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66歳会社員。ヴィオラ弾き。ビール大好き。毎日元気。

クァルテット・エクセルシオ ベートーヴェン弦楽四重奏全曲チクルス第4回

クァルテット・エクセルシオベートーヴェン全曲チクルス、4回目に行ってきた。

 

前回に続き、事前の公開リハーサルにも出かけた。

 

   ※クァルテット・エクセルシオ 第4回公開リハーサル

       https://naokichivla.hatenablog.com/entry/2021/01/31/111232

 

ベートーヴェン生誕250年記念 弦楽四重奏全曲チクルス 第4回

日 時 2021年2月6日(土) 13:30開場 14:00開演
会 場 J:COM浦安音楽ホール コンサートホール
演 奏 クァルテット・エクセルシオ

曲 目 ベートーヴェン 弦楽四重奏曲第1番ヘ長調

    ベートーヴェン 弦楽四重奏曲第2番ト長調

    ベートーヴェン 弦楽四重奏曲第3番ニ長調

    ベートーヴェン 弦楽四重奏曲第4番ハ短調

    ベートーヴェン 弦楽四重奏曲第5番イ長調

    ベートーヴェン 弦楽四重奏曲第6番変ロ長調

 

作品18の6曲を番号順に演奏する長時間の演奏会。2曲ごとに2回の休憩が入った。

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6曲まとめて聴くのは初めてだ。席はいつもの1階F列12番。

 

冒頭、館長が登場し、新型コロナウイルス感染拡大防止の取り組みについて説明した。300人定員のこのホールに150人の入場としたとのことだが、座席の間引きはなかった。

 

まず1番。改めていい曲、よくできた曲だと思った。

 

1楽章の終わり近くに地震があった。演奏者は気がつかなかっただろうか。

(後に気象庁地震情報を確認したところ、千葉県北西部を震源とする最大震度2の地震浦安市猫実が震度1だった)

2楽章は聴きごたえのある音楽だ。

3楽章はモーツァルト時代のメヌエットとは違うベートーヴェンの音楽。

4楽章は鮮やかな演奏だった。

 

2番。

 

1番に劣らず申し分のないいい曲だと思った。4つの楽章はバラエティに富むが、互いの距離が離れ過ぎていないほどよさがいい。

モーツァルトの四重奏曲の延長線上にありながら、やはり相当違う。作品18の6曲は「初期弦楽四重奏曲」と呼ばれるが、ベートーヴェンの個性は確立している。

 

3番。

 

1楽章はとても優美さがきわだつ響きにうっとりする。音楽としては前衛的な瞬間が時々出てくる。

この楽章途中、主テーマである2分音符2つの跳躍がセカンド・ヴァイオリンに出るところを聴いていて、そこに光が当たったようになってほしい、と思った。ファースト・ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロの3人は、音域あるいは音色の面でおのずから目(耳)を引くところがあるが、セカンドはその点若干不利かと思う。そんな中、そこにメロディが移った時はもっと目立ってほしいなと感じた。

2楽章はBdur。Ddurが基調の曲でBdurというのは珍しく面白い。

4楽章はかなりアバンギャルドな音楽だと感じる。2番のシンフォニーを想起した。リズムがとても難しそうだ。こういう曲はモーツァルトは書かない気がする。この4楽章の演奏は圧巻だった。

 

4番。思えば6曲中唯一の短調だ。

 

1楽章のテンポは速い。ただこの四重奏団は常に一貫したテンポで演奏する人たちではない。2回聴いた公開リハーサルでもわかったが、音楽の流れの中で溜めを作るなどのテンポの変化は随時作られる。

この1楽章でも、セカンド・ヴァイオリンにもっと出てほしいと思うところがしばしばあった。ヴィオラは全体のバランスを壊すくらい出てくる場面があったが、セカンドもそうあってほしい。もう1つ線の太さがあると嬉しい。

2楽章を聴いていて、弦楽四重奏という曲種の1つ醍醐味の(聴く場合も、自分で弾く場合も)はこの楽章のような音楽にあると感じた。こたえられない楽しみを満喫できた。

3楽章は速い。そして中間部から戻った時はさらに速いテンポだった。

全楽章、見事な演奏だった。調性のこともあるが、6曲中ひときわ違う魅力作だと痛感した。

 

と言いつつ、5番が始まると、そこにはまた別の魅力がひろがるのを思い知らされる。

 

全曲隅々まですばらしい曲だとつくづく思った。またこの曲ではヴィオラがとても素敵だと感じた。

3楽章の変奏曲は得難い味わいがある。

4楽章は3番の4楽章に劣らず難しそうな曲だ。全曲を静かに終わる点でも3番と5番は共通している。

 

最後は6番。

 

公開リハーサルでは、この6番の1楽章と2楽章がとりあげられた。完成形としてのこの2つの楽章の演奏を聴くことができた。

それにしても、2楽章は実に深い音楽だ。

3楽章はこれもリズムがすごく難しそうだ。

4楽章の序奏は鬼気迫るものがある演奏。一転して主部に入るとほっとできる。この無窮動的な動きを聴いていると、「テンペスト」の1楽章あるいは15番の四重奏曲の終楽章を思い出す。この4楽章も圧巻の演奏だった。

 

作品18の6曲をまとめて聴いて満腹という演奏会だった。

形がわかりやすい面があるので、4人の奏者を観ながら聴くのはとても楽しいことだった。

6曲ともいずれ劣らぬ傑作揃いであることを再確認できた。

弦楽四重奏を堪能した。

 

この日の演奏でもし強いて1曲を選ぶとしたら?

甲乙丙丁つけ難い中、3番だろうか。次いで僅差で5番、あるいは6番。

 

それとこの6曲、オケ仲間と一緒に弾いてみたいとも思った。過去、1番、2番、4番あたりは弾いた記憶があるが、改めて取り組む機会があればと思う。

 

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