naokichiオムニバス

68歳、ヴィオラ弾き。ビール大好き。毎日元気。

第21回浦安市民演奏会終了 1 幸せな時間

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  演奏会プログラムから



9日(日)、6月から半年余り練習を重ねてきた、市民演奏会の本番が無事終了。
(無事でなかった部分もあるけど。それはまた別記事で)

午前のリハーサルから、午後の本番、夜の打ち上げ。
とにかく、「幸せな時間」、「幸せな1日」だった。
神様に感謝したい。

朝、会場に到着すると、ステージでは照明等のチェックをしているということで、我々オケはまだ入れない。
待つ間、ロビーでさらう。
昨日、今日、もっぱら、「マノン・レスコー」のソロだけを繰り返しさらった。
他の曲は、他の人も弾くわけだし、このソロだけは、悔いのないようにしないといけない。

やがて、ステージに入っていいということになり、最終のリハーサル開始。

前日の夜、通し練習をしており、この直前リハでは、全部はやらないという話になっていた。

しかし、ヴィオラについては、6プルト、12人全員が揃ったのは、これが初めてなのだった。

まず、オケだけでのリハーサル。
  「カヴァレリア」間奏曲
  「蝶々夫人
  「トラヴィアータ」ヴィオレッタのアリア
  「運命の力」序曲

続いて、合唱とのリハーサル。
  「カヴァレリア」
  「トゥーランドット
  「トスカ」
  「アイーダ
  「ナブッコ
  「トロヴァトーレ
  「トラヴィアータ」乾杯の歌
  「運命の力」アリアとフィナーレ

ぎりぎりまで時間を使ってリハーサル。しかし、弾いていない曲はある。それらはもう本番だけだ。

開場までもう1時間もない。
あわただしく着替え、昼食。

市民演奏会は、毎回たくさんのお客さまが入る。
早くから入口には長い列。
開場も予定より早めた。

さあ、そして本番。

半年以上の練習は、長かった。
ふだんの定期演奏会も半年程度のスパンだが、やはり今回は長かった気がする。
曲が多かったし、慣れないオペラ。
本番前の舞台袖にいても、まだすべての曲がよくわかったとは感じられない。
しかし、もう全部の曲はあと1回しか弾かないのだ。

個人的には初めて、弦の外側で弾く演奏会でもある。

●第21回浦安市民演奏会 「行け、わが想いよ、黄金の翼に乗って」

  曲  目    上の画像(プログラムから)の通り
  指  揮    矢澤 定明
  ソプラノ    大岩 千穂
  テノール    藤田 卓也
  バス・バリトン 豊島 雄一
  管 弦 楽    浦安シティオーケストラ
  合  唱    浦安市民合唱団

幸せな時間だった。

過去、この市民演奏会でやった「第九」やモツレクも幸せだったが、やはり、めったに演奏する機会のないオペラを経験できたことが幸せだった。

弾いていて、しばしば目の奥がじわっときた。

妻からは、いつも「感動するのは聴衆。演奏する側が酔ってはいけない」と言われているが、今回はやっぱり、そうは言ってもだめだった。

「カヴァレリア」の、「天上の女王よ」から後。これは本当に美しい音楽だ。
蝶々夫人」の全部。練習過程で私をプッチーニの毒に浸らせた音楽。
ヴィオレッタのアリア。ソロと合わせるスリルと楽しさ。
そして、何と言っても「アイーダ」!
GPの記事でも書いたが、子供たちが一所懸命にトランペットを吹いているのを聴いただけで、もうだめだ。ほんとにこういうのには、弱いのだ。

何が幸せだったか。
これまでにも書いてきたが、生活の中で、仕事と別のところに、こういう充実した時間を持てることの幸せ、というに尽きる。
練習の過程でも、それはしばしば感じてきた。
深みのある趣味を持てている幸せ。こうして貴重なオペラを経験する時間を味わえている幸せ。
演奏しながらそういうことが頭をよぎり、時々泣けそうになってしまった。

途中、指揮の矢澤先生と、合唱指導の福井優子先生のMCをはさみながら、演奏会は進行した。

客席は満席だった。過去のどの市民演奏会よりもたくさんのお客さまだった。

プログラム最後の「アイーダ」の後は、大きな拍手。

そして、アンコールを2曲。
このブログでは、本番が終わるまでアンコールは伏せるのが通例だが、今回は途中でバラしてきてしまった。

まず、「カヴァレリア・ルスティカーナ」間奏曲。

そして、これはまあお約束。「トラヴィアータ」から「乾杯の歌」。
この「乾杯の歌」では、ペットボトルを加工して作ったグラスを、合唱もオケも全員が掲げるという演出。

14時に開演して、ほぼ3時間。
もりだくさん、イタリアオペラでおなかいっぱいの演奏会が、本当に充実感、幸福感に満たされきって終わった・・・。

12人の内7人を占めたヴィオラのエキストラの皆さま、今回もありがとうございました。

コンミスのYkさん、セカンドトップのYdさん、チェロトップのSさん、アンサンブルを助けて下さってありがとうございます。お疲れさまでした。

興奮さめやらぬまま、楽屋裏で、来聴された元団長のHさんたちとあれこれ語り、合唱と合同の打ち上げティーパーティーへ。

そして、場所を移して、オケだけの打ち上げ。

打ち上げでは、いつものことで、途中からは、誰と何を話したのかよくおぼえていないが、「幸せ~!」の気持ちは最後まで続いた。

帰りの電車、今回は乗り越しなし。無事に家に着きました。

さあ、また来年6月の定期演奏会に向けてスタートだ。

※本番往復の音楽
   マーラー 交響曲第3番 アバドウィーン・フィル
   モーツァルト プラハ、イクスターテ・イウビラーテ 小澤征爾=水戸室内管