(ネット接続復旧前に用意していた記事です)
遠い国の海底火山の噴火に発した全国的な津波警報、注意報。
日曜日の朝からテレビの報道を観ていたが、これはどうなのか、と思ったことがある。
確か民放の報道番組だったと思うが、どこかの地方の港で、大きな波にあおられて停泊中の船が揺れている映像を紹介していた。
大きく揺れる船を見ている複数の人たちの声も聞こえた。
問題なのは、画面の片隅に「視聴者提供」と表示されていたこと。
同じ画面に大きな字で、「津波、逃げろ」の表示を出し続け、アナウンサーもそのように繰り返し呼びかける一方で、視聴者からのそうした映像を採用するのは矛盾ではないか?
報道する立場として、「いい絵」なのだろう。
しかし、それを番組にとりあげた時点で、類似の映像を撮りに動く視聴者は出てくるはずだ。
この映像を見せて、「こういうことは絶対してはいけませんよ」と呼びかけるなら別だが。
メディアとしての見識の問題だと思う。