1974年に録音されたこの演奏は、当時大変絶賛されたものだが、それとは別に話題になったのがこのジャケットだった。
結構有名ですよね、これ。
タートルネックのセーターに革ジャン。
クラシックのレコードのジャケットに載る指揮者の写真としては誠に異例で、当時、大学オケの仲間内でも話題になったものだった。
カラヤンのダンディズムもここまできたか、という感じで受け止めていた。
ところで、今日、Twitterを見ていたら、Sonetto Classics CEO / T.sawadoさんとおっしゃる方が、このジャケットについてツイートしておられる。
前も一度あげたことがあるけれど、カラヤン「英雄の生涯」のカバーも
かなりセンスが悪い。高速道路の灯をバックに佇むバイク野郎のように
も見えるし、イカ釣り漁船をバックに立つ演歌歌手のようにも見える。
いやー、物の見方は人それぞれですねえ。
それにしても、この着眼。
バイク野郎。演歌歌手。
それ以前に、カラヤンその人以外の背景から、高速道路の灯、イカ釣り船とイメージしたところがすごいよね。
言われて見れば、確かにそう見えてくる。
言い得て妙とはまさにこのこと、と笑いながらも感服したのでした。
以下は余談。
この「英雄の生涯」よりも少し前に、同じカラヤンによるバルトークの管弦楽のための協奏曲の新譜が出ている。
そのジャケットがこれ。
よく見ると、同じセーター、同じ革ジャンで、横から撮影されたものだ。
しかし、私はまったくそのことに気がつかなかった。オケ仲間でもそれを言っていた者はいなかったと思う。