千代大海は、ケガ人
玉乃島との相撲で負傷したという。
魁皇は、初日から見ていて、千秋楽まで持たないのではという危惧を持っていたが、やっぱり。
中日の放送で、
デーモン閣下が、1場所置きに番付が上下する
旭鷲山のことを、「1年を3場所で考えているのでは」と評していたが、それはこれらの
大関についても言えることだ。
1場所休場してカド番を迎え、その場所は8~10勝程度で乗り切る、その繰り返しのような気がする。
このところ、1年間、皆勤した
大関は数えるほどしかいないのではないか。
力士として、満足に1年間場所を勤められないというのは、最低の要件をも満たしていない。
関脇以下であれば、1場所でも休場があったら、地位を下げないで1年を終わるのは難しい。
結局、2場所連続負け越しでなければ陥落しないという恩典で
大関の地位を保っているだけの状態である。
大関に上がる際に、3場所で33勝というのが一つの目安になっているが、今の
大関で、その条件を満たしている人はいない。
関脇以下にいたら、
大関に上がることがそもそもできない訳だ。
それ以前に、6場所皆勤さえおぼつかない状態なのだから、こう考えてくると、過去に一時期好成績が続いたことで
大関に上がったものの、その地位にふさわしい成績をあげているとは言えない
大関が多いのは事実である。
一方、既に何度も優勝を重ねているのも事実だから、酷評ばかりするのも気がひけなくもないのだが、しかし、1場所置きの勝ち越しで地位を守っている
大関には、今後の
横綱昇進は望めないこともまた事実。
何とも言いようがない。
少なくとも、今場所の番付だと、
朝青龍の終盤の対戦相手は、14日目が
魁皇、千秋楽が
千代大海だった筈だが、それが、それぞれ
琴欧州、
栃東になったことで、俄然興味深くなった。
情けない話だが・・・。
こういう状態で地位だけ守っていることについて、本人はもとより、師匠はどう考えているのだろうか。
昇進の際に、「
大関の地位を汚さぬよう」と異口同音に口上を述べた今の
大関陣。
大関の地位を汚す相撲をとるくらいなら、潔く身を引くという判断もありうると思うのだが・・・。