naokichiオムニバス

68歳、ヴィオラ弾き。ビール大好き。毎日元気。

アンサンブル・フォウ・ユウ 第4回定期演奏会

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  (上)演奏会のチラシ
  (写真上)会場のセシオン杉並
  (写真中)コンチェルト無事終演
  (写真下)アンコールのシューベルトを演奏するアンサンブル・フォウ・ユウ
      男性もジャケットなしの上下黒というのがなかなかいい。法衣のイメージ?




今日は、2007年7月7日。07/07/07。

その七夕の今日、アンサンブル・フォウ・ユウというアマチュアオーケストラの演奏会を聴きに行ってきた。
大学オケの先輩であるヴァイオリンのM氏が中心になっている団体である。定期演奏会は4回目だが、聴かせていただくのは初めてだ。

先月、M氏からメールで案内をもらった。
大学オケの先輩、後輩が何人もメンバーに入っているという。
中でも目をひかれたのは、私の1年先輩のクラリネットのY氏が、モーツァルトのコンチェルトを吹くということだった。オケのメンバーとしてではない。ソリストとしてだ。

これは聴きに行かねば、と思っていた。

そこへ、たまたまだが、つい先日書いた、大学オケの先輩のN氏の送別会があった。
  http://blogs.yahoo.co.jp/naokichivla/49650789.html

この送別会の幹事をされたY氏こそが、今回のソリストその人なのである。
さらにいえば、送別会の主役であるN氏も、この演奏会に出演する、という次第なのだ。

演奏会3日前、というタイミングで開かれた送別会には、M氏も参加され、上に掲げたチラシを全員に配ってPRされていた。
「是非うかがうつもりです」とお話ししておいた。

そして今日。

昼前に家を出て、会場に向かった。
丸ノ内線の東京駅から電車に乗ろうとしていたら、ヴィオラの2年先輩のF氏と偶然出会った。
F氏とは3日前の送別会でもご一緒していた。こういう偶然もあるのだ。
一緒に東高円寺へ。
東高円寺という駅で下りるのは初めてだ。青梅街道には銀杏の並木があり、大きな公園もある。緑豊かな土地という印象だった。

会場の「セシオン杉並」に到着。

入ってみると、ロビーコンサートが行われている。
モーツァルトの「狩」、イ長調のフルート四重奏を聴かせてもらった。

会場には、3日前の送別会に参加した、当時の仲間が何人も。

開演。
フルートのメンバーの方が、舞台袖で、オケの紹介を含めた挨拶をされた。
この団体は、弁護士を中心とする法曹関係者で結成されたもので、東京弁護士会法友会という組織が演奏会を後援している。
団体名の「フォウ・ユウ」というのは、法友会とのシャレの意味もあるらしい。
結成は3年前。M氏他4人でスタートし、1回目の演奏会のお客さんは12人だったのだそうだ。
今日の4回目の演奏会、ホール定員は500人だそうで、百数十人の入場とのことだった。

プログラムのメンバー表、そして舞台上のメンバーを見ると、大学オケの見覚えのある顔が。

M氏がコンマス
そして、セカンドのトップが1年先輩のI氏。I氏には、彼の所属している新宿フィルのトラに呼んでいただいたことがある。
ヴィオラには、2年後輩のO氏、そして4年後輩のT氏。T氏がトップだった。
チェロには、2年後輩のI氏。I氏は、浦安への入団を以前から希望されているのだが、定員満杯のため、なかなか実現しないでいる。
コントラバスには2年先輩のT氏。
そして、クラリネットにY氏、ホルンにN氏。

この大学オケOB全員が弁護士というわけではない。実際、クラのY氏、ホルンのN氏は会社員だし。
でも、何となく、ステージの上、みんなが弁護士で頭がよさそうに見えてしまう。
もっというと、客席もおそらく弁護士が多いのだろうと思う。

弦の編成は、6・6・5・5・3だったと思う。
小振りな弦の響きが心地よかった。

ヘンデルの合奏協奏曲の後、いよいよY氏のクラコン。

もちろん、大学時代は団でも屈指の名手だったY氏だが、普通に就職して30年。
何といってもコンチェルトだ。どうなのか?
少なくとも、自分にはとても考えられない話だ。オケでのわずかなソロにも大ビビリな私である。
Y氏もあがってるんじゃあるまいか。ヘンデルにも乗っていたが、どんな精神状態だったんだろう、等々、余計なお世話なことを考えつつ、ソロの出を待った。

しかし。
すばらしいソロだった。
よほど練習されたのだろう。そう思った。会社では相当忙しいポジションのはずだ。多忙の中、きっと血のにじむような努力をされたのだと思う。

つい3日前、築地と東銀座で一緒に飲んだくれたのが同じ人とは、とてもとても思えなかった。
すばらしかった。

それにしても、モーツァルトのこのコンチェルト、モーツァルトファンの私が、モーツァルトの作品の中でも特に好きな1曲だ。実演で聴くのはたぶん初めてだが、改めていい曲だと思った。

休憩の後、ヴィヴァルディとシューベルト

メインのシューベルトの5番だが、これも私が昔から愛している曲の一つだ(ついでに言うと、変ホ長調10番の弦楽四重奏曲も)。
「佳曲」という言葉がこれほどふさわしい音楽もない。
かねてから、浦安での選曲には、ことあるごとに推しているのだが、あいにくこのシンフォニーは、クラリネットがなく、フルート1本、ホルンも1本ということもあって、なかなか実現しない。曲自体があまり知られていないこともあるのだろうが、いつか演奏してみたいものだ。そう思いながら聴いた。

アンコールには、まずシューベルトの「ロザムンデ」の間奏曲。
そして、さらにヘンデルの第3楽章が演奏された。

こちらの先入観かもしれないが、弁護士オケだけに、基本的にはすごく生真面目な印象の演奏会だった。
その一方、どこかほのぼのとした空気も感じたりした。

メンバーは必ずしも若いとは言えないが(笑)、オケとしてはまだまだ発展途上、また聴かせていただく機会を楽しみに待ちたい。