24日(日)、所属の浦安シティオーケストラの練習に今年初めて参加した。
昨年12月の定期演奏会に参加したのが最後で、今年5月、11月の定期演奏会はいずれも降り番としていた。
11月28日(日)の定期演奏会は、桑田歩先生の指揮で、イタリアオペラの名曲集やカリンニコフの1番を予定していたが、緊急事態宣言の影響で8月以降練習ができなくなったため、この内容の演奏会は2023年春に延期された。
11月28日のホール予約は維持し、練習再開のめどがつけば、別の曲目で定期演奏会を行うことになっていた。
浦安オケ11月の定期演奏会の予定曲目延期
https://naokichivla.hatenablog.com/entry/2021/08/22/185231
その後、新規感染者数が減少に向かい、緊急事態宣言の解除が見えてくる中、10月以降の練習再開を想定して、定期演奏に向けての検討が始まった。
練習期間は2ヶ月程度ということになる。
まず、定期演奏会への参加不参加の意思確認アンケートがとられた。
そして、管楽器の参加者を前提とした曲目の検討が行われた。
浦安オケ再始動間近
https://naokichivla.hatenablog.com/entry/2021/09/26/192100
9月末に緊急事態宣言が解除され、練習会場の使用が可能となったため、10月10日(日)から練習が再開されることが決まった。8週間目が本番という短期決戦である。
曲目も決まった。
さて、こうした経過は、降り番予定の私にも団内のメーリングリストで伝わっていた。
この間、宇奈月オペラやマウントあさまのワークショップで、オケ活動は続けてきた中で、所属オケの仲間と一緒に弾きたいという気持ちが生まれた。
そのため、演奏会に参加しないまでも、練習再開初期の10月中に一度顔を出したいと考え、ヴィオラパートのメーリングリストにその旨を申し出た。
すると、一部のメンバーから練習だけでなくこの際本番も、という誘いがあった。今回の曲目変更、リスタートに際して、ヴィオラの団員参加が減り、これを埋めるためにエキストラの依頼を進めていたが、断られた人もいて、1人欠員ができているとのこと。
みんなが半年かけて練習してきた中、この時期から参加するのは躊躇があるものの、今回は全員が10月からのリセットでもあるので、全部の練習には出られないものの、参加することを決めた。
そうした経緯での24日の練習は、今年初めて、今季初めての復帰参加となった。
日曜日に楽器を持って新浦安に行くのは、8月1日(日)、浦安ユースオーケストラの練習のお手伝いに行って以来である。
今は通勤でも京葉線を使っていないので、新浦安駅手前、車窓から幕張メッセ方面を望む景色も久しぶりである。
新浦安でお昼を食べるのも久しぶり。牛たんの仙台辺見に行った。
いいお天気だ。
入船の交差点。
美浜中学校に向かう道の街路樹も色づき始めている。
日 時 : 2021年10月24日(日) 13:30~17:00
場 所 : 美浜中学校武道場
指 導 : トレーナーY先生
内 容 : 合奏
曲 目 : 魔笛、グレイト、未完成
弦人数 : 4・3・6・4・0
弓の毛 : 無事
所属オケの皆さんと会うのは10ヶ月ぶり。本当に久しぶりだ。
トレーナーも指揮者も、練習再開、本番実施が決まる中、急遽お願いして快諾いただいた先生方である。今回の指導はトレーナーのY先生。若い方だ。
まず、「魔笛」序曲から。
「魔笛」序曲は、大学オケに入ってヴィオラを始め、一番最初に練習した曲であると同時に、この浦安オケに入団して初めて乗った定期演奏会の前プロでもある。
私にとっては非常に思い出の深い曲である。
いつもの仲間たちの中に座って音を出すことは、それだけで嬉しい。幸せな気持ちになる。
休憩の後、「グレイト」の1楽章。
このシンフォニーはこれまで弾いたことがない。
オケ経験が長くなってくると、初めての曲を弾くチャンスがだんだん少なくなってくる。
今回練習だけの参加を思い立ったのは、この曲を一度弾いてみたいと思ったこともある。
初参加の今回は初見で望んだ。初見大会では、事前練習をせずに臨み、どれくらい自分がついていけるかを試すのが私の習慣である。そんな機会もなかなかなくなってきているので、貴重だった。
曲自体はよく知っているので、落ちることはなく楽しむことができた。
Y先生からは、1楽章アレグロに入っての付点4分音符は跳ねるように弾いてほしいとの指示、またこの曲は長いフレーズ感でとらえることが大事だとのお話があった。
しかし長いね、この曲は。1楽章だけで充分お腹いっぱいになる。これを全曲弾いたら大変だろうな。
再度休憩の後は「未完成」。
大学1年の時に最初に弾いて以来、何度も演奏してきた曲だが、何度弾いてもいい曲だと思う。
転調の多い曲だが、書かれている臨時記号の何とわかりやすいことか。つまり、楽譜を見て今が何調なのかがわかるのだ。
ついこの間、マウントあさまのワークショップでブルックナーの9番を弾いた。ブルックナーの場合、臨時記号だらけで、そもそもの調号と無関係に転調が重なっていくと、調性がわからなくなってしまう。あの楽譜に比べて何と言う違いだろう。
Y先生からは、1楽章の第2主題はあまり歌わない方が美しいというお話、2楽章は響きを作ることを考えましょうというお話があった。
今回の練習ではコントラバスがいなかったが、2楽章でコントラバスがいかに大切かが却ってわかった。
2楽章はホ長調で静かに終わる。続く楽章がないので、これで全曲が終わりだ。
この点、ブルックナーの9番も同じだ。3楽章がホ長調で静かに終わる。
ともに未完成。
ホームオケで弾けた幸せな時間を終えて、表に出ると校庭の上にひろがる雲が美しかった。
新浦安駅へ。
次回31日(日)の練習はホール練だが、宇奈月オペラの東京公演本番で欠席。
次に参加するのは11月に入ってからになる。
※練習往復に聴いた音楽
ワルター=コロンビア響
※過去の関連記事
目から鱗が落ちた話~ヴィオラ初心者時代、「魔笛」序曲の思い出
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