naokichiオムニバス

68歳、ヴィオラ弾き。ビール大好き。毎日元気。

1月場所14日目

高見盛が貴重な不戦勝を拾って7勝7敗。何とか明日買って勝ち越したいところだ。

若の里は2ケタ到達。何としても明日も勝って11勝には乗せてもらいたいものだ。

嘉風が昨日とは一転して目のさめるような相撲。一方の稀勢の里は、前半は攻め込んだものの、嘉風が反撃に転じてからは、相手の突っ張りに胸を出す一方の相撲で、あっさり敗れた。
これで7勝7敗。明日勝って勝ち越してほしいが、勝ち越したにせよ大いに物足りない成績だ。

普天王が勝ち越し。一方の土佐ノ海は、相手得意の左四つになってはどうしようもなかった。これで5勝9敗。明日勝たないと幕内残留が厳しくなる。

安美錦がうまさを見せて、元気者の北桜を翻弄。思い通りの相撲だっただろう。北桜は2ケタ到達ならず、安美錦ともども9勝5敗となった。

出島春日王を一気に持って行って勝ち越し。出島はもう三役でとれるという地力はないと思うが、真面目な土俵態度にいつも好感を持って見ている。いい相撲での勝ち越しで嬉しい。

岩木山栃乃花は、お互いの持ち味を出し合った、攻防のあるいい相撲だった。

露鵬は、変化気味の立ち合いで垣添の突っ込みをかわして9勝目。三役昇進を確かにしたい気持ちからなのだろうが、感心しない。

雅山が重い突っ張りで豪風を破って筆頭で7勝7敗。栃東を破った一番は値打ちがあったし、明日の安馬戦が楽しみだ。

黒海が踏みとどまって7勝7敗に持ち直した。昨日と違ったのは、立ち合いからの前哨戦で突っ張りが出たこと。組む相撲にはなったが、相手が不調の旭天鵬だったこともあり、必死に攻めきった。
明日は7勝7敗同士の高見盛戦。何とも酷な割りだが、熱戦を期待したい。

玉乃島は右四つにはなったが、白露山が投げにきたところを外掛けでつぶした。肩の具合がよくなってきているのだろうが、7敗を喫してからの6連勝で五分にまで持ち込んだのは立派なものだ。

安馬琴光喜に勝って9勝目。体格に勝る琴光喜を一気に攻め込んだのは見事。反撃を受けてからの動きも俊敏で、相手がよく見えている。
一方の琴光喜は情けないの一言。安馬の厳しさが琴光喜にあれば。
明日は、勝ち越しをかける雅山戦。安馬は2ケタがかかる。面白い相撲になりそうだ。

白鵬は厳しい相撲。今日も低い立ち合いからすぐ左上手。今場所はこの立ち合いが安定してできている。最後の投げの脇の締め方もよかった。
時津海にとっても充分な右四つではあったが、いくら今場所好調でも、力が違い過ぎたという感じだ。
白鵬は、優勝はともかくとして、今場所自分の立ち合いをつかんだ感があり、一気に上をねらうためにも、とりあえずは明日も勝って13勝はしておきたいところだ。

栃東北勝力は熱戦、いい相撲だった。北勝力も今日はいい突っ張りが出た。相手をよく見て突き立てたが、栃東は揺るがなかった。いい動きで北勝力の突っ張りに対応、うまいいなしで決めた。栃東の勝因は相手をよく見ていたことに尽きる。栃東のよさが存分に出た一番だった。

結びの一番は、8連覇が消えた朝青龍琴欧州を下した。
右は今日も使えないようだが、そこを考えたか、徹底して左からの攻めで動き回って決めた。
琴欧州は、昨日今日と、肝心の上位戦で内容が悪い。右腕が悪い横綱相手なら、五分以上の勝負ができた筈なのに、終始横綱の動きに振り回されて転がされた。
勝敗を分けたのは、気力だ。おととい昨日と連敗し、腕を痛め、更に直前に優勝の望みがなくなっていたにもかかわらず、ともかく左からの攻めに絞って動き回った朝青龍の気力はすごいと思った。横綱の意地という他はない。
琴欧州にはそういう厳しさがなかった。せっかく中盤に相撲が持ち直してきたところだったのに、残念だ。

これで優勝に関しては、1敗の栃東、2敗の白鵬に絞られた。
栃東朝青龍白鵬琴欧州との対戦となる。
朝青龍は綱の意地を見せたいし、琴欧州大関として10番止まりで終わりたくないところがあるだろうが、可能性としては、栃東白鵬とも勝つのではないか。
栃東が敗れて決定戦の可能性も僅かにあるとは思うが、その場合も、本割りに続いて決定戦を栃東が落とすとは考えにくい。
やはり星一つの差は大きい。つくづく白鵬栃乃花戦の負けが惜しまれる。

今場所の栃東は、終盤にきてますます気力が充実してきているし、身体にも力がみなぎっている。
この充実ぶりから見て、同じく今場所充実の度を増してきている白鵬と言えども、逆転優勝はかなり難しいのではないか。