naokichiオムニバス

68歳、ヴィオラ弾き。ビール大好き。毎日元気。

11月場所6日目

先場所あたりから、NHKの藤井アナの髪型がおかしい。今どきのリクルート学生のように、髪を逆立てている。Yシャツの色は最近無難になってきたが、髪型の方はいかがなものかという気がする。

白露山栃乃花にいいところなく6連敗。先場所に続いて膝の具合が相当悪そうだ。
相撲がとれる状態ではないのではないか。

土佐ノ海は、今場所好調の皇司相手に、突いてから右四つに持ち込む得意のパターンで快勝。
まだまだ老け込んでいない。土佐ノ海の方が皇司より学生相撲で1年後輩。先輩が好調だけに、負けられないという気持ちだっただろう。

豊真将片山は、立ち合い片山が音が聞こえるくらいのいい当たりだったが、今日の豊真将は下がらなかった。
相手の立ち合いを持ちこたえてからは、豊真将ならではの低い姿勢で前に出た。
豊真将のこの低い体勢は、相手からすると非常に攻めづらいと思う。
いい相撲になってきた。
それにしても、豊真将という力士はほれぼれするくらいいい身体をしている。この身体を生かした攻めの相撲を身につければ、すぐ三役だ。

玉春日北桜は、非常に見ごたえのある攻防。こういう相撲は見ていて嬉しくなる。
上背にまさる北桜が、低く低く出たのがよかった。

玉乃島豊ノ島も、攻防のあるいい相撲だった。
豊ノ島がすばやくもろ差し。これを玉乃島がふりほどいてはさみつけるように出た。
今場所ねばりのない玉乃島が、今日は根気のある攻めをみせたのだが、今一歩及ばず、豊ノ島の肩すかしに落ちた。
豊ノ島のしぶとさ勝ち。

全勝の朝赤龍春日王と下手に組み合うと分が悪いと思ったか、立ち合いかっぱじきにいき、離れての相撲から相手の体勢を崩す作戦。
動きの中で左上手をとり、相手の足をとってゆさぶりながらの上手ひねりで決めた。
終始相手の裏をかいた相撲。うまさが光った。

初顔の高見盛把瑠都は楽しみな対戦。
高見盛が立ち合い二本差し。把瑠都は肩越しに両上手をとるという形。
こうなると、高見盛としては、そこからの攻め手がなくなる。
NHK正面解説の舞の海指摘のとおり、高見盛としてはかいなをかえしているつもりでも、把瑠都にはこたえない。
寄っては振られ、の繰り返しで、最後は巨体につぶされた。
高見盛としては致し方ない展開。

安美錦に'''黒海、星の上がらない小結同士の一番は、安美錦の動きとうまさがまさった。

雅山が今場所一番の相撲。
突きに徹して、普天王のまわしを許さない作戦。
大関を食って勢いのある普天王といえども、突きでの攻防では分が悪い。最後は雅山のはたきに落ちた。
雅山としては、思い通りの相撲だった。

稀勢の里琴光喜は、意外にも一方的な展開。
稀勢の里が立ち合い左に動いた。琴光喜の立ち合いの当たりが強く、稀勢の里は顔をそむける形になったが、琴光喜がそれに乗じて素早くもろ差し。
けんか四つの両力士だけに、どちらが差し勝つかという興味で見たが、二本差しではもうどうにもならない。
稀勢の里の完敗だが、稀勢の里は、最初の立ち合いでつっかけて仕切り直したことが響いたか。

千代大海露鵬も一方的な展開で大関の完勝。
千代大海は立ち合いの当たりがよく、以後の突きもスムーズ。
舞の海指摘の通り、露鵬の立ち合いが甘かった。

魁皇が、力強い相撲で、やっと納得させてくれた。
安馬は立ち合い突き放しにいったが、魁皇はこれをもちこたえて、というか物ともせずに左を差し込み、右は抱える形。
小さい安馬相手だけに、上手をとらなくてもこの体勢で充分余裕がある。
その後は前によく出て圧倒。
調子をつかんだようだ。

栃東岩木山は、岩木山が非常にいい当たりで突いて出たが、栃東もそれに劣らない低い当たりで、下半身が崩れない。持ちこたえただけでなく、逆に重い岩木山を押し込む場面も見せた。
最後は左からのつきおとし。
ここまでの三大関、いずれも本来の持ち味を発揮した相撲を見せてくれたのが嬉しい。

ところが琴欧洲時天空に敗れて2敗。
長身同士の突き合いとなったが、今日の時天空は攻めが厳しく、頭から当たってのどわ。これが効いて、琴欧洲の突きが一瞬上すべりになったところを、時天空が抱きついた。琴欧洲としては、上背にまさることがアダとなった格好。致し方なしという相撲。

朝青龍琴奨菊は、一方的な相撲。
今場所もまた、序盤もたつき気味の横綱が調子を上げてきた感じだ。
立ち合い左四つ。琴奨菊は右からしぼって何とか前に出ようとしたが、横綱も左差しから右上手充分。
こうなっては地力のついてきた琴奨菊といえどもどうにもならない。投げ捨てられるしかなかった。