naokichiオムニバス

66歳会社員。ヴィオラ弾き。ビール大好き。毎日元気。

3月場所初日~目を覆う大関陣

境澤は、若麒麟の突きに下がったが、若麒麟の突きが空振りする形になって、前に落ちた。
境澤としては、特に何をしたというわけでない、新入幕初白星。

海鵬垣添は、動きの激しい攻防。過去6勝1敗と分のいい垣添に軍配。

豊馬将市原は、立ち合い左四つ。豊馬将は両まわしをがっちりとり、市原は上手がとれない。
豊馬将も、胸を合わせる四つで重い市原を攻めあぐんだ感じがあったが、よく前に出て、西に寄り倒した。
市原が足を傷めた様子。心配だ。

今日誕生日だという栃煌山がいい相撲。嘉風に対して、よく踏み込んで左差し、右からおっつけてどんどん前に出た。

豊響は、立ち合い当たって右おっつけからのどわで高見盛を押し込もうとしたが、高見盛はそののどわをうまくはずし、体を入れ替えながら、左からの上手投げ。
高見盛は、のどわをはずして、右差し左上手の充分な体勢をすばやく作ったのがよかった。

豪栄道栃乃洋は熱戦。
立ち合い栃乃洋は得意の左を差して、つきつけながら青房下へ寄って出た。
しかし豪栄道は右上手をとって残り、頭をうずめた。
栃乃洋は何とか崩そうと動いたが、豪栄道は左も前まわしをとって、拝み寄り。
愚直ないい相撲だった。

把瑠都は、上体が高い。北勝力の突き起こしておいてのいなしにたたらを踏んだ。がっかりする相撲。

若の里は、立ち合い右から張って左を差そうとしたが果たせず、それでもかまわず前に出るところ、黒海の体を開きながらのはたきに落ちた。
両者ぱっとしない相撲。黒海が右膝を痛そうにしていた。

旭天鵬若ノ鵬に格の違いを見せた。
立ち合い左上手が早く、すかさず左から投げて若ノ鵬の上手を切り、白房下へ寄った。
若ノ鵬は何もできず。

琴奨菊豊ノ島は、みごたえのある攻防だった。
琴奨菊は立ち合い攻め込みながら、はたきを見せたのが悪く、豊ノ島が攻め返した。
しかし、琴奨菊ももちこたえ、上手をとって体勢充分。
豊ノ島としては、右も入れてもろ差しが理想だっただろうが、琴奨菊はこれを許さず、豊ノ島の右は終始おっつける形。
これでは、五分には戦えない。最後は琴奨菊が上手を引きつけての寄り。
地力において、やはり琴奨菊の方がやや上だ。

安馬時天空は、突き合いになった。
安馬もよく相手ののどのあたりを突いたが、その手が上すべりした感じになり、足も流れたので、わずかなタイミングの差で、先に落ちた。
上背の違いが勝敗を分けた。
NHK正面解説の北の富士さんが指摘していたが、相手に調子を合わせすぎた。
最初の立ち合いが待ったとなったが、この時、安馬は左に変化気味に立った。
あるいはこれで作戦を変更せざるを得なかったか。

いまだ右ひじが不安だという千代大海は、とにかく必死の一言。
雅山との一番は、突いていなして引いての懸命の動きで勝ちをもぎとった。
右は先場所より使えていたように思う。

魁皇安美錦の一番は、立ち合いの当たり、踏み込みとも安美錦。すぐにもろ差しになって、休まず前に出た。
魁皇は何もできず。

琴光喜鶴竜は、鶴竜が目のさめるような相撲。
琴光喜は、立ち合い右を差したものの上手がとれない。逆に、鶴竜は両まわし充分。
鶴竜はさらに頭をうずめ、まわしを引きつけて、琴光喜の左まきかえに乗じて西へ一気の寄り。
鶴竜は、引きつけと出足がよかった。
それにしても、琴光喜の相撲がふがいない。

琴欧洲もまた無様な相撲。
朝赤龍は、琴欧洲が出てくるところ、とった左上手からの投げで崩し、さらに左から相手のかいなをたぐると、琴欧洲はその動きにまったくついていけず、俵から足を出してしまった。
北の富士さんが、「一体何の稽古をしているのか」と言ったが同感。
吉田アナは、「今年も荒れる春場所か」などと言ったが、この大関3人の負け方は、荒れるとか波乱とか呼べる内容ではない。

今日一番の好取組、朝青龍稀勢の里は、横綱の完勝。すごい相撲であった。
朝青龍は、立ち合い右から張って左差し。ほぼ同時に右も入れてもろ差しとなると、あとは右かいなを返して、青房下に一気の出足。
稀勢の里は何もできなかった。
出場停止から復帰後、一番いい相撲だろう。

白鵬は、相手を見ながらどこかでひっぱりこもうという相撲。
動きの中で、左上手をとったが、豪風が左を差して返すもろ差し。これは白鵬としては、やや誤算だったか。
しかし、白鵬は右かいなを伸ばして上手をとり、外四つの格好から吊り上げておいて、左からの上手投げで決めた。
豪風は、低い体勢でよく攻めたものの、やはり上背の違いはどうにもならなかった。
白鵬は、危なげはなかったが、朝青龍の勝ち方に比べると見劣りがする印象はやむを得ない。
豪風相手だから、もろ差しを許しても勝てたが、これが豊ノ島だったらどうだったか。鬼門の初日の白星に満足せず、気を引き締めてほしい。