naokichiオムニバス

68歳、ヴィオラ弾き。ビール大好き。毎日元気。

土砂降りの中、N響の「第九」へ

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  (写真上)久しぶりのNHKホール
  (写真下)カーテンコール




26日(火)、N響の「第九」を聴きに、退社後NHKホールへ。

19時開演の演奏会に、NHKホールまで行くのはちょっとつらい。
18時過ぎに会社を出て、銀座線で表参道、表参道から千代田線で明治神宮前

NHKホールというのは、どの駅からも結構遠い。
しかも折からの季節はずれの大雨の中である。明治神宮前からの歩道は、水たまりだらけ。
急ぎ足で歩いていることもあって、靴の中にまで水がしみこんでくる。

何とか開演10分前にホールに到着。
2階C5列37番。

「第九」の実演を聴くのはいつ以来だろう。
はっきりした記憶がないが、少なくともここ4、5年はなかったと思う。

  指  揮 上岡敏之
  ソプラノ カリーナ・ババジャニャン
  メゾソプラノ ヘレーン・ラナダ
  テノール ヨハン・ヴィーゲル
  バリトン ゲルト・グロホウスキ
  合  唱 国立音楽大学
  合唱指導 田中信昭、永井 宏
  管 弦 楽 NHK交響楽団

「第九」1曲プロ。ケチだなあ(笑)。
序曲の一つくらいあってもいいのにねえ。
81年に、同じNHKホールでN響の「第九」(ズデニェク・コシュラー指揮)を聴いたが、この時など、前プロは、1番のシンフォニーだった。それに比べると・・・。
大体、遅れてきたお客さんが入りにくいですよね。

それはともかく、開演。
浦安オケでトレーナーをお願いしている、ヴァイオリンのY先生、チェロのK先生の姿も見える。

Y先生は、ご自分のホームページで、今回の「第九」について、こう書かれていた。
  2006.12.21
    第九の練習が始まりました。今年の第九はちょっと変わっているよ
    うに思います。…え?何が変わってるかって?…ゼンブ(-.-;)
  2006.12.23
    本日は第九の初日…ちょっと変わっている第九は殆ど普通の第九に
    なりました!?勿論、指揮者のやりたいことは全てやっています。
    でも、あまりにも「変!」っと言うところは自然に普通になりまし
    た。…難しい表現ですが、指揮者が無理をしようとするとオーケス
    トラはついて行けない…指揮者が自然にしてくれるとオーケストラ
    は指揮者について行く…。そんな感じです。

最初はずいぶん変わった音楽だったのが、練習の過程で普通になっていったらしい。

聴いた印象でも、そう変わっていると感じたところはなかった。
第2楽章と第3楽章では、バランスとして木管をずいぶん重視しているように感じた。
それから、全体的には、何となく「メリハリがあるようなないような演奏」という印象・・・?

でも、ともかく、やっぱり「第九」はいいよなあ、と思った。
「第九」で私が好きなのは、第1楽章と第3楽章なのだが、今回の演奏では、特に第3楽章がよかった。本当にすばらしい音楽だ。
久しぶりに自分でも弾きたくなってしまった。

今回の演奏会プログラム、歌詞対訳はあるが、曲目解説がまったくない。楽章の表示さえないのだ。
私の左隣の2人連れの若い女性は、「第九」だけでなくクラシックのコンサートに初めてきたらしく、聞こえてくる会話では、「こくりつ音楽大学」とか「休憩あるのかしらね」とか言っていたが、こういうお客さんにとっては、不親切だと思う。
N響は、定期演奏会のプログラムだと、曲目解説は充実しているし、楽曲ごとの演奏時間の表示もあって親切なのだが・・・。

終演後表に出ると、相変わらずの土砂降りの雨。
いい音楽の感激から一気に現実に引き戻され、渋谷方向に歩いていたら、渋谷行きのバスがいたので乗った。
渋谷からは、りんかい線経由の埼京線で新木場へ出て帰った。

5日後の大晦日は、イクスピアリで浦安オケの「第九」、屋外演奏。私は降り番だが、いい天気であることを祈らずにはおられない。