naokichiオムニバス

68歳、ヴィオラ弾き。ビール大好き。毎日元気。

オケ練日誌~トゥーランドットと蝶々夫人を譜読み

日 時 : 07年7月29日(日) 13:30~17:00
場 所 : 美浜公民館音楽室
指 導 : 団内指揮者K氏
内 容 : 合奏
曲 目 : トゥーランドット蝶々夫人運命の力序曲、マノンレスコー
弦人数 : 7・5・2・8・0

先週は、諸事情で練習を欠席。2週間ぶりのオケ練となった。
それにしても、暑い!

関東地方は、梅雨明けが8月にずれこむのではないかとの話があるが、昨日今日は、もう梅雨が明けて盛夏がきた、という感じだ。

ショッパーズプラザで、500円の野球帽を買う。

今日は、新しい楽譜が配られた。
いずれもプッチーニだ。

トゥーランドット」の「誰も寝てはならぬ」。
蝶々夫人」の、「愛の二重唱」から「可愛がって下さいね」。

これで、市民演奏会で演奏する曲の楽譜がすべて揃った。

そして、合奏は、その新しい楽譜での初見大会。

トゥーランドット」は、荒川静香選手が使って耳に入っているし、長さも、楽譜は1ページだけなのでいいのだが、「蝶々夫人」の方は、非常に長い。
今回演奏する曲の中で、一番長いのではないか。

その「蝶々夫人」、やはりオペラなので、拍子は変わる、テンポは変わるで、曲をよく知らない者としては、ついていくのがなかなか大変。

団内指揮のK氏は、本来の自分のお仕事を持ちながら、今回の市民演奏会に向けては、オペラの勉強を相当されているようで、敬服する。
そのK氏が、歌の部分を歌ったり、拍子が変わるところでは、「1とお、2とお・・・」と拍を示してくれたりする。
それに頼って、何とか演奏した。
自分たちで言うのも何だが、この、おそらくほとんどの団員が日頃そうなじんでいないはずの、「蝶々夫人」の長い音楽が、そう大きく崩れることなく、最後まで通ったのは大したものだ。
うちのオケもうまくなったなあ。

もっとも、K氏は、さんざんどなりながらの指揮で、声をからしてしまい、そこで休憩となった。

それにしても、今回、他に演奏するヴェルディなども含めて、やはり、オペラ、というのは歌につけるためのオケだから、大変だ。
日頃弾いている純オケ曲に比べると、曲想の変化が激しい。それもこれも、ストーリー、歌の変化によるものなのだろうが、拍子、テンポ、強弱等々の変化。
やっぱり、そこでどういう歌が歌われているかをまず知らないと、演奏できないのだと思う。
そこがまだまだ不勉強。

思ってみれば、昨日ユニ響(津田沼ユニバーサル交響楽団)の練習で弾いた、ドリーブのバレエ曲も同じだ。
要するに、「何かのための」音楽。
オケが、自分たちだけで、自分たちのために演奏するのでない音楽。
歌、あるいは踊りにつけるための音楽というのは、その、歌や踊りが効果的に見え、また聞こえることを第一に作られているわけだから、こうして、振幅の大きな音楽になるわけだ。

いい経験。

あと、今日、プッチーニの新しい曲を弾いて思ったのは、同じイタリアオペラの巨匠といっても、ヴェルディとはずいぶん違う書き方だな、と。
ヴェルディは、歌とオケがキャッチボールをするように書かれているのに対して、プッチーニは、何か歌もオケも常にべったりと演奏しているような気がする。
これは、今の時点の個人的なイメージで、まだわかっていないところはたくさんある。
これから、まだまだ弾いたり、聴いたり、歌と合わせたりすれば、もっとわかってくるだろう。

休憩の後、純オケ曲の、「運命の力」序曲と、「マノン・レスコー」の間奏曲。

マノン・レスコー」は、久しぶりに、冒頭部分のソロのからみをやった。今日はコンミスが欠席だったので、いまだ本番メンバーで合わせたことがない。
このソロ部分、最後、ヴィオラだけが残って、3小節半、モノローグみたいに弾くのだが、今日は、弾いていて、一瞬、ボウイングと譜割りがわからなくなってしまって、でたらめを弾いた。
K氏は、間違って弾いているのはわかったのだろうが、つけて振ってくれた。
それで思ったんだけど、ソロは、弾いたもん勝ち(笑)だね。
間違ったってわかるのは、指揮者と、ヴィオラのメンバーだけだし。指揮者は、つけて振るしかないんだもんね。
そう考えたら、ちょっと気がラクになったりして。ヾ(ーー )ォィ
あ、いや、頑張って練習しますけど。

思ってみれば、オペラそのものがそうなのだ。
K氏も、本番指揮のY先生も、副指揮者のS先生も、毎回口を揃えておっしゃるのが、「本番では歌が何やるかわかりませんから」という話。
私の今日の拙いソロではないが、ソリストが勝手に音を延ばしたり、合唱のテンポがひきずり気味になったりなどということは色々あるのだろう。

練習の最後、K氏から、こういうお話があった。
今回は曲が多いので、毎週違う曲を練習することになり、同じ曲の練習間隔が、2、3週間置きになる。
次にやる時に曲を忘れていて、思い出すのに時間がかかることがないように。

不慣れなオペラ、色々大変だ。

※練習往復の音楽
   諏訪内晶子 バッハ ヴァイオリン協奏曲全集
   クレンペラー バッハ ブランデンブルク協奏曲 1~3番