naokichiオムニバス

68歳、ヴィオラ弾き。ビール大好き。毎日元気。

ベト8、ブラ2~交響曲の符丁

ふだん、オケ練の記事で、「ベト8」だとか、「ブラ2」だとか書いてまして、クラシックになじみのない方にはおわかりになりにくい表現で申し訳ありません。

ベト8=ベートーヴェン交響曲第8番
ブラ2=ブラームス交響曲第2番

という意味なんです。

すみません、内輪の者にしかわからない符丁ですね。

ふりかえってみると、大学に入って、管弦楽団に入部して、練習に参加した時、そこで初めて見た(まだ楽器も手にしていない時なので、見学)のが、ベートーヴェンの1番のシンフォニーでした。
その曲のことを、周囲で「ベト1」「ベト1」と言っているのを聞いて、あ、そういうふうに言うんだ、と思ったものでした。

「第○番」というのは、交響曲に限らず、他の曲種についてもつくんですが、こういう符丁では普通言いませんね。
つまり、ベートーヴェンだと、交響曲は9曲、ピアノ協奏曲は5曲、弦楽四重奏曲は16曲、ピアノ・ソナタは32曲ありますが、「ベト2」と言えば交響曲第2番のことを言います。

ということで、基本的には交響曲について使う言い方のようですが、すべての作曲家の交響曲について言うものでもないようです。

まず、交響曲が1曲しかない作曲家の場合は使えない。
フランク、ビゼーなど。

それから交響曲が10曲以上あると、語呂が悪くなるので言いづらい。
例えば、ハイドンは104曲、モーツァルトは41曲書いてるわけですが、「ハイ99」とか、「モー39」とかは言いませんね。
やっぱり1ケタどまりでしか使えないかな?
かと言って、ハイドンモーツァルトでは、番号の若い交響曲はメジャーではないので、結局「ハイ○」「モー○」という言い方はしないと思います。
モー娘。」は言うけど(笑)。

さらに言うと、作曲家の名前自体の語呂もあるようですね。

以下、代表的な作曲家についてご紹介。

ベートーヴェン:ベト1、ベト2・・・
ブルックナー:ブル1、ブル2・・・
ブラームス:ブラ1、ブラ2・・・
ボロディン:ボロ1、ボロ2・・・
  (このへん、何か活用みたいですね(笑))
チャイコフスキー:チャイ1、チャイ2・・・
ドヴォルザーク:ドヴォ1、ドヴォ2・・・
マーラー:マラ1、マラ2・・・
  (これって、うちのオケでも女性の団員が平気で口にしてるけど、聞いてる方はちょっと恥ずかしい)
シベリウス:シベ1、シベ2・・・
ショスタコーヴィチ:ショス1、ショス2・・・
  (これは前に記事にしましたが、「タコ1」「タコ2」という人もいます)
ラフマニノフ:ラフ1、ラフ2・・・
  (ピアノ協奏曲の方が有名な作曲家でも、こういう言い方は交響曲の場合だけ)

こんな感じですが、複数の交響曲を作っていながら、このような符丁で言われるのを聞いたことがない作曲家も。

シューベルト:シュベ1、シュベ2って言わない
メンデルスゾーン:メン1、メン2って言わない
シューマン:シュマ1、シュマ2って言わない   ・・・・と思う。

ニールセンを、ニー1
エルガーを、エル1
ツェムリンスキーを、ツェム1
スクリャービンを、スク1
アイヴズを、アイ1
プロコフィエフを、プロ1
オネゲルを、オネ1
とかって・・・言いませんよね。

プロコフィエフあたりは言うのかな。

でも、こういう符丁って、地域とか団体によって微妙に違うようですね。

シンフォニーのことじゃないんだけど、個人的な経験で言うと、ピアノ協奏曲をどう言うかという時に、「ピアコン」と言うか、「Pコン」と言うか。私は後者。
それから、ヴァイオリン協奏曲のことを、「ヴァイコン」という人がいるんですが、私はちょっと違和感あり。

これをお読みの皆さん、「こういう言い方があるよ」というのを、教えて下さいね。