白露山は、栃乃洋に立ち合いの変化で失敗。
左に飛び上がるような立ち合いだったが、栃乃洋に難なくついてこられた。
このへん、前に書いた、外国人力士の変化相撲に対する感覚からなのだろうか。百歩譲ってそれを認めたにしても、今日の白露山、変わり方があまりにも下手だった。変わるなら、もっと思い切って変わるべきで、これだけ相手に近い場所で横にというより上に動いただけでは、ついてこられるのも仕方がない。
左に飛び上がるような立ち合いだったが、栃乃洋に難なくついてこられた。
このへん、前に書いた、外国人力士の変化相撲に対する感覚からなのだろうか。百歩譲ってそれを認めたにしても、今日の白露山、変わり方があまりにも下手だった。変わるなら、もっと思い切って変わるべきで、これだけ相手に近い場所で横にというより上に動いただけでは、ついてこられるのも仕方がない。
栃煌山が左肩を負傷して今日から休場。やや壁にあたった感じの今場所、ケガの追い打ちが来場所以降の出直しに響かないかと心配だ。
同じ期待の若手、境澤の休場ともども非常に残念だ。もっとも、その境澤は明日から再出場するとのこと。
同じ期待の若手、境澤の休場ともども非常に残念だ。もっとも、その境澤は明日から再出場するとのこと。
豊馬将が、今日もいい出足で北桜に完勝。
立ち合い、当たった瞬間に左上手をとり、右下手もすぐとって両まわしを引きつけ、一気に西へ寄った。
本当に攻めの進境が著しい。こんなに短期間で相撲が変わるものかと驚く。
1敗を守って、明日は大関魁皇戦。充分チャンスはある。
立ち合い、当たった瞬間に左上手をとり、右下手もすぐとって両まわしを引きつけ、一気に西へ寄った。
本当に攻めの進境が著しい。こんなに短期間で相撲が変わるものかと驚く。
1敗を守って、明日は大関魁皇戦。充分チャンスはある。
稀勢の里と北勝力は、今日は北勝力が珍しくケレン味のない、いい突き押し。
こういう相撲をいつもとってくれれば、私も嫌わないのだが。
それにしても、一方の稀勢の里、昨日今日と負け方がもろすぎる。どうしたのか。
こういう相撲をいつもとってくれれば、私も嫌わないのだが。
それにしても、一方の稀勢の里、昨日今日と負け方がもろすぎる。どうしたのか。
普天王は、左四つに組んだものの、今日も右上手が遅い。豊ノ島は、左手を相手の脇の下にあてがって、普天王の上手を嫌う体勢。
普天王が、上手をとれないままに構わず出るところ、豊ノ島が突き落としで逆転。
この二人の対戦にしては、密度の薄い相撲だった。
普天王が、上手をとれないままに構わず出るところ、豊ノ島が突き落としで逆転。
この二人の対戦にしては、密度の薄い相撲だった。
若の里と時天空の一番は、それに輪をかけてがっかりする相撲。
若の里が立ち合いちょっと左に変わると、時天空はその場であっけなく落ちた。
若の里の変化も見たくないし、時天空の落ち方ももろすぎる。
それにしても、この実力者同士の対戦で、こんな相撲を見せられるのは、あまりにもさみしい。
両者とも気力というものが感じられない。特に今場所、時天空の相撲が無気力だ。
若の里が立ち合いちょっと左に変わると、時天空はその場であっけなく落ちた。
若の里の変化も見たくないし、時天空の落ち方ももろすぎる。
それにしても、この実力者同士の対戦で、こんな相撲を見せられるのは、あまりにもさみしい。
両者とも気力というものが感じられない。特に今場所、時天空の相撲が無気力だ。
朝赤龍と安美錦は、過去安美錦の8勝2敗。
朝赤龍は、立ち合いから徹底して離れる作戦で、突き押しの攻め。
安美錦はよくこらえて、朝赤龍が引いたところをついていって黒房下に押し出した。
朝赤龍は、苦手意識があったのか、せっかくいい流れで相撲がとれていたのに我慢が足りず、引いてしまった。
朝赤龍は、立ち合いから徹底して離れる作戦で、突き押しの攻め。
安美錦はよくこらえて、朝赤龍が引いたところをついていって黒房下に押し出した。
朝赤龍は、苦手意識があったのか、せっかくいい流れで相撲がとれていたのに我慢が足りず、引いてしまった。
琴欧洲は玉乃島に、今日はいい相撲。しかしどうしてこの人は、こうムラがあるのか。
立ち合いの当たりもよく、相四つだけにすぐ互いに左差し。
玉乃島にアゴの下に頭をつけられてちょっと苦しい格好だったが、今日はあわてなかった。
右から一旦まきかえをみせながら、おっつけに変えて走った。
左でも右でも、深く差してつかまえれば、基本的に大丈夫なはずなのだ。どんと構えていればいいのだが、そういう相撲が続かないところが困ったものだ。
立ち合いの当たりもよく、相四つだけにすぐ互いに左差し。
玉乃島にアゴの下に頭をつけられてちょっと苦しい格好だったが、今日はあわてなかった。
右から一旦まきかえをみせながら、おっつけに変えて走った。
左でも右でも、深く差してつかまえれば、基本的に大丈夫なはずなのだ。どんと構えていればいいのだが、そういう相撲が続かないところが困ったものだ。
千代大海と琴奨菊は、過去千代大海の7戦7勝。
千代大海が今一つ調子があがっていない今場所は、琴奨菊にとってはチャンスだと思ったのだが、今場所も、千代大海の細かい突きに、まったくなすすべがなく一方的に下がった。
それにしても、地力をつけているはずの琴奨菊、どうして千代大海戦になると別人のように、こういう相撲しかとれないのだろうか。
千代大海が今一つ調子があがっていない今場所は、琴奨菊にとってはチャンスだと思ったのだが、今場所も、千代大海の細かい突きに、まったくなすすべがなく一方的に下がった。
それにしても、地力をつけているはずの琴奨菊、どうして千代大海戦になると別人のように、こういう相撲しかとれないのだろうか。
魁皇は高見盛戦、勝ち越しと、歴代4位の通算873勝がかかった一番だったが、おあずけとなった。
立ち合いに高見盛がすぱっと二本差し、そのまま赤房下に寄ると、魁皇は何もできずにまっすぐ土俵を割った。
魁皇は立ち合いを失敗したと思う。それにしても、ここ何場所かの魁皇は、負ける相撲が非常にもろい。やはりこのへんに、力が落ちてきていることを感じる。
立ち合いに高見盛がすぱっと二本差し、そのまま赤房下に寄ると、魁皇は何もできずにまっすぐ土俵を割った。
魁皇は立ち合いを失敗したと思う。それにしても、ここ何場所かの魁皇は、負ける相撲が非常にもろい。やはりこのへんに、力が落ちてきていることを感じる。
朝青龍に安馬は、朝青龍の相撲が今一つだけに、普通なら安馬にもチャンスがあるところだが、その安馬も今場所は元気がないだけに、少なからず期待薄。
今日は、朝青龍としては、今場所一番の相撲だった。
立ち合い、安馬が左差し、右おっつけで、朝青龍に右上手を許さない体勢を作ったが、今日は朝青龍がそこからどんどん動いた。ふりほどいて、動きながらまずはもろ差し、その後右四つに変わったが、止まることなく攻めきった。
今日の朝青龍の相撲は、不利な体勢を立て直す動きのよさとスピードがあった。よかった時の朝青龍だ。
今日は、朝青龍としては、今場所一番の相撲だった。
立ち合い、安馬が左差し、右おっつけで、朝青龍に右上手を許さない体勢を作ったが、今日は朝青龍がそこからどんどん動いた。ふりほどいて、動きながらまずはもろ差し、その後右四つに変わったが、止まることなく攻めきった。
今日の朝青龍の相撲は、不利な体勢を立て直す動きのよさとスピードがあった。よかった時の朝青龍だ。
結びの全勝対決、白鵬に'''琴光喜は、仕切りの最中、白鵬の表情に昨日までは見られなかった緊張がうかがえた。
熱戦を期待しつつ、勝敗についてはやはり横綱だろうと予想していたが、これに反して、立ち上がってからは、琴光喜の完勝とも言える相撲だった。
琴光喜は、最高の立ち合いで、当たった瞬間に右差し左上手。白鵬に上手を与えない絶好の体勢。
白鵬に立て直しの時間を与えずに攻め続け、最後は左上手からの出し投げで決めた。
琴光喜にとっては、大関昇進に向けて、大きなポイントをかせぐ白星。明日の朝青龍戦に向けて弾みをつけた。
琴光喜が最高の相撲をとったのも確かだが、白鵬が悪すぎた。負けるべくして負けた、という相撲だ。
仕切りの表情が物語った通り、負けられないという気持ちが強かったのだろう。おそらく琴光喜はそういう気持ちはなかったはずで、そこが勝敗を分けたと思う。
白鵬の今日の立ち合いで一番まずかったのは、左手に何の意思も感じられなかったことだ。全然まわしをとろうとしていない。考えられないことだ。これでは、充分に右を差されても仕方がない。
相手充分に組まれてからの対応も悪い。左上手がとれないなら、右下手をしっかりとってこらえるべきだったが、最後まで右下手もとれず、結局両まわしに手がかからなかった。これではいくら白鵬でも勝てない。
この一番、立ち合いからはおそらく両者とも突きにいくものと思っていた。白鵬としても、突きにいくべきだったと思う。突き合いでは白鵬の方がまさるだろうから、突ききることもできたし、そこから有利に組むこともできたのではないか。
そうした相撲がとれなかったのは、やはり今日に関しては、両者の精神面の違い。
プレッシャーに弱いと言われ続けてきた琴光喜が、今日も迷いのない相撲をとったのに対して、白鵬の方は、負けられないという緊張が、終始取り口を誤らせたと思う。
熱戦を期待しつつ、勝敗についてはやはり横綱だろうと予想していたが、これに反して、立ち上がってからは、琴光喜の完勝とも言える相撲だった。
琴光喜は、最高の立ち合いで、当たった瞬間に右差し左上手。白鵬に上手を与えない絶好の体勢。
白鵬に立て直しの時間を与えずに攻め続け、最後は左上手からの出し投げで決めた。
琴光喜にとっては、大関昇進に向けて、大きなポイントをかせぐ白星。明日の朝青龍戦に向けて弾みをつけた。
琴光喜が最高の相撲をとったのも確かだが、白鵬が悪すぎた。負けるべくして負けた、という相撲だ。
仕切りの表情が物語った通り、負けられないという気持ちが強かったのだろう。おそらく琴光喜はそういう気持ちはなかったはずで、そこが勝敗を分けたと思う。
白鵬の今日の立ち合いで一番まずかったのは、左手に何の意思も感じられなかったことだ。全然まわしをとろうとしていない。考えられないことだ。これでは、充分に右を差されても仕方がない。
相手充分に組まれてからの対応も悪い。左上手がとれないなら、右下手をしっかりとってこらえるべきだったが、最後まで右下手もとれず、結局両まわしに手がかからなかった。これではいくら白鵬でも勝てない。
この一番、立ち合いからはおそらく両者とも突きにいくものと思っていた。白鵬としても、突きにいくべきだったと思う。突き合いでは白鵬の方がまさるだろうから、突ききることもできたし、そこから有利に組むこともできたのではないか。
そうした相撲がとれなかったのは、やはり今日に関しては、両者の精神面の違い。
プレッシャーに弱いと言われ続けてきた琴光喜が、今日も迷いのない相撲をとったのに対して、白鵬の方は、負けられないという緊張が、終始取り口を誤らせたと思う。