昨28日(土)の夜は、新習志野公民館で行われた、ユニ響(津田沼ユニバーサル交響楽団)の練習に参加した。
昨日、この駅で、9年7ヶ月ぶりに電車を下りた。
9年7ヶ月前、2010年5月23日(日)、オケの本番が終わり、打ち上げ帰りに、この新習志野駅の階段を転落し、上の前歯を失うという事故があった。
オケ本番の帰りに救急車
https://naokichivla.hatenablog.com/entry/61241081
オケ本拠地の最寄り駅でもなく、自宅の最寄り駅でもないこの駅で、帰宅途中に何故電車を下りて歩いていたのかは、今もって謎のままであるが、とにかく、ホームから下りる階段を踏み外して、前のめりに一番下まで転落し、駅員さんが呼んでくれた救急車に乗せられて、緊急搬送されたのだった。
以後、通勤やオケ練では日常通過する新習志野駅で、電車を下りることはしてこなかった。やはり、事故の記憶が蘇るのが嫌だったからである。あの時自分が落ちた階段を見たくないという気持ちがずっと残ってきた。
基本的に、新習志野駅で下車する用事はないので、この駅を避けることはできるのだが、習志野市を本拠とするユニ響の練習が、新習志野駅近辺で行われることが稀にある。
その場合、どうしてきたかと言うと、一つ隣の駅で電車を下りて、タクシーで往復していた。隣の駅からは、練習場所へ直接行き、練習が終わった後は、新習志野駅南口のタクシー乗り場からタクシーに乗る方法だ。駅までは行くが、中には入らないで済むので、この方法を続けてきた。
今回、久しぶりにユニ響さんの演奏会に参加するにあたり、練習日程を見たら、普段は稀にしか使われない新習志野公民館が、3回もある。
これを見て、考えた。
もう10年近く経つのだし、これを機に、克服すべきではないか。
あの事故は、酔っ払っていて階段を踏み外した自分が悪い。別に、新習志野駅の階段が、よその駅に比べて、落っこちやすい構造をしていた(笑)わけではないはずで、駅に罪はないのだ。
客観的に危ない場所ではない以上、そこに行けないでいるのは、あくまで私自身のメンタル面。であれば、乗り越えよう、と。
ということで、他人様にはまったくどうでもいい話だが、昨日は、結構意を決して新習志野駅に向かったのである。これまでなら一つ手前の駅で下りていたところを、敢えてこらえ、9年7ヶ月ぶりに、新習志野駅のホームに降り立った。
初回は、下まではエレベーターで降りようか、とちょっと思っていた。いきなり階段はハードルが高いか、と。
しかし、もう四の五の言わず、階段を下りよう、と階段にした。手すりをさわりながら、慎重に下りたが、やっぱり、他の駅と同じような階段であって、格別落っこちやすいようなものではなかった。あくまで自分が悪かったんだなー。
無事階段を下りて、改札に向かう。
そうだ、この改札を、ストレッチャーに乗せられて出たんだった。
公民館がある北口に出る。
よく覚えていないけど、救急車は、奥の南口、タクシー乗り場がある方に来たんだろうな。
ともかく、この駅で下り、自分の足で無事に改札を出た、というのは、偉大な(笑)克服の一歩だった。
練習が終わり、21時過ぎ、駅に戻った。
電車を待ちながら、あの日、これくらいの時間に、この駅を歩いていて、ああいうことが起きたんだ、と思うと、寒気も手伝ってか、駅全体に何か嫌な空気が漂っているような、多少の不快感があった。
その前に、帰りの電車に乗るためのホームを間違って、エスカレーターを上がってしまい、しばらくして気がついた。
やはり、周囲を冷静によく見ることが、ちょっとできていないところがある。あの日の記憶から、自分の心がこの駅をまだ避けているのだ。
こういうことでは危ない。
あと2回、この駅に来る。とりあえずの一歩の後は、さらに落ち着いた気持ちで、しっかり行動して、完全な克服を目指したい。
2020年、最初の課題?(笑)