28日(土)、ジャイアンツがレギュラーシーズンの最終戦を終えた。
5年ぶりの優勝、誠にめでたい。
ところで、今季のジャイアンツの成績だが、77勝64敗2引分。
勝率は、.546である。
パ・リーグを制したライオンズを見ると、80勝62敗1引分で、勝率は、.563。
77勝、80勝と言うと、相当勝った感じがあるが、勝率は6割に満たない。
6割に満たない勝率でも優勝できる、と思った時、相撲はそうじゃないよな、と思い至った。
14勝1敗の優勝なら、.933。
13勝2敗の優勝なら、.867。
今場所はちょっと優勝ラインが下がりましたねえ、と言われる12勝3敗でも、8割ちょうどだ。
ジャイアンツ、ライオンズの勝率は、思ってみれば、相撲であれば優勝どころか2ケタに届かない9勝6敗(6割ちょうど)以下なのだ。
8勝7敗、ぎりぎり勝ち越しが、.533。
つまり、プロ野球の場合は、年間143試合を戦う中で、相撲で言えばぎりぎり勝ち越しプラスαくらいのところで優勝を勝ち取る、ということになる。
(歴代の優勝チームには、もっと高勝率のチームもあるだろうが、今季に関しては)
思えば、打率というものも、かなりの好打者であっても、3割が一つのライン。7割は失敗するわけだ。日本のプロ野球においては、4割バッターがいまだ現れていない。あのイチローですら達成できなかった。
優勝にせよ、打率にせよ、野球というのは、そういう確率ラインのもとで戦っているのだ、と改めて思った。
ちなみに、同じ野球でも、リーグ戦でなくトーナメント方式の高校野球になると、話は全然違う。
優勝チームの勝率は、常に「1.000」だ。全勝でなければ優勝できない。
さだまさし「甲子園」から
3000幾つの参加チームの中で
たったの一度も負けないチームはひとつだけ
でも多分君は知ってる
敗れて消えたチームも
負けた回数はたったの一度だけだって事をね