｢中春こまわり君｣onビッグコミック

今日発売のビッグコミックに、山上たつひこ｢中春こまわり君｣が掲載。

我々の世代には涙が出るほど懐かしい、あの｢がきデカ｣である。
昭和50年代、｢ドカベン｣｢マカロニほうれん荘｣｢750ライダー｣などとともに、｢少年チャンピオン｣の黄金期を支えた、｢がきデカ｣。

実家に帰れば、単行本全巻が揃っている。

２年前に一度復活掲載されていた本作、今回は｢禁断の三部作｣と称して、しばらく連載が続きそうで楽しみだ。

今回は、｢ジュン・前編｣。

こまわり君は、今や40歳、子持ちのサラリーマン。奥さんは圭子さんというのだが、昔の登場人物にはいなかったような気がする。

西城君とモモちゃんが結婚。
一方、ジュンちゃんは、既に２回結婚に失敗したという、シビアな設定で、今回のメインキャラ。

山上たつひこの絵は往年のままで嬉しい。
破天荒ギャグも昔通りだが、一方で、何か文学的、哲学的なテイストもある。ストーリー自体が、アホ一辺倒ではないし。
確か、山上たつひこは、一時漫画からは足を洗って小説を書いていたと聞く。
厚み、深みを増した大人の｢がきデカ｣、しばらく楽しみだ。