naokichiオムニバス

69歳、ヴィオラ弾き。ビール大好き。毎日元気。

5月場所14日目~いよいよ一人横綱時代に終止符

岩木山が、久しぶりに気力のある相撲で白露山を寄り切った。

今場所好調同士、北勝力普天王'''は、立ち合いの踏み込みは普天王北勝力は一旦下がったが、そこから突きで反撃。しかし途中で無用な張り手を出したのが悪く、相手を呼び込む形となった。
体勢は普天王だったが、普天王が寄るところ、北勝力は右を差して、土俵際すくっての逆転。
内容的には普天王だったが、惜しい星を落とした。

朝赤龍露鵬は、朝赤龍が、今日もうまさと強さを見せた。
立ち合い当たってすぐ、左前まわしのいいところをとった。後は、露鵬に両まわしとも与えずに食いつき、前に出た。
絶好の体勢を作ってから、投げるのでなく、あくまで前に出る相撲で決めたところに価値がある。
これで、優勝の可能性をまだ僅かに残した。
今日も、朝赤龍に、相撲を見る楽しみを味わわせてもらった。
是非、明日の三賞選考では、技能賞を与えてもらいたいと思う。

龍皇高見盛は、龍皇が立ち合い思い切った当たりから突き放して、そのまま押し倒し。
普天王戦もそうだったが、相手との距離をとるのがうまい。
これで2ケタ。敢闘賞か。

安美錦に、まだ優勝の可能性を残す出島は、出島が、立ち合いから一気の出足で東土俵に攻め込んだが、そこはさすがに自身も今場所好調な安美錦だけに、右からすくってまわりこみ、出島の後ろについた。
出島はこれで優勝争いからは脱落。

豊馬将若の里は、初顔の対戦。
立ち合い若の里は、右から張って攻め、最後は相手の頭を押さえてのはたき。豊馬将はいやいや食った。
若の里としても、組む相撲でないし、そういい内容ではなかった。
豊馬将の相撲にもちょっとがっかりする。いくら頭を押さえられたとはいえ、前に落ちずに反撃するのが、豊馬将の相撲なのだが。

7勝6敗の時天空と、6勝7敗の鶴竜も初顔。
互いにいい当たりから、鶴竜が出るところ、時天空のはたき。
土俵際、両者の落ち方がきわどかったが、懐の深い時天空が僅かに残したようだ。
これで時天空は勝ち越し。三役昇進に望みをつないだ。

栃煌山豊ノ島は、豊ノ島が立ち合いから左を差して、右上手もとった。
豊ノ島としては、形を作りかかったが、状態が充分でないだけに、攻めにもっていくに至らない。
結局、栃煌山の前に出る圧力に屈した形。

稀勢の里琴奨菊。本来楽しみな若手同士の対戦だが、稀勢の里5勝8敗、琴奨菊6勝7敗では残念だ。
両者気合いの入った仕切りだったが、内容は一方的。
立ち合い、琴奨菊は低く当たって、右前まわし、左ははさみつけるように差して、東にまっすぐ寄った。
稀勢の里が、花道で「ああ、くそっ!」と声を出していたが、どうもこの人は、仕切っていての気合いが、実際の相撲に具体的に結びつかない嫌いがある。気合いだけで勝てるものではないと思う。どういう相撲をとりたかったのか、というのが見えないところがある。

安馬豪風は、過去安馬の7戦7勝という対戦。
豪風は、立ち合い当たっておいて、左から突き落としにいったが、安馬は落ちずにこらえ、差しての逆襲。やはり得意な相手だけに、安馬に余裕があった。安馬、7勝7敗と踏みとどまった。

さて、勝てば優勝の白鵬は、千代大海との対戦。
白鵬は、非常に気合いの入った相撲だった。
立ち合い踏み込み勝ち、千代大海の激しい突きに白鵬も突きで応戦。
白鵬の足腰はまったく崩れることなく、千代大海の突きにも下がらない。
攻防の中で、すばやく二本差して密着し、一旦つり上げたがおろし、正面に寄った。
万全の力強い相撲で優勝を決め、場所後の昇進もゆるぎないものとした。
後は、全勝で花を添えてもらいたいところだ。

魁皇琴光喜は、琴光喜の一方的な相撲。
立ち合い、今日は琴光喜が敢えて左四つにいった感じで、右前まわしをとって、引きつけて正面に寄った。
昨日、横綱に勝った魁皇だが、別人のように何もできないまま、土俵を割った。
琴光喜は、これで11勝。千秋楽も星を重ねれば、ご当地の7月場所が大関昇進挑戦となる。

結びは、朝青龍が過去10勝2敗、今場所決して好調とは言えない琴欧洲相手に、無惨に連敗を重ねた。
今日は、仕切っていての表情は、昨日と違って気迫が見えたのだが、相撲内容はまったくだめ。
立ち合いから突き起こしにいったが、琴欧洲は左右から上手をとって外四つに抱き込み、すぐ右からの投げ。
それにしても朝青龍琴欧洲に動き負けたのが考えられないことだし、投げを打たれての崩れ方があまりにももろい。
今日の朝日新聞スポニチとも、何もふれていなかったが、どこか悪いのではないか。
今日の土俵では、右ひじのサポーターははずした一方、左ひじにサポーターをつけていたが・・・。