naokichiオムニバス

66歳会社員。ヴィオラ弾き。ビール大好き。毎日元気。

連敗朝乃山の相撲について一言

朝乃山が、2日目明生、今日3日目若隆景と連敗。出場力士中番付最上位にありながら、困った状況だ。

 

なじみある宇奈月温泉がある富山県の出身力士でもあり、応援しているのだが、困った状況だ。

 

今の時点でこの力士の相撲について一言書いておく。

 

連敗した2番に共通するのは、相撲に無駄が多いことだ。

 

右四つ得意、かつ上手よりは右から入っていく力士でありながら、右脇が甘い。そのため、立ち会い、一合してスパッと右を差すことができず、連敗の2番では差し負けて左を入れられている。

 

そんな後手にまわる流れなので、以後はそこからどう立て直すかに終始することになる。

 

一定の地力はあるので、今日の若隆景戦でも、一方的に攻めまくられるわけではなく、何とか持ち直して右は入れた。

 

得意の右四つに持ち込んで、さあ、とりあえずひと息、とはなるが、それまで後手にまわってきた分をゼロに戻したということなので、そこまでの累積ポイントとしてはマイナスである。そこが無駄の最たるところだ。

 

大関であれば、それであってもそこからどんどん自分有利の形を作っていかなければならないが、今の朝乃山にはそうした動きが見られない。動きが止まったところで、さてどうしたものか、と考えあぐねているように見える。

 

結局、自分がイニシアチブを握れないままに、相手の動きに対応して動く格好で、正面黒房下寄りに出て行ったところも、一見勝機をつかんだようであっても、右下手一本で寄るのはリスク大。もっとしっかりした形を作ってから寄るなら大関の相撲だが、動きの中で流れとして出た攻めでは勝負をつけきれなかった。

 

最後は動き負け。

 

今場所に限ったことではないが、こういう負け方が目立つ。

 

NHKテレビ正面解説の北の富士さんが、「思うように取られた」と評されていたが、まさにその通り。昔と違って、今はどの力士もビデオ映像などで互いに研究して臨む。出たとこ勝負ではもちろん駄目な時代だ。

 

今日で言えば、若隆景がどう来るのか、研究に研究を重ねた上で、それを封ずる相撲を取るのが上位者、大関だが、実際の相撲はその逆になっている。若隆景の方が大関を研究し尽くして、大関の思うようにさせなかった一番と感じた。

 

稽古場での稽古もさることながら、相手に対する研究に不足がないか。体格でも地力でも勝っているはずの若隆景にこういう相撲を取られて負けるのを見ると、そう考えざるを得ない。

 

大関で唯一全勝を保った照ノ富士の相撲を見ると、差が歴然としている。左上手の素早かったこと。取った瞬間にすぐ投げた。こういう相撲を取りたい、という考えが明確に伝わってくる相撲。何をやってくるかわからない翔猿に何もさせずに封じた。

 

朝乃山に戻るが、こうなれば絶対的に強い、という相撲が見られなくなってきている。このままだと、横綱不在の場所が多くなってきた中、相対的に地力レベルを上げて大関にはなったものの、本当の意味での大関の地力がそもそもあったのか? という悲しい仮説を語らねばならなくなる。

この点では、正代も共通するところがある。

 

早くも照ノ富士とは星2つの差。優勝争いを論ずるにはまだ早いが、それよりも残り9日間、勝つにせよ負けるにせよ、もっと何とかした相撲を取ってほしい。