5月31日(火)の昼休み、ヴィオラトップのKさんから、パートのメーリングリストに衝撃的なメールが入った。
ご家族が新型コロナウイルス陽性の判定を受け、Kさんは濃厚接触者となり、待機期間に入ったため、6月5日(日)の定期演奏会に出られないとの内容だった。
今回の定期演奏会のトップは、前半のブラームス2曲は私が、メインのドヴォルザーク「新世界」はKさんが務めることになっていた。
メイン曲のトップが本番5日前に離脱、という緊急事態である。
さあどうする、ということになり、すぐさまパートメンバー間で、怒涛のようにメールがやりとりされた。
その日、私はA社(西新宿)の株主総会(岐阜で開催)の前泊で、夕方岐阜へ移動したが、新幹線の中でも、ホテルにチェックインしてからもそれは続いた。
最終的に、21時頃、パートリーダーのFさんが、できるだけ席を替わる人が少なくて済む案を考えて下さり、これに決定した。
指揮者を始め関係先への連絡は分担することにして、私はインペクとコンミスにメールを入れた。ちょうど日付が変わるところだった。
およそ半日間のばたばただった。トップであってもなくても、予定のメンバーの直前の欠場は大きなことだ。このような事態はもちろんないに越したことはないが、この半日、より良い対応に向けてみんなで知恵と意見を出し合った結果、最良の解決策に到達できたのは、まだしも意義があったと感じた。
しかしそんなことはさておいて、とにかく無念なのはKさんご本人だろう。せっかく半年近く練習を重ねてきての不参加。それ以前に、感染されたご家族への心配。察するに余りある。
実は2013年6月の定期演奏会でも、同様の事態があった。あの時は本番4日前だった。
みんなが無事に本番を迎えられる。そんな当たり前のことがどれだけありがたいか、改めて思わされる。
明日4日(土)のGPと5日の本番しか残っていない。
慣れた席が変わる、プルトを組む人が変わるというのは、やはり大きいことだ。明日のGPでそれが現実になったらそれを痛感するだろう。
対応し調整するのは、GPと本番前のリハーサルしかない。
しかし、やるしかないんだね。
がんばらねば。