71年のセンバツ

今年のセンバツ高校野球、千葉経大付が準決勝まで進出したが、関東対決で埼玉の聖望学園に惜しくも敗れた。

それでも、千葉県勢のベスト４以上は、史上５校目の快挙だ。

初めてベスト４に進出したのが、木更津中央(現木更津総合)であった。71年のことだ。
私は、中学を卒業して、高校入学を控えていた。

実は、我が故郷木更津には、野球の強い高校が多く、拓大紅陵、志学館、暁星国際も木更津だ。

その中で、一番古いのが、木更津中央。木更津の野球強豪校の草分けである。

この71年のセンバツには、忘れられない思い出がある。

惜しくも決勝進出を逃した木更津中央チームが、木更津に帰ってくる日、木更津駅頭で市民が出迎えるセレモニーがあった。

この時に、地元の消防団のブラスバンドが演奏したのだが、それにまぜてもらったのだ。

中学校の時に、音楽のサークルでアルト・サックスを吹いていた。

サークル仲間だったＴ君のお父さんが、消防団ブラスの関係者(記憶が定かでないが、確か指揮者だったと思う)で、その縁で、メンバーに加わって吹かないか、という話がきた。

その日は、高校の入学式の前日だった。
大事な入学式の前日に、そういうものに出ることを、母には反対されたが、めったにない機会だからと説き伏せて出させてもらった。

消防団の制服を借りて着て、演奏に参加、何曲か演奏したが、何をやったかはおぼえていない。

でも、今に至るまで残っている思い出になったのだから、やっぱり出てよかった。

話はまったく飛ぶが、高校野球って、春も夏も３位決定戦ってやらないけど、何故なんだろう。