naokichiオムニバス

68歳、ヴィオラ弾き。ビール大好き。毎日元気。

11月場所4日目

前半戦、攻防のある熱戦が続いた。
春日王豊桜春日錦土佐ノ海玉飛鳥琴ノ若・・・。

高見盛栃乃花に、今日はいい相撲をとった。
高見盛という人は、技能的に光るものがありながら、体重が増えないことで、なかなか立ち合いに踏み込み勝って充分になれない。
本人の研究不足もあるように思われ、なかなか今一つ地力がつかないのが歯がゆい。
もう少し工夫がほしいといつも思いながら見ているのだが、今日はすんなりとではないながらも得意の右四つに組めたことで、久しぶりに会心の相撲だった。

安馬玉乃島も熱戦。
安馬は存分にとった。地力がつきつつあるところを見せる取り口で、安馬としては文句のない一番。
しかし疑問なのは勝負判定。どう見ても絶対同体で、物言いすらつかなかったのは大いに疑問。
取り直しにすべき一番である。

稀勢の里は今日も不完全燃焼。旭天鵬のうまさが一枚も二枚も上だった。
「若いのだから何も考えずに思い切っていけばいい」とよく言うが、そういう相撲では老獪なベテランには通用しない、という相撲だった。
残念ながら地力の差もまだあると言わざるを得ない。

琴欧州雅山相手に立ち遅れた上、引き技も出て、内容的には見るべきところがなかった。
自分の呼吸で立てていない。引き技を懐の深さが救っただけの白星。
先場所のがちっとした相撲とは全然違う。
まだまだ心配な状態。

琴光喜は、昨日に続いて円滑な立ち合いで終始有利に相撲をとった。
岩木山の重さを少し持て余したところはあるが、まずは万全。

魁皇も問題なし。こうなると2日目の敗戦がますます悔やまれる。

栃東の休場にはまったくびっくりした。
どこで全治4週間もの怪我をしたのだろうか。
年間通じての皆勤を目標としていたと聞いていただけに同情を禁じ得ない。
もっとも、朝青龍が年間全場所の優勝をめざしているのに比べると、それが大関の目標かというところはあるが。
対戦相手の白鵬は、これで琴欧州同様、不戦勝をいい方向に持っていければいいが。

千代大海は、今日もきわどい白星。
相撲に勝って勝負に負けた、の逆だ。
勝負には勝ったが、相撲としては全く価値がない。

朝青龍は、まず無難な4連勝だが、出島相手にしては手こずった感がある。
何かとりづらそうというか、動きづらそうなところが見えた。
ちょっと気になる。明日の相撲を見たい。