naokichiオムニバス

68歳、ヴィオラ弾き。ビール大好き。毎日元気。

谷津の思い出~「POLYGON」で「のだめ」大人買い

イメージ 1

イメージ 2

   (写真上)高速道路のガード下にある「POLYGON」
   (写真下)入口奥のつきあたりがコミックの棚。ここで「のだめ」を発見。



毎年この時期、土曜日の夕方、ユニ響(津田沼ユニバーサル交響楽団)の練習で訪れる京成谷津。
今年で10年目となり、私にとっては親しい場所なのだが、実は、この谷津には、「のだめカンタービレ」のことで、忘れられない思い出がある。

今や、テレビドラマにもなって大ブレイク、マンガファン、クラシックファンのみならず、多くの人に知られている「のだめ」だが、月刊女性漫画雑誌連載ということもあり、私はこの作品のことを最初からは知らずにいた。

「のだめ」が私の視野に入ってきたのは4年前、03年(平成15年)の夏だった。
毎月買っている、本の雑誌、「ダ・ヴィンチ」に、「のだめ」の特集が載ったのだ。
二ノ宮知子という漫画家の名前も、その時まで知らなかったのだが、クラシックを題材にした漫画であることを知り、興味を持った。

その時点で、コミックは6巻まで出ていた。
試しに最初の2、3巻を読んでみようと思った。

ところが、なかなかこれが手に入らなかったのだ。
今では、ちょっと大きめの書店であれば、「のだめ」は、1巻から最新巻までが大量に平積みになっている。しかし、今では信じられないことだが、その当時は、そんな扱いはされていなかった。
折から、盆休みだったので、千葉やら実家の木更津やらで、あちこちの書店をまわって、コミック売場をさがして歩いた。
性コミックの講談社のコーナーをさがすのだが、どこへ行ってもないのだ。あっても、1巻が欠けていたりで、最初から読みたい私としては困る。
本当に今では考えられない。

これは注文してとりよせるしかないか、と半ばあきらめかけていたその日、盆休み最後の土曜日に、ユニ響の練習で谷津に行った。

谷津駅から、病院のある側に階段を下りて、左の方にまわると、商店街がある。私はそのあたりの雰囲気が好きで、別に何を買うわけでもないのだが、谷津公民館に行く時は、少々遠回りになるのを承知で、この商店街を抜け、角にあるローソンで、水とかを買ってから、公民館に行くのが常だ。

ローソンの角を右に折れてまっすぐ行くと谷津公民館だが、曲がらずにまっすぐ行くと、高速道路にぶつかる。
そのガード下に、「POLYGON」という書店がある。
たまに見かけることがある、書店と文具店が一緒になった店だ。

写真でご覧いただけるように、決して規模の大きい店ではない。
それまで、何軒もの書店をまわって、見つからなかった「のだめ」。

まあ、望み薄だろうが、せっかくだからのぞいてみるか、と特に期待もせず入ってみると・・・。

あるじゃないの!!!

下の写真、正面奥の位置にあるコミックの棚、ここに、「のだめ」1~6巻があったのだ。
平積みではない。書架に、1巻から6巻が、1冊ずつ並んで、納められていた。
(ほんとに今では考えられないね)

これは迷う余地はない。
即刻、6冊全部を買った。
そして、一気に読んだのだった。

どこの書店にも、「のだめ」のバックナンバーが常備されるようになるのは、それから間もなくのことだった。

谷津には、ユニ響の練習がある夏しか行かない。
そこでの、「のだめ」バックナンバーとの邂逅と大人買い

私にとって、谷津は、「夏」と切り離しては考えられない土地だが、本来の縁であるユニ響とともに、「のだめ」に関する「あの夏の出来事」の点でも、長く記憶に残るはずだ。