イギリス音楽にいくつか好きな曲があるが、中でもヴォーン=ウィリアムズの「あげひばり」は、私にとっては偏愛のレベルにある1曲だ。
演奏時間15分ほどの、ヴァイオリンと小管弦楽のためのロマンスである。
ヴァイオリンソロが、空を舞うひばりを描写する。
この作曲家の他の作品でも聴かれる、ひなびた田園情緒がたまらない。
何度聴いても飽きない佳曲だ。
ヴァイオリンソロが、空を舞うひばりを描写する。
この作曲家の他の作品でも聴かれる、ひなびた田園情緒がたまらない。
何度聴いても飽きない佳曲だ。
この作品との出会いは、大学時代にさかのぼる。
75年の秋に、バレンボイム指揮(ズッカーマンのソロ)、マリナー指揮(ブラウンのソロ)のレコードが同時期に発売になった。
私はバレンボイムの方を買った。イギリス人が常任指揮者だった大学のオケで、イギリス音楽をとりあげるようになったのがきっかけだった。
75年の秋に、バレンボイム指揮(ズッカーマンのソロ)、マリナー指揮(ブラウンのソロ)のレコードが同時期に発売になった。
私はバレンボイムの方を買った。イギリス人が常任指揮者だった大学のオケで、イギリス音楽をとりあげるようになったのがきっかけだった。
私及びオケ仲間の当時の生活は、誠に放蕩の限りを尽くしたもので、例えば私のアパートに気の合った仲間が集まり、夜通しレコードをかけながらの音楽談義、朝になって解散、寝るということが珍しくなかった。
そんなある日、私の部屋の常連客だった、今は長野にいるヴァイオリンのMと、いつものように夜を徹して音楽の話、バカ話をしている内、朝になった。
たまたまその時、かけていたレコードが、バレンボイムの「あげひばり」であった。
窓の外が白々と明るくなってくる夜明けの時間と、音楽が非常にぴったりマッチして感じられた。この時の印象は大変鮮烈で、30年くらいたつ今でも、この曲を聴くと、あの国立の6畳一間のアパートの部屋が思い出される。
たまたまその時、かけていたレコードが、バレンボイムの「あげひばり」であった。
窓の外が白々と明るくなってくる夜明けの時間と、音楽が非常にぴったりマッチして感じられた。この時の印象は大変鮮烈で、30年くらいたつ今でも、この曲を聴くと、あの国立の6畳一間のアパートの部屋が思い出される。
「グリーンスリーヴズの幻想曲」で始まり、2曲目に「あげひばり」が入ったこのレコード、もともと好きだったが、以後も何かといえば聴いて今日に至る。
今はCD化されたものを聴いているが、CD化に際して曲順が一部変更されてしまったのが残念だ。
今はCD化されたものを聴いているが、CD化に際して曲順が一部変更されてしまったのが残念だ。
一度実演で聴いてみたいと思いつつ、その機会がない。いつかはと思う。