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68歳、ヴィオラ弾き。ビール大好き。毎日元気。

【音楽のリレー】<第3日> マーラー 交響曲第3番ニ短調

新型コロナウイルスによる巣籠り生活と関係あるのかどうか、Facebook上で、本やレコードを1週間とかの期間、毎日紹介して、次の人を指名する、バトンとかリレーを、少し前から見かけるようになった。 
そんなリレーが、浦安オケでいつもお世話になっている、ヴァイオリンのIさんからまわってきた。
クラシック音楽限定で、1日1曲、5日間紹介し、1日1人に繋げていくもので、あとバトンを渡して貰った人と渡す人をタグ付けするそうです」とのこと。
きちゃいましたか。やってみましょう。
ということで、5日(金)から5日連続で、Facebookへの投稿を始めた。
こちらにも、その投稿を転載しておく。
尚、思うところあって、バトンを渡す人は指名しないことにした。
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<第3日> マーラー 交響曲第3番ニ短調

 

私がクラシック音楽を聴き始めたのは、1971年、高校1年の時ですが、当時は、マーラーブルックナーは、まだメジャーではありませんでした。今では、すっかりスタンダードなレパートリーとなりましたが。

 

なじみが薄い上にどれも長い、マーラーブルックナーのシンフォニーは、クラシック初心者の私にとっては、挑戦すべき山、といった存在でした。

 

そんな学生時代、たまたま流していたFM放送で、マーラーの3番のレコード(クーベリック指揮バイエルン放送交響楽団)を聴き、最後の第6楽章に至って、「こんな美しい音楽があったのか」と、すっかりとりこになりました。

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その後、マーラーのシンフォニーは、全部の曲を聴きましたが、この3番が一番好きです。

 

第1日で書いた、ベートーヴェン弦楽四重奏曲、13番、14番、15番では、どれが一番と、決められないのですが、マーラーのシンフォニーについては、3番が不動のベストワンです。

 

マーラーの音楽の、様々な要素、様々な魅力が、最も余すところなく詰め込まれている曲だと感じるからです。

 

ハイドンモーツァルトのシンフォニー全曲ほどの長さを持った、巨大な第1楽章。メルヘン色の第2楽章。ちょっとシニカルな第3楽章。どれも、いかにもマーラーらしい音楽です。

 

声楽が入る2つの楽章も、マーラーの魅力です。深く沈み込むような第4楽章。一転して、天から光が差し込んできたように、児童合唱が歌う第5楽章。

 

そして、何と言っても、静かな湖面のように清澄な弦楽合奏で始まる第6楽章。ニ長調であることも、私が特にこの楽章を好む理由です。

 

私は、自分の葬儀の時には、この第6楽章を流してほしいと思っています。マジで。

 

これまでに色々なレコードを聴いてきましたが、レナード・バーンスタイン指揮ニューヨーク・フィル(ソニーの旧盤)と、クラウディオ・アバド指揮ウィーン・フィルが、私にとっての双璧です。

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    マーラー交響曲とのつきあい

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