naokichiオムニバス

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まだまだ道は遠い? オケ練再開

緊急事態宣言が、31日(日)まで延長された。

 

特定警戒都道府県以外の34県については、社会・経済活動が一部再開されるとのこと。

 

マチュアオーケストラの練習はどうか。

 

所属団体である浦安オケは、3月以降練習が中止となっている。6月の定期演奏会も中止(延期)となった。近隣あるいは知人が所属している団体も、SNS等で様子をうかがう限り、活動はストップしているようだ。

 

アマオケの活動は、どんな基準を満たせば再開できるのだろうか。

 

このことは、だいぶ以前から気になっていた。

 

緊急事態宣言が発出されてから初めて、部分的な緩和の要素が出て来たことになる。

 

基本的に、浦安オケがある我が千葉県は、特定警戒都道府県に属するので、緩和要素はない。

 

しかし、それ以外の34県での取り扱いを見れば、今後の活動再開に向けた道筋をイメージできるのではないか。朝刊の情報を見てみた。

 

まず、演奏会本番そのものについては、今後開催が認められる「比較的少人数のイベント」の例示の中に、「最大50人規模で、歌唱を伴わない演奏会」がある。となると、フルオケは無理、声楽のソリストや合唱を伴う曲はできないことになる。

 

次に、集まって練習することはどうか。

 

まず、練習に使う施設の利用が再開できることが条件。

 

その上での話だが、34県では、人と人との8割接触削減は求めなくなるものの、都道府県をまたいだ移動は引き続き容認されない。となると、県外在住の団員は参加できないことになる。

 

それ以前に、3密(密閉、密集、密接)を避けるべきことも継続されるので、そもそもオーケストラの練習という行為は、まだだめということになる。今回示された「新しい生活様式」では、人との間隔は最低1メートル、できるだけ2メートル空けることになっている(「新しい」としながら、従来から言われていることだが)。オーケストラにおいて、これは現実的に困難だ。

 

こうした情報だけで、特定警戒都道府県以外においても、アマオケが本番を設定すること、それに向けた練習を再開することへの道筋は、まだまだ遠いと思わざるを得ない。

 

特定警戒都道府県に属する千葉県にあっては、なおのことだ。

 

我々のオケでは、12月に定期演奏会を予定している。通常、本番は年2回なので、練習には半年を費やす。仮に、緊急事態宣言が予定通りの期間で解除され、6月から練習が再開されれば影響はないが、それが遅れた場合は、再開時期によって、本番が難しくなってくる。個人的感覚だが、本番をやるなら、最低4ヶ月は練習できないと厳しいように思う。8月初めの練習再開がデッドラインか。

 

ユニ響(津田沼ユニバーサル交響楽団)さんは、確か、9月が次の定期演奏会だったと記憶する。我々のオケよりも、早い時期の決断を迫られることになるだろうか。

 

個人的に参加を予定している団体としては、9月の宇奈月オペラ、10月の宇奈月オペラ東京公演がある。7月下旬に東京で練習が開始される予定になっているが、私も含め、多くのメンバーが都外から参加する形の中、オケとしての練習ができるだろうか。しかも、オペラなので、当然歌唱を伴うし、人数も多くなる。本番そのものが見通せるかどうか。「湯の街ふれあい音楽祭 モーツァルト宇奈月」の一環としての演奏会であり、音楽祭自体の開催がどうか、という要素もある。

 

全国におびただしいアマオケがある中、どの団体も、練習再開、本番設定に悩んでいることだろう。

 

日本アマチュアオーケストラ連盟(JAO)のサイトを見てみたところ、JAOとしてのイベントの中止についての情報は載っているものの、加盟団体の活動のあり方に関する情報は見当たらない。

 

各団体が、それぞれの判断をしていくしかないのだろうか。

 

ちなみに、合唱においては、全日本合唱連盟が、4月10日に、そのサイトで、当面の間、合唱の練習を見合わせてほしい旨の呼びかけを行っている。このことからは、今後の練習の再開についても、連盟として何らかの判断を示すものと推測される。

 

<追 記>

プロオケが、演奏会をいつどのような形で再開するかは、アマチュアにとっても、大きな目安になると思う。

個人的には、演奏が生活の糧であるプロとの比較で言うと、アマチュアは、活動の再開に関しては、より慎重であるべきだと考える。例えば、会社に普通に通勤する生活が戻っていない状況で、オケ練が再開されても、すぐさま参加して良いものかどうか、と思う。