5日(土)、本番会場でのGP。
客席に間引き席の貼り紙をするなど、今回特有の事項も含めて、みんなで準備をした。
オケ練日誌~GP
https://naokichivla.hatenablog.com/entry/2020/12/05/200552
明けて6日(日)、本番当日。
浦安市文化会館。
ホールに入ると既にプレ・コンサートのメンバーがリハーサル中。
それが終わった10:20頃から、本編の最終リハーサル開始。
各曲とも通すことはなく、要所の練習のみだった。
尚、今回、弦は当オケには珍しい対向配置だった。指揮者西口彰浩先生の指定だと思う。
客席との間隔を空けるためだろうか、前方の座席が撤去され、オケピットが上げられている。
今回は、ピアノの出し入れ係を命じられた。開場時、ピアノは舞台上手側に置かれているが、プレ・コンサートが終わったところで、支給された軍手を着けてこれを舞台中央に動かし、コンチェルトが終わったら、元の場所に戻す。ホールの人と上手側弦の男性3人とで行う。そのリハーサルもした。
正午過ぎ、リハーサル終了。
急ぎ昼食をとった後、開場までの間、ステージでさらった。午前のリハーサルでは全部の音符を弾いていないので、ひと通り確認。
受付には消毒液や検温器を用意。
静かに開演を待つステージ。
開場。舞台袖のモニターからお客さまが入って来られるのを見る。
影アナ担当のTさん。今回は、コロナ関連のアナウンスも追加され、通常より長くなった。お疲れさまでした。
開演。
プレ・コンサートの演奏を舞台裏で聴く。
終わったところでピアノの移動。
そして、本編開演。
実行委員で検討の結果、弦楽器が本番でマスクを着けるかどうかは、各自判断とした。練習時と違って、本番中は声を出す訳でもないので、私は外したが、全体では、着用が多数派だった。
1曲目のショパンは、今回、ソリストの桐榮さんからのお申し出で演奏することになった。個人的にはこれまでほとんどなじみのなかった曲だが、そういう音楽にふれることができてよかった。
今回の状況ではかなわぬことだったが、本来のフルオケ編成で全曲を演奏できたら、もっとよかったと思う。
「運命」は、もう何度も弾いてきた曲なので、まあさほどの感慨はない。これが最後なので、刻みもがんばって全力で弾いた。
今回、一番収穫だったのは、チャイコフスキーの弦楽セレナーデだ。
これまで一度も弾いたことがなかった曲だが、3ヶ月の練習だったとは言え、全曲を経験できてとてもよかった。
チャイコフスキーならではの緻密な音符は、やっぱり弾き甲斐がある。
ところでこのチャイコフスキー、3楽章では、10月に亡くなったヴァイオリンのNさんを思い出し偲びながら演奏した。オケとしてではなく、勝手ながら個人的に、である。
Nさんは、パートが異なるので、日頃の練習での交流は多くなかったが、同世代の男性団員ということもあってか、合宿の時などは話しかけて下さることが多く、気さくな人柄にふれつつ、色々話したものだった。
10年近く前、実は自分の妻がヴィオラを弾くのだが、このオケのヴィオラパートに入れてもらえないか、との話があった。びっくりしつつ、どうぞどうぞと入団していただいて、今日までご夫妻で弦セクションの一角を占めてこられた。
お加減がよくないという話は聞いていたものの、団内で流れた訃報には大変残念な思いだった。
このチャイコフスキーの3楽章は、エレジーと題されているが、単に悲しいだけではなく、明るい思い出を呼び起こしてくれる音楽だと思っている。途中のニ長調に変わったところのメロディなど、特にそうだ。
このステージでご一緒に演奏したことを始め、いくつもの思い出を下さったことに感謝しつつ、弾いた。
Nさんの奥様は、今回演奏には参加されなかったが、客席で聴いて下さった。
アンコール曲の用意はなく、終演。
ステージ、客席などのかたづけ。
何もなくなったステージ。祭りのあとだ。
次回、ここで演奏するのはいつになるだろう。2021年度の2回の定期演奏会には不参加の予定なので、2022年になるかな。
おさんぽバスで新浦安駅に戻る。前日のGPよりは時間が早かったので、まだ明るかった。
※本番往復に聴いた音楽
小西真奈美 Cure
松任谷由実 深海の街
松田聖子 SEIKO MATSUDA 2020
柴咲コウ ホントだよ