naokichiオムニバス

68歳、ヴィオラ弾き。ビール大好き。毎日元気。

浦安シティオーケストラ第34回定期演奏会本番終了

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  写真はロビーコンサートでの木管四重奏



8日(日)、定期演奏会本番が無事終了。

団員集合の10:00より30分早く会場へ。

ロビーコンサートで演奏する、モーツァルトオーボエ四重奏曲、最後の練習のためだ。
前日は時間がなく、1回しか通せなかったので、この30分足らずの合わせは貴重だった。

10:30からは、ステージリハーサル。オケとして最後の練習だ。

時間が限られているし、通し演奏は前日にしているため、曲順に部分部分を拾いながらの練習だった。ブラームスの3楽章と4楽章はやらなかった。

12:15リハーサル終了。開場の13:00まで45分しかない。
いつもながらここからが慌ただしい。

ロビーコンサートを録画するために、ビデオカメラをセット。階段の上からロビーを見下ろす形での収録だ。

昼食の弁当を急いで食べる。

リハーサル前に本番の衣装に着替えておいてよかったなあ。

そうこうする内に開場が迫る。既に入口には列ができている。ありがたいことだ。
午後からは天気が崩れるとの予報だったが、幸いにも雨は降っていない。

13:05、ロビーコンサート開始。

上から3枚目の画像は、お客さまにお配りした、ロビーコンサートのプログラム。

ビデオカメラのスイッチを入れてロビーに下り、出番を待つ。

木管四重奏が終了し、いよいよ出番。
今回は、3番目と4番目の演目に参加した。

  モーツァルト オーボエ四重奏曲ヘ長調から第1楽章
      オーボエ Hさん ヴァイオリン Ydさん チェロ Sさん

  J.S.バッハ ヴァイオリンとオーボエのための協奏曲ニ短調から第1楽章
      ヴァイオリンソロ Ykさん オーボエソロ Hさん

たくさんのお客さまが、腰掛けて、あるいは立って聴いて下さっている。

個人的には、モーツァルトもバッハも、一応は無難に弾けたかな。
集団演奏のバッハより、四重奏のモーツァルトの方がやはり緊張したが、先月の成田山での演奏会を経験したことで、ちょっと度胸がついたかもしれない。

演奏後、譜面台を撤収。ビデオカメラをホールに移して、オケの演奏の録画準備。

今回の演奏会の、団員の役割分担で、楽屋の鍵係を命じられている。これもまた、開演前あわただしい話だ。

録画のスイッチを入れて、楽屋に走る。

中にいたヴァイオリンのKさんを、半ば追い出すようにして(笑)、鍵をかけ、舞台下手の所定の場所へ置く。

上手袖へ走る。

オーボエのSさんからaをもらってチューニング。

1ベルが鳴る。

緊張するヒマもなく、あわただしくステージへ。その方がいいのかもしれないね。

午前はそうでもなかったが、本番になって、右腕、右肩がまた辛くなってきた。
でも、もう痛いの何の、そんなことは言ってられない。思いきって弾き通した。

  ワーグナー 歌劇「リエンツィ」序曲
  ベートーヴェン 交響曲第8番ヘ長調

「リエンツィ」、やっぱり聴きばえのする、いい曲だと思った。金管がかっこよかった。

そしてベト8。
プログラムの団長挨拶(上から2枚目の画像)にあるように、我々のオケが、第1回の演奏会のメインをベト1にした時、9つのシンフォニーをすべて演奏するのが目標だったそうだ。
これまでの19年の歴史で、唯一残っていたのがこの8番。
弾きながら、そして弾き終わって思ったのは、やっぱりベト8はチャレンジだったなあ、ということだ。
ベートーヴェンの9曲のシンフォニーでは、個人的には4番だけ弾いたことがない。
今度の8番が8曲目の経験となるが、その限りでは、ある面では8番が一番難しかったように思う。
何と言っても4楽章。あの3連符2つ。曲が決まってから、弾けるようになるんかいな、と思ったものだが、やっぱり大変だった。難しかったぁ。楽章後半の3連符が延々と続くところは、ちゃんと3連符できざめなかった。
オケ全体としても、このベト8に関しては、望まれる完成度のレベルからすると、まだまだ足りなかったところがあったのではないかな・・・?
少なくとも、あの4楽章は、たぶん客席から聴いていたら、「とにかく必死」(笑)という音楽にきこえたのではないかと思う。弾きながらそう思った。そういう音が出てるんだもの。
それに、おそらく、ビジュアル的にも、舞台上のメンバーの多くが、「必死の形相」(笑)をしていたんじゃないだろうか。
お客さまからしてみると、「拍手を強要するような演奏」というか(笑)。きっと、「ああ、あんなに大変そうに一所懸命演奏してるの見ると、これはいっぱい拍手してあげなきゃ」みたいな気持ちにさせたんじゃないだろうか。
ベト8というシンフォニーは、7番とは対照的に小振りで優雅、しゃれたイメージもあるわけで、「ベト8ってこんな感じの音楽だったっけ」と思ったお客さまも少なくなかったかもしれない。
数ある解釈の中で、そういうスタイルを選んで演奏した、ってことではなく、ああいうふうにしかなりようがなかった、という演奏。そこに、オケとしての今の力量と、やっぱりベートーヴェンのすごさを感じた。
でも、いいチャレンジだった!
そう思う。8番は当分やる機会がないと思うが、近いうちにまたベートーヴェンの別のシンフォニーをやってみたい。その時に、今回の経験は生きると思う。


休憩後はメインのブラ2。
トップはSnさんに交代し、2プルトの表で弾いた。

曲自体、個人的には回数多く本番をやっているので、前半の曲より慣れているし、後ろで弾く気楽さもあって、割合くつろいで弾けた。

やっぱり、ヴィオラ弾きにとってはブラームスは本当に弾き甲斐がある。

  <アンコール> レハール 喜歌劇「メリー・ウィドウ」のワルツ

そしてアンコールは、指揮のY先生のMCの後、「メリー・ウィドウ」のワルツ。

純ドイツもののプログラムの後には、ちょっと意外な選曲だが、がらりと感じが変わったワルツというのは、なかなかいいデザートだったと思う。

演奏している我々自身が、ベートーヴェンブラームスで、結構、何と言うのか、根を詰めた感じで演奏してきているので、最後の最後、心底楽しんで演奏できたと思う。

前奏を弾き始めた時に、いつものことではあるのだが、「人生の中で、こういう時間を持てている幸せ」を感じて、ちょっとうるうるしてきてしまった。

リハーサルの時に、「弦の人は、最後の音を弾き終えたら、弓を高々と上げて」とY先生から指示があった。
来聴した伯母の話だと、一番高く弓を上げたのが私だったらしい(笑)。
こういう演出は、思いきってやらないとね。

ベートーヴェンが大変だったし、大汗かいたけど、悔いは残らない本番にできてよかった。

あ、開演前に、舞台袖で、ヴィオラのあるメンバーから「今日はnaokichiさんは、弓の毛を何本切るんでしょう」と言われた。
前日のGPで3本も切ったし。
しかし、不思議なもんだ。今回の本番、もちろん手を抜いて演奏したわけではないが、弓の毛は無事!

終演後は、楽屋係としてまず楽屋の鍵を開けて、それからロビーへ。

来聴された方々にご挨拶。
この時間が本当に嬉しい。また次に頑張ろう、という励みになる。

そして打ち上げ。

いつもの、オリエンタルホテル東京ベイの「美浜」で、いつも通りの大騒ぎ。

どうやって家まで帰ったのか、あんまりよく覚えていないのもいつもの通り。これは私だけ。

ところで、今回の打ち上げは、誠に残念なことに、指揮のY先生がお仕事の都合で不参加だった。

しかし・・・。

打ち上げの席に、先生からメールが届いたのだ。

  そろそろ乾杯ですね!
  市民演奏会の次のオ-ケストラとしての勝負演奏会!
  大成功でしょう!
  おめでとう。みんなよく頑張った。

  アンコールの前、お客さんにはまだまだこれからもオケは成長します。
  と話しましたが、プロでも難しいこのマニアックなプロをよく演奏した
  と思います。

  昨日のメッセージにも書きましたが、みんな山に登れたかな?
  ブラ2の4楽章で折れてしまいそうな人がたくさんいたけど何とか一人
  の脱落者もなくゴ-ルにたどりつきましたね。おめでとう。

  ゴ-ルに着いた乾杯を一緒に出来ずに本当に残念ですが、僕は今晩メリ
  ーウイドウの通し稽古がある為、羽田から伊丹に向かい飛ぶところです。

  浦安沖上空を飛ぶので空から乾杯しますね。

  今日は僕も大変勉強になる一日でした。有難う。
  ベト8を振りおえた後いつになく全身が汗びっしょりでした。
  ベ-ト-ヴェンはすごいな!本当に!

  井上道義さんと話すとベ-ト-ヴェンとヴェルデイの後期を振った後は
  腕があがらないとね!

  まあ何はともあれ浦安シティオ-ケストラ万歳!

  ○○(←団長の名前)泣くなよ!

  ○○さん(←コンマスの名前)有難う!

このメールを携帯で受信して読み上げたのは、H団長だったが、「泣くなよ」のところが読めず、インペクのNさんが続きを読んだ。
実際、泣いてたね、団長?

今回の演奏会に足を運んで下さった皆さま、ありがとうございました。
たくさんの方にお聴きいただけることが、本当に幸せです。

また、演奏会の後、メールやファクスでご感想などたくさん頂戴し、重ね重ねありがとうございました。

次の演奏会もまたよろしくお願い致します。

※本番往復の音楽
   小田和正 そうかな
   さだまさし LIVE BEST