naokichiオムニバス

68歳、ヴィオラ弾き。ビール大好き。毎日元気。

吉田操アルトリサイタル 本番終了 (1)

イメージ 1

イメージ 2

イメージ 3

25日(日)、いよいよ吉田操アルトリサイタルの本番である。

 

前夜からの雨は結構強い降りで、これからの本番に向けてちょっと気持ちが盛り上がらない。

 

雨の中を成田へ向かう。
1時間ほどで成田山信徒会館に到着。
4階のホールへ。

 

しばらくして吉田先生が到着され、ステージセッティング。
普通の声楽のリサイタルのように、中央に歌手、その少し下手寄りにピアノ。
ヴィオラの私は、ピアノの前、少しステージ寄りに椅子に座って演奏することになった。
ヴィオラを使う曲からリハーサル開始。
舞台では他の曲のリハーサルが続く。その間、私は楽屋に移動して一人でさらった。

 

気になっていた雨は、開場が近づくにつれて幸い小降りになってきた。

 

妻の母、妻の叔母(母の妹)とその家族が到着。
実家の母、伯母(母の姉)も雨の中来てくれた。
伯母は音楽教師をしていたので、寺内昭氏のことはよく知っているそうだ。
妹からは会場に花が届いた。

 

そして本番。

 

まず、寺内作品2曲が歌われた。
次の「春に寄する六つの歌」からの3曲がヴィオラの出番だ。

 

   時は五月
   かぜのバラ
   群舞   

 

会場には、寺内昭氏の奥様がみえていた。

 

ピアノの脇に自分で譜面台と椅子を出す。

 

最初の2曲で会場内がなごんだ雰囲気になっていたので、あがるとか緊張するとかいう感じはなく、椅子に座った。

 

いよいよ・・・!

 

歌、ピアノと一緒とはいえ、ヴィオラパートはソロだ。
ソロと言えば、私にとっては、昨年12月の浦安市民演奏会での忌まわしい記憶がある。
あがっているつもりはまったくなかったのに、弾き始めたら、練習では一度もなかったような悲劇的な音が出た、「マノン・レスコー」間奏曲のソロ。
あれは今もって心の傷(笑)になっている。

 

  ※忌まわしいトラウマの過去記事 「第21回浦安市民演奏会終了 3 玉砕~「マノン・レスコー」のソロ」
 
あがっていないつもりだが、弾き始めたらどうなのか・・・?

 

しかし、幸いにも、練習の時通り普通に音が出た。
ほっとした。

 

「あがっていないつもりでも、音を出すまではわからない」と想定しつつ弾き始められたこと自体、あの時の苦い経験がプラスに働いたようだ。

 

以後はまずまず。
部分部分ではうまく弾けないところもあったが、それはいつものオケの本番でもあること。
トゥッティの中で弾くオケでの普段の本番程度には弾けた。

 

自分個人としては、この演奏会の話があってから結構不安もあったのだが、結果、まずまずだったかな、という感じで終わることができた。

 

譜面台と椅子を撤収して袖に下がり、シューベルトを客席で聴いた。
シューベルトは弾いていて難しかったと、妻の話。

 

休憩後、オペラからの3曲。

 

そしてアンコール。再度の出番だ。
ステージに出て行くと、客席から私にまで花束が!

 

会場も盛り上がっていたので、のびのび弾けた。

 

まず「花の街」。
1番は、歌にヴィオラがオブリガードをつける。このオブリガードは前もって考えて楽譜を書いておいた。
2番は、ヴィオラだけでメロディを弾く。
そして3番は歌だけ。

 

次に、吉田先生から「会場の皆さまもご一緒に歌いましょう」と、「故郷(ふるさと)」。
これも、ヴィオラがオブリガードを弾いていいことになっていたが、直前に決まったため、こちらはアドリブ。客席の歌を聴きながら、これは結構楽しかった。

 

最後に、先生の歌だけで「この道」。

 

終演のこの頃には雨も止み、薄日もさしてきていた。

 

ステージをかたづけ、たくさんいただいた花など荷物を整理し、吉田先生ご一家とお茶を飲んで解散となった。