naokichiオムニバス

68歳、ヴィオラ弾き。ビール大好き。毎日元気。

宇奈月オペラ東京公演本番終了

10月31日(日)、宇奈月オペラ東京公演「ドン・ジョヴァンニ」の本番が終了した。

 

10:00集合で、本番の開演は16:00。そのため、総選挙の投票を済ませてから出かけた。

 

本番の会場はサンパール荒川(荒川区民会館)。初めて行くところだ。京葉線で八丁堀まで行き、東京メトロ日比谷線で三ノ輪まで行って、都電荒川線に乗った。

三ノ輪から都電の三ノ輪橋駅にはすんなり行けず、商店街で道を尋ねた。

 

三ノ輪駅。都電に乗るのは何年ぶりだろう。10年、15年は乗っていないような気がする。

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懐かしのホーロー看板。

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2つ目の荒川区役所前で下りる。集合時刻ぎりぎりにサンパール荒川まで何とか到着することができた。

 

オケが10:00集合とされたのはリハーサルのためではなく、会場の事前準備のためだ。

 

ホールのホワイエに、みんなで手分けして、黒部の観光資料や「湯の街ふれあい音楽祭 モーツァルト宇奈月」に関する掲示物などを展示した。

この展示は、オペラを聴かない来館者にもご覧いただくことができる。

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宇奈月オペラについての掲示(右)。

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リハーサルは13:00から。昼食はそれまでに各自で、ということなので表に出て周囲を歩いてみた。

 

サンパール荒川

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何か買ってきて食べるかと思ったが、周辺にコンビニが見当たらない。

会場の隣にある蕎麦屋に入ってみた。既にオケメンバーが何人かいて、一緒に座った。

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いか天丼セット。

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ホールに戻ると、ホワイエミニコンサートが始まるところだったので、並べられた椅子に座って聴く。
オケメンバーのTさんご夫妻とOさんによるモーツァルトの「ケーゲルシュタット・トリオ」の全曲演奏だった。ピアノ、ヴァイオリン、ヴィオラの編成。昨年1月に浦安オケの室内楽コンサートで弾いた曲なので、ちょっと懐かしい思いで聴いた。


リハーサルが近づいたので、楽器をステージ裏に移動させる。


楽屋エリアに掲示されていた前日付の北日本新聞。この東京公演のことを報じている。

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ホールに入ってみる。

オケピット。

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ステージ上。

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客席からステージを望む。

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ピットに下りる。

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立っても客席はほとんど見えない。


リハーサルが始まった。

 

序曲から始まり、1番の途中まで演奏して音量バランスを確認。オケの音が大きいとのことで、指揮の横島勝人先生の指示で、ピットを10センチ下げることになった。同じ位置で弱くして弾くのではなく、そのままの音量で弾くようにとのことだった。
10センチ下がると、ステージからの歌の聞こえ方がずいぶん違う。

 

以後、リハーサルは、主にソリストの動きや緞帳の上げ下げなど、「場当たり」の稽古で、必要最小限の場所だけ抜き出して行われた。

 

結局、初めて本番のホールに来て、通しは一度もなし、という形だ。
横島先生からオケには、「本番では色々起きるかもしれないが、ひるまずに弾いてほしい」とのお話があった。

 

15時半前、開場時刻ぎりぎりにリハーサルが終了した。

 

バックステージに掲示されたカーテンコール指示。

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緞帳が下りて開演を待つ舞台。

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宇奈月モーツァルト音楽祭@東京2021 歌劇「ドン・ジョヴァンニ

日 時 2021年10月31日(日) 15:30開場 16:00開演
会 場 サンパール荒川(荒川区民会館)大ホール
指 揮 横島勝人
構成・演出 角 直之
管弦楽 モーツァルトオーケストラSelene
合 唱 合唱団オラショクラブ
合唱指揮 奥村泰憲 野村牧子

 

プログラム冊子から。

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本番は色々起きたのかもしれないが、なにぶんにもピットで弾いていると、ステージ上で何が行われているのかはまったく見えないし、客席の反応も見えないので、基本、演奏専念で、わからぬままに過ぎた。

 

自分自身は、まずまず良い出来だったと思う。少ない練習回数にあって、練習のたびに、新しい間違いをしたりしてきたのだが、幸いそれらが本番に出ることはなかった。

 

今回、トップサイドに座り、かつヴィオラの位置が下手のファーストヴァイオリンの隣だったため、コンマスのFさんと非常に近い位置で弾くことになった。マウントあさまでも宇奈月オペラでも、彼にこれだけ近づいたことはないのだが、ザッツや呼吸がすぐそこから伝わってきて大変弾きやすかった。

 

全2幕の全曲演奏は、あっという間だった。
地獄落ちが終わり、あと2ページしかない、とわかった時、ああ、終わっちゃう、終わっちゃう、と涙が出そうになった。胸が締めつけられる思いだった。

 

しかし終演。

 

横島先生、Fさんたちと握手。
ヴィオラメンバー4人は、肘タッチで「お疲れさまでした」。

 

楽器をかたづけてから、ホワイエに集まって解散式。
荒川区の関係者、宇奈月の音楽祭関係者、ソリストコンマスの挨拶。

 

来年もこのホールを既に予約しており、11月に「フィガロの結婚」を上演することが伝えられた。プログラムをよく見たら、既にその旨が印刷されていた。
来年は本番前日もホールで練習できるとのことだ。

 

今年の東京公演は有観客で無事終了した(昨年は無観客配信)。

 

本来であれば、11月に宇奈月温泉での公演が行われるはずだったが、残念なことに中止となってしまった。
宇奈月公演ではトップに座ることになっていたので、この東京公演をステップにしてさらに精進して臨むつもりだったのだが。
それは別にしても、2回の公演が1回になってしまったのは、誠に残念だが、その1回きりの東京公演を悔いなく終わることができたのは、とても幸せに思う。

 

ドン・ジョヴァンニ」、もう一度弾きたい、と心から思う。
宇奈月オペラが今後も継続され、それに参加できれば、来年が「フィガロ」、2023年が「魔笛」、2024年が「コシ・ファン・トゥッテ」とローテーションされるだろうから、「ドン・ジョヴァンニ」は4年後、2025年と想定される。70歳になっているんだな。今と変わらず元気で弾けているといいけど。

 

※本番往路に聴いた音楽
    上白石萌音 note
    上白石萌音 あの歌-1-
    Ms.OOJA 流しのOOJA~VINTAGE SONG COVERS~