naokichiオムニバス

68歳、ヴィオラ弾き。ビール大好き。毎日元気。

5月場所10日目

新入幕の栃ノ心は3連勝スタートだったが、4勝6敗。すっかり迷ってしまった感じだ。

豊馬将は白露山のはたきにあっけなく落ちた。もったいない。何度か書いたが、今場所の豊馬将は、前さばきの中でまわしをとりにいこうとしない。今日もそれが災いした感じだ。

豊ノ島露鵬にすばやくもろ差しになって万全の相撲で勝ち越し。

稀勢の里把瑠都のはたきに苦杯。不調の下位力士にこういう相撲をとっていては、大勝ちできない。6勝4敗。今場所も2ケタは厳しくなった。やはり大関云々はまだ早い。一番一番きちんと勝って、まずは関脇に上がり、定着することだ。

朝赤龍若ノ鵬はいい相撲だった。互いに上手がとれない右四つから、先に上手をとったのは若ノ鵬。上手を引きつけてよく攻めたが、朝赤龍もこれを足をからめてしのぎ、一服することなく左上手からのひねりで決めた。

琴欧洲鶴竜に今日も問題なし。上体が高くならないのがよかった。明日は朝青龍戦。ちょっと早すぎてもったいないが、番付順で仕方がない。

魁皇は左四つながら旭天鵬に先に上手をとられた。下がると残れないのはいつもの通り。これで5勝5敗。勝ち越せるかどうか予断を許さなくなった。

朝青龍は先場所敗れた琴奨菊に、さすがに同じ体勢にはならなかった。左四つも朝青龍が先に上手をとった。横綱に先手をとられては琴奨菊も盛り返せない。番付通りの結果。

結びは白鵬安馬の一番。これまで万全の相撲をとり続けてきた白鵬がまさかの1敗。
安馬の変化にのめりながらも残して右四つに組み、とりあえずは安心かと思ったが、先に安馬に上手をとらせたのがまずかった。
そこからじっくり構えて体勢を作るべきだったが、上手をとれないままに前に出て安馬の上手投げを食ってしまった。白鵬は、形ができていないのにあわてて出て墓穴を掘る相撲が時々出る。
これで安馬には、最近5回の対戦で1勝4敗。横綱が苦手力士を作るのは実にまずいことだ。

全勝 琴欧洲
1敗 朝青龍白鵬
2敗 豊ノ島

琴欧洲の単独トップを誰が予想しただろうか。
明日の琴欧洲朝青龍戦が誠に楽しみだ。今場所の内容からすれば、琴欧洲にも勝機は充分ある。