新型コロナウイルス問題。
東京都での感染者急増を受け、東京都、周辺各県の知事が、外出自粛等の要請を出した。
要請事項の一つとして、外出自粛すべき週末がやってきた。日本橋髙島屋など、この土日に休業する小売店もあるらしいが、はたして、今日明日、東京はどんな感じになるのだろうか。
これまでの人生を振り返ってみて、生活の震撼を感じたのは、やはり何と言っても9年前の震災だった。毎日、余震におびえながら、事態の沈静を待ったものだ。
今回のコロナウイルスも、これからどうなるかが見えない点、怖さがある。
感染症という点では、1990年代のHIV/AIDSを思い出す。ただ、あの時は、感染につながる行為が明確だったので、避けることが容易だった。
それとの比較では、新型コロナウイルスの感染力は脅威である。
千葉市では、平日についても、在宅勤務等の形で、東京都への往来を控えるようにと、熊谷俊人市長からの要請が出ている。
在宅勤務と言われても、ITインフラを中心に体制がなければ、にわかには難しいわけで、結局、これまで通り出社せざるを得ない状況が続いている。
もちろん、マスクはしている。手洗いうがいもこまめにしている。
しかし・・・。
それで感染を回避できる確信は持てない。HIV/AIDSとはそこが違う。
感染者が急増していると言われる東京へ、千葉から毎日電車に乗って往復することが、普通に怖い。
志村けんさん、アンネ・ゾフィー・ムター、藤浪晋太郎投手、あるいはイギリスのチャールズ皇太子、ジョンソン首相といった著名人の感染報道を見るにつけ、改めて、このウイルスが、全世界的な脅威であり、もちろん人を選ばずに襲いかかるものであることを痛感させられる。
自分だって、明日にも感染するかもしれない。いや、既に感染しているかもしれない。電車にも乗った、バスにも乗った、ランチを食べに店にも入った、コンビニにも行った、書店にも行った。
普通に怖い。
時々、何か、具合が悪いような気がしちゃうんだよね(笑)。何かの症状があるわけでなく、単に気分的に。
重苦しいなあ。
折から、街中で桜が咲いているのを目にするが、きれいだなあ、と見入る気にならない。こんなのは、初めてだ。
こういう時は、ベートーヴェンの力を借りたくなる。気持ちを鼓舞してほしくなる。モーツァルトの癒しよりは、ベートーヴェンの力がほしい。
おととい、昨日の通勤時は、ウォークマンでベートーヴェンのシンフォニーを聴いた。
ブロムシュテット=ドレスデンの「第九」、小澤征爾=水戸室内管の1番、4番、バーンスタイン=ウィーン・フィルの2番、シャイー=ゲヴァントハウス管の7番。
今日は用事で妻の実家に行くが、その他は、自宅で過ごす予定。
寝てよう。
週明けは、また会社(東京)に行かなきゃいけないけどね。
<追記>
千葉市の熊谷俊人市長は、毎日、TwitterやFacebookで、情報発信している。その冷静で的確なメッセージには、常に感服している。彼の就任以来、千葉市民として、市長の存在を意識したことはあまりなかったのだが、今回の一連の発信を見て、大変心強い思いをしている。