今さっき、Facebookを見ていて、母校関係のページにゼミ教官の訃報が載っているのを見つけた。東京新聞のWeb記事がシェアされたものだ。
美濃口武雄さん(みのぐち・たけお=一橋大名誉教授、経済学史)
28日、肺炎のため死去、84歳。東京都出身。お別れの会を31日に行った。
喪主は妻萬紀子(まきこ)さん。
そうか、美濃口先生、亡くなられたか。驚きつつ受け止めた。
3年生、4年生の2年間、学生はどこかのゼミナールに所属して勉強することになっており、私は経済学史の美濃口ゼミを選んだ。
諸々思い出がある。
ある時、ゼミを欠席した翌週に顔を出したら、今日はこれからゼミ旅行に行くんだぞ、と言われ、えっ? と驚きつつ、乗ってきた自転車で急ぎアパートに戻って旅支度をして出発したことがあった。
1970年代後半、もちろんまだ携帯電話やらメールがない時代のことだ。アパートの部屋に固定電話をまだ持っていなかった時かもしれない。欠席学生への連絡がつかなかったのだろう。
ロマンスカーに乗って行ったのを記憶している。
国立のどこかのスナックでカラオケをしたことがあった。カラオケというものがまだ珍しかった頃である。
先生も一緒に飲んでおられ、私の歌に「いいぞ、naokichi!」と声をかけて下さったのを覚えている。何を歌ったかは忘れたが。
4年生の秋、就職活動の過程で相談し、いくつかの会社を紹介していただいたこともあった。結局、それらには就職しなかったが。
卒論はガルブレイスについて書いたが、しょうもない出来の卒論をよく通してくれたものと、今でも感謝している。
2018年10月に、24年ぶりのゼミOBOG会が開催され、出席した。
少し前に病気をされた先生は、車椅子に乗ってのご出席だったが、お元気で、久しぶりに色々とお話をすることができた。
翌2019年10月にも同様のOBOG会が開催されたが、昨2020年は新型コロナウイルスのこともあってか、開催の案内は届かなかった。
遠からずまた先生にお会いする機会があるだろう、と思っていたのだが、今回の訃報。
コロナ収束に間に合わなかったか、という無念さを感じる。
美濃口先生、ありがとうございました。ご冥福をお祈りします。
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24年ぶり、大学ゼミの同窓会
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