naokichiオムニバス

68歳、ヴィオラ弾き。ビール大好き。毎日元気。

吉野家のこと

吉野家には、週1回くらい行く。

今はもっぱら勤務先に近い八丁堀の店。
以前、品川勤務だったことがあって、その時代は世間的にも有名な有楽町駅の店に行っていた。

牛丼をやめて久しい。輸入再開も近いのだろうが、聞くところでは輸入再開でも、数量限定でないと供給できないとか。残念だ。
しかし、豚丼、豚鮭定食などの味は、よくなった。味を改善して若干の値上げがあったと思うが、間違いなくおいしくなったと思う。
牛丼復活も待たれるが、充分代替メニューにはなっていると、個人的には思う。

おいしいといえば、吉野家のおいしさは、「ごはん」のおいしさだと昔から感じている。
だいぶ前に、ウッチャンナンチャンがCFキャラクターだった頃、肉はワインを使って煮て、という話と一緒に、吉野家のごはんは、ブレンド米を使ってます、みたいなことを言ってたと思う。
どういうブレンドなのかはわからないが、炊き方もいいのだろうか、確かに吉野家のごはんはおいしい。
ツユをかける丼よりは、定食で食べるとよくわかる。

以前テレビで、吉野家の厨房従事者の技能訓練の様子を見たことがあった。
丼に盛るごはんの量を常に一定に、かつ大盛なら大盛の量に盛り分けられないといけない。
ごはんに乗せる具も、肉の量、たまねぎの量を、常に一定の割合にしないといけない。
しかも、それを所定の時間内で済ませなくてはいけない。
吉野家では、そうした技能の社内コンテスト(検定)があるとのことだった。

やはりトップ企業はすごい努力をしているんだなあ、と感じたものだ。

で、話は続く。

有楽町の店に通っていた頃だったと思うが、新製品として、今もある「けんちん汁」が発売された。
何度か繰り返し注文する内、常に具が一定であることに気づいた。
正確な記述ではないが、鶏肉なら2個、さといもが4個、しいたけが2個、とか。
汁もので、毎回こうやって間違いなく同じ具の構成で出せるとはすごい、とつくづく思った。
これも、テレビで見たような血のにじむような訓練をやっているのか、と感心したものだ。

そんなある日、カウンターでけんちん汁をまた注文し、見るともなく見えた厨房の中では・・・。
店員が、「レトルトの袋」の口を切って、器にあけているのだった(爆)。
そこに汁をさしてできあがり。

うー、あれなら俺でもできる。
誰かを怒る訳にもいかず、自分の思い込みを笑う訳にもいかず・・・。
複雑な気分で店を出たのであった。