naokichiオムニバス

68歳、ヴィオラ弾き。ビール大好き。毎日元気。

大関の権威・・・

昨日の千代大海に続いて、今日は魁皇が休場。

千代大海は、ケガ人玉乃島との相撲で負傷したという。
魁皇は、初日から見ていて、千秋楽まで持たないのではという危惧を持っていたが、やっぱり。

中日の放送で、デーモン閣下が、1場所置きに番付が上下する旭鷲山のことを、「1年を3場所で考えているのでは」と評していたが、それはこれらの大関についても言えることだ。

1場所休場してカド番を迎え、その場所は8~10勝程度で乗り切る、その繰り返しのような気がする。

このところ、1年間、皆勤した大関は数えるほどしかいないのではないか。
力士として、満足に1年間場所を勤められないというのは、最低の要件をも満たしていない。

関脇以下であれば、1場所でも休場があったら、地位を下げないで1年を終わるのは難しい。
結局、2場所連続負け越しでなければ陥落しないという恩典で大関の地位を保っているだけの状態である。

大関に上がる際に、3場所で33勝というのが一つの目安になっているが、今の大関で、その条件を満たしている人はいない。
関脇以下にいたら、大関に上がることがそもそもできない訳だ。
それ以前に、6場所皆勤さえおぼつかない状態なのだから、こう考えてくると、過去に一時期好成績が続いたことで大関に上がったものの、その地位にふさわしい成績をあげているとは言えない大関が多いのは事実である。

一方、既に何度も優勝を重ねているのも事実だから、酷評ばかりするのも気がひけなくもないのだが、しかし、1場所置きの勝ち越しで地位を守っている大関には、今後の横綱昇進は望めないこともまた事実。

何とも言いようがない。

少なくとも、今場所の番付だと、朝青龍の終盤の対戦相手は、14日目が魁皇、千秋楽が千代大海だった筈だが、それが、それぞれ琴欧州栃東になったことで、俄然興味深くなった。
情けない話だが・・・。

こういう状態で地位だけ守っていることについて、本人はもとより、師匠はどう考えているのだろうか。
昇進の際に、「大関の地位を汚さぬよう」と異口同音に口上を述べた今の大関陣。
大関の地位を汚す相撲をとるくらいなら、潔く身を引くという判断もありうると思うのだが・・・。