただ一方、公民館等の市の施設は定員の半分を条件に使用できたので、分奏の形で練習を継続することができた。

合奏練習は2月以降できなくなり、明日、17日(日)の練習が、久しぶりの合奏である。しかし、この間、弦と管に分かれての練習をつないでこられたことは、それまでとは大きく違う点であり、今後6月までにコロナの大きな状況悪化がない限り、当初予定の曲目のまま本番にこぎつけることができそうだ。

 

団としても、今回の演奏会は一般客へのチケット販売を行うことを決めた。この判断は慎重にしなければならなかったため、前売券の販売は通常よりずっと遅く、演奏会1ヶ月前の5月1日からとしている。

 

このような状況を踏まえ、私個人としても、控えてきた知人友人への案内を、今回は行うことにした。半年練習した、当初予定の曲目で本番ができる見込みである点、また一般客への販売も行う点を勘案したものである。

 

定期演奏会の集客活動は、2019年11月の定期演奏会以来である。2年半ぶりだ。

今日16日(土)、いつも来て下さっている方々へ、BCCの形でメールを差し上げた(通常は個別メール)。団としてのコロナ対応についてもふれた。

まだまだ演奏会に行くのは慎重にしたい、という方も当然おられると思う。多数の来聴を望むものではない。久しぶりの我々の演奏を聴きに来て下さる方が、少しでもおられたら、と思う。

 

これを書いている間に、さっそく1人、チケット希望の返信が届いた。嬉しいことだ。

新国立劇場 ばらの騎士

12日(火)、新国立劇場に「ばらの騎士」を観に行った。

 

このプロダクションの上演は、2017年12月に観ているが、「ばらの騎士」は何度でも観たいオペラだ。今回は4回上演されるが、オケ練や別のコンサートとバッティングして、行ける日が12日しかない。マチネ公演だが、午後半休をとって足を運んだ。

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新国立劇場 2021/2022シーズン オペラ ばらの騎士

日 時 2022年4月12日(火) 13:00開場 14:00開演
会 場 新国立劇場オペラハウス
指 揮 サッシャゲッツェ
管弦楽 東京フィルハーモニー交響楽団

 

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新国立劇場の「ばら」は、2007年が初回で今回で5回目。すべてジョナサン・ミラーの演出である。

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私の席は1階12列17番。演奏会ではオペラに限らず2階席派なのだが、珍しく1階を買ってみた。ステージに向かって中央少し下手寄りの良い席だった。
平日の午後にもかかわらず、客席はぎっしり満員。さすが「ばらの騎士」。

 

入場時に、Facebookに投稿したら、大学オケ同期のI君からコメントが入った。来場しているとのこと。幕間に会おう、と打ち合わせる。

 

第1幕は、オックス男爵が訪ねてきた後、登場人物が増えたあたりでどういうわけか眠くなり、何度も落ちてしまった。

 

元帥夫人は、オクタヴィアンとのやりとりの末、彼を下がらせた直後、「キスもせずに帰してしまった!」と一転して悔やむ。
思ってみれば、この後、オクタヴィアンとキスを交わす機会は遂にないのだ。幕開けのベッドで過ごした前の晩が結局最後。

 

1幕の最後は、元帥婦人が煙草に火を点けて吸いながら窓の外を眺める中、幕となる。
前回もこうだったっけ。忘れているところは、この後も多かった。このオペラへのなじみ具合が、「カルメン」や「魔笛」ほどでないこともある。

この終幕の音楽は、非常に美しいが、今回の公演では、甘美さよりも切なさが迫ってくるのを感じた。

 

第2幕以降は眠さも去り、集中できた。

 

第2幕は見応えがあった。続く第3幕ともども、シュトラウスの練達の腕を痛感する。

 

このところあちこちで活躍されている妻屋(秀和)さんのオックス男爵は、さすがと思わせた。妻屋さんは警部役を過去2回演じている。

 

オクタヴィアン。ゾフィーと出会って、互いに一目ぼれするわけだが、ついさっきの第1幕での元帥婦人とのやりとりからいくらも経たぬ間の心変わりは、どうにも哀しい。「フィガロの結婚」におけるケルビーノは、恋にあこがれる少年のほほえましさがあるが、オクタヴィアンはそれとは違う。物語のシリアスさが違うのだ。

 

2幕が終わったところで、ホワイエに出て、I君と合流。ここまでの感想や近況を語り合う。コロナの状況を見つつ、大学オケ同期の仲間でまた遠からず集まろうと話した。

 

第3幕。

 

オックスと変装したオクタヴィアンの会食が、途中から大人数での騒ぎになる。それを鎮める際に、第1幕以来の登場となる元帥夫人が、オックスに対して「物には終わりがあるのです!」と強く言う。この言葉は、彼女が自分とオクタヴィアンの関係に対して言っているのだ。

 

以後の経過、元帥夫人を見ていると、辛いだろうな、と何とも切なくなる(オクタヴィアンとは不倫関係ではあるけれど。それを問題視したらこのオペラ自体が成り立たない)。

 

元帥夫人、オクタヴィアン、ゾフィーの3人が残っての三重唱。ここから最後までは、涙が止まらなかった。三者それぞれ、この時点で、こうしたい、こうありたい、という結論は気持ちとして固まりつつありながら、そこにすんなり収まることができない。3人それぞれの心の中に、そうしたくない、それではいけない、と別の方向へ引っ張る未練や理性が残っている。
そうした不安定な気持ちの推移を、音楽で描き出すシュトラウスの見事さは言うまでもないが、今回の3人の歌手の演技もすばらしかった。

 

モーツァルトへのオマージュと言われるこのオペラだが、登場人物の心理を表現する面において、シュトラウスモーツァルトに充分並んだと言えるのではないかと思う。また、コメディとシリアスの両立の面においても。

 

それにしても、三重唱から終幕まで、何と美しい音楽だろう。この世のものとは思えない、とはこのことだ。

 

最後の最後、小姓は床に落ちたハンカチを拾うのでなく、テーブルの上に残っていたパンか何かを手に取って食べるような動作をして、去って行った。

このオペラのこの幕切れは何ともしゃれていて、いつも楽しみに観ているが、ここでの小姓の演技は、歌もせりふもないものの、とても難しいのだろうと思う。音楽に合わせて、きちんとしたタイミングで動くのは、よほど利口な子役でないと無理ではないか。

ゾフィーのハンカチを、彼女より若い子供が拾って行くこのくだりは、もしかすると、ゾフィーもいずれ元帥夫人と同じ立場に置かれることを暗示しているのだろうか。

 

千秋楽ということもあってか、スタンディングオヴェーション。

 

歌手の中では、やはり妻屋さんのオックスがすばらしかった。そして元帥夫人も圧倒的だったと思う。このオペラの主役はやはり元帥夫人なのだ、と思わせる歌であり演技だった。
その他では、ゾフィーがとてもよかった。この役は「カルメン」で言うミカエラに似たポジションだと思う。
2014年の浦安市民演奏会の「第九」でご一緒している与那城(敬)さんのファーニナルもよかった。

 

ばらの騎士」、今後も何度でも観たい気持ちに変わりはない。できれば別の劇場、別のプロダクションで観てみたいと思う。いずれ近い内にそういう機会があればいいのだが。

USBメモリの接続不調再発

3月、自宅PCにUSBメモリが接続できなくなるトラブルが発生した。勤務先のPCでは問題なく接続でき(A社、B社とも)、USBメモリ側の問題でなく、自宅PCの問題だった。

自宅PCで稼働しているウイルス対策ソフトが原因とわかり、USBメモリ内部のファイル2つをリアルタイムスキャンの対象から除外することで、この問題は解決していた。

 

   USBメモリの接続不調
      https://naokichivla.hatenablog.com/entry/2022/03/21/183416

 

ところが13日(水)、この問題が再発した。

 

会社から帰宅し、いつも通りPCにUSBメモリを接続したところ、ログインできない。先月とまったく同じ事象で、既視感をおぼえた。

 

14日(木)、A社(西新宿)に出社し、PCにつないでみるとまったく問題ない。これもデジャブであった。

 

15日(金)、ウイルスソフトの会社のサポート窓口に電話した。

 

前回の相談番号は聞いて控えてあったので、それを告げ、同じ事象が起きていることを説明した。

 

以後、前回同様に遠隔操作で入って色々対処してもらったが、解決しない。

 

このUSBメモリは、自宅と勤務先でデータを同期させるバックアップに使っているので、アクセスできないのは大変困る。

何とかならないか、と訴える中、当面の対処策として提案されたのが、USBメモリを接続する時、取り外す時に、リアルタイムスキャンを手動で無効にする、というものだった。

これなら当然問題はない。日々この作業をするのは面倒であり、その際ほんの数分とは言え、スキャンが無効になることのリスクはあるものの、これでUSBメモリにアクセスできるなら背に腹はかえられない。

 

先方としては、今回の一連の経過を専門部署に伝え、原因と対策を検討するとのことだった。結果はメールで通知されるので、根本的な解決を待つことになる。

 

電話でのやりとり、1時間5分ほど。前回もそうだったが、電話に出た人は大変丁寧に対応してくれてありがたかった。

その都度、ユーザーの様々な訴えに対応するには、知識も必要だろうし、コミュニケーション能力も必要だろう。1人あたりの対応にこうして長時間かかることもある。大変な仕事だと思う。

 

ところで、話の中で、13日にトラブルが発生したことについては、その日、ウイルスソフトのアップデートがあったので、その影響かもしれないと言っていた。

これはまだ断定された情報ではないが、もしそうなら、それってちょっと困るよなあ、と思ったりする。

想起するのは新型コロナウイルスワクチンの副反応だ。怖い病気に感染しないためにワクチンを打って、その副反応に苦しむというのも変な話だ(テレビのCMを観ていたら、その副反応に対処する飲み薬、というのができたらしく、笑ってしまった)。

PCがウイルス感染しないための対策ソフトがアップデートされたことで、使用上の支障を生じるというのは・・・、と思うのだ。

仮に今回の問題の原因がわかって、根本的に解決したとしても、今後、同様の問題が起きる可能性があるかもしれないのだから。