naokichiオムニバス

68歳、ヴィオラ弾き。ビール大好き。毎日元気。

明日の本番で演奏する曲のこと②~だったん人の踊り

中プロは、「だったん人の踊り」。

この曲は、聴けばいい曲だと思うが、小曲でもあるので、シンフォニーなどと違って、始終レコードを聴いているという訳でもない。
つかず離れずの関係でこれまでやってきた。

今回の演奏会で演奏することになったのには、個人的にはちょっとした経緯がある。

昨年の6月、たまたまいただいたチケットで、N響の演奏会を聴きに行った。
タン・ドゥンの指揮で、オープニングに演奏されたのが、この「だったん人」だったのだ。
(ちなみに、その後は、チャイコフスキーの「ロメオとジュリエット」、休憩の後に、指揮者自作のチェロとビデオのためのコンチェルトが演奏された)

生のコンサートで「だったん人」を聴いて、改めてかっこいい曲だと思った。
オケが威勢よく鳴るし、管楽器は吹き甲斐がありそうだ。
個人的には、8分の6のギャロップの後で、ヴィオラがくさびを打ち込むように下降音階で4つの音を刻んでいくところがまことにかっこよく、これを弾いてみたいなあと思った。
隣りで一緒に聴いていた妻が、この曲は浦安に向くんじゃないかとも言う。

たまたま、その時期、来年(つまり今年)の定期演奏会の曲決めの作業が進んでいた。
当オケの場合は、団員がやりたい曲を自由にエントリーし、トレーナーに難易度をチェックしていただいて、無謀な曲をオミットした上で、団員の投票でプログラムを決めている。
候補曲のエントリー時期だったため、ちょうどいいと思って「だったん人」をエントリーしたら、これが結構支持を集めて、最後まで残ったという次第。

弾きたいと思った曲が、こんなにすぐ実現するというのは珍しいことだ。

実際弾いていてもやはり楽しい。ヴィオラがメロディーを担当させてもらえる部分もあるし、上記のくさびの打ち込みも果たせるかななかなか快感だ。それから、シンコペーションのリズムで伴奏する場所がいくつかあるが、昔ギターを少しはさわっていた私としては、サイドギターをかき鳴らしているような感じで、これも気持ちがいい。

明日は楽しんで演奏したい。

今は、ヤルヴィの演奏を聴いている。合唱付き。
アマオケの実演ではなかなか難しいが、合唱があるとオペラの雰囲気が出て、やはりいいなと思う。
いずれ、オペラ全曲も機会があれば聴いてみたいものだ。