naokichiオムニバス

68歳、ヴィオラ弾き。ビール大好き。毎日元気。

短期派遣のスタッフとさみしいお別れ

今の職場には、昨年4月に異動したのだが、以後、半年余りの間に、女子社員が2人依願退職した。
私が来た途端に、2人も退職とは、お前がよからぬことを何かしたのではないか、との噂も出かねない話だ。
少なくとも、私本人にとっては真偽のほどは定かでないのだが・・・。

そうしたことはともかくとして、昨秋の2人目の退職については、社内で後任の配置がやりくりできないとの話が人事からあり、今年4月の定期人事異動で欠員補充がなされるまでの間、派遣会社からの短期受入で対応することになった。

10月から3月までの半年間という前提で仲間になってくれたのが、Kさんという女性であった。

Kさんは、調理師の免許をお持ちで、これまでは飲食関係の仕事を主にされていたが、仕事の幅をひろげるために、事務ワークを希望しているということでの紹介であった。
つまり、彼女にとっては、OLとしての仕事は初めてということだった。

以後あっという間に半年。
事務の仕事は初めてと言いながら、すぐに戦力になってくれて、また職場にもとけこんで、とてもよくやってくれた。きちんとした仕事ぶりだった。

彼女は妙に電車運(?)が悪く、朝の通勤電車で、人身事故等に遭遇し、長時間車内に閉じ込められてしまう、というアクシデントが、3、4回あった。
そのたびに車中からメールが届く。幸い、本人に何か危ないことがあったというケースは一度もなかったのでよかった。
あんまり続くので、「お祓いをしてもらったら」と話したことがある。

欠員補充の配置は、その後予定通り実現することになったのだが、業務の都合で4月1日には赴任できず、半月ほど遅れてしまうという話になった。
職場としては困ったことになったが、やむなく、Kさんに、予定を半月延ばして勤務してもらえないかと、派遣会社を通じて打診した。

派遣会社の担当者からの回答では、ご本人は既に3月末で終了のつもりで、次の就職も予定が決まっていたそうなのだが、当方の事情を理解され、調整をつけて無理をして下さることになった。

事なきを得て、4月も円滑に進んできたのだが、そのKさん、今日14日をもって、その延長期間も満了。
最終日の今日まで、変わらぬ仕事ぶりで務めあげてくれた。
半年の業務経験ながら、後任者への引継書類もしっかりとまとめてくれたのには敬服した。

最後の週となった、今週の火曜日には、職場としての送別会(後任者の歓迎会も兼ねて)を行い、今日は、夕方の退社時には、花束をプレゼントした。
彼女からも、職場の全員に記念の品が贈られた。短い間だったのだし、そんなに気を遣ってくれなくてもいいのにと思いつつ、しかし、その気持ちが嬉しい。
半年しか一緒にいなかった彼女だが、とても名残惜しい思いであった。

Kさんの今度の職場は、もとの職種に戻る形で、表参道のレストランだと言う。
当面はホールでの仕事、ゆくゆくは厨房に入りたいとの話だった。
転職先がまた事務職だと、遊びに行く訳にもいかないが、そういう仕事であれば、仲間で誘い合って店に食べに行くことができる。
是非近い内に、彼女の作った料理を食べに行ってみたいものだと思う。

Kさん、本当にお疲れさまでした。どうもありがとう。