naokichiオムニバス

68歳、ヴィオラ弾き。ビール大好き。毎日元気。

役者の出世

私と同い年の郷ひろみの芸能界デビューは、72年。

多くの人には、夏に「男の子女の子」でデビューした、歌手としての郷ひろみが、初めての出会いかもしれないが、実は、彼はその年の初めに、NHKの大河ドラマ「新平家物語」に出演している。

確か、平敦盛だったと思うが、その子供時代を演じた。
細部は覚えていないが、兄との別れの場面で、涙を流しながら「兄上ぇーっ」と叫ぶ表情が印象に残っている。

一緒に見ていた母が、「この子はかわいいねえ」と言っていた。次の回に、タイトルロールを見たら、「郷ひろみ」という名前だったので、「ああ、女の子なんだ」と、家族みんなで納得してしまっていた。

以後、大河ドラマからは姿を消していたその「郷ひろみ」が歌手デビューし、しかも男性であったことを知って、びっくりした次第。

ある役者が、後年主役を張るまでに出世した際、その脇役時代を知っている、というのは、ちょっと自慢げな気持ちになったりする。
相撲ファンが、「俺、稀勢の里がまだ萩原って言ってた三段目の頃からいい力士だと思ってたんだ」というようなものだ。

私の場合だと、
  伊東美咲が、「お水の花道」で、ヘルプのホステス役で出ていたこと
  仲間由紀恵が、「天うらら」で、棟梁の姪役で出ていたこと
  今大ブレイクした長澤まさみが、「さくら」で、沼田蝋燭店の娘役で出ていたこと
などを覚えている。
彼女たちがその後売れて、主役を演ずるようになるのを見るのは、別にその女優が好きとかでは全然ないのだが、何か嬉しい。

一方、SMAPの中居君が、「時間ですよ平成元年」、稲垣君が「青春家族」に出ていたというのだが、これは全然覚えていない。
こういうのは悔しいものだ。