高見盛は、将司とうまく右四つに組んだが、将司が思いきった河津掛けで2ケタ。貴ノ浪が引退して以後、なかなか河津掛けを見る機会がなかったので、久しぶりだ。
それにしても、新入幕で2ケタの将司、三賞の声はかからなかったのか。
それにしても、新入幕で2ケタの将司、三賞の声はかからなかったのか。
栃煌山と時天空は、時間いっぱいから栃煌山がつっかけ、時天空はそれを受けなかった。そこまではよくあることだが、別に強く当たられたわけでもないのに、時天空は栃煌山の足を手で持ち上げるようにして倒した。この行為はまずくないか。先場所千秋楽の結びのあの一番が問題にされるなら、それ以上に、ここでの旭天鵬の行為はありうべからざることのように思った。
2回目の仕切り、栃煌山が左からおっつけて出て、一方的に決めた。時天空の中に、まずいことをした、という精神的な影響があったか。
2回目の仕切り、栃煌山が左からおっつけて出て、一方的に決めた。時天空の中に、まずいことをした、という精神的な影響があったか。
栃ノ心と普天王は、栃ノ心が右四つに組み勝ち、赤房下に寄りながらの左上手投げ。きわどい勝負となり、軍配は栃ノ心も物言い。普天王の体が飛んでいたと見たが、協議の結果は取り直し。
取り直しの一番は、普天王が立ち合い右前まわし。栃ノ心も左上手をとったものの、普天王が二本入れて西へ出た。
取り直しの一番は、普天王が立ち合い右前まわし。栃ノ心も左上手をとったものの、普天王が二本入れて西へ出た。
琴奨菊と豊馬将は、豊馬将が立ち遅れ、当たってからすぐに右に体を開いてのつきおとし。豊馬将としてはまったくほめられない相撲。帰ってから師匠に相当しぼられただろう。琴奨菊は三役残留がなくなる、痛い9敗目。
技能賞の安馬は、11勝に乗せておきたいところだったが、琴光喜戦同様、作戦ミスだと思う。
左右からののどわにいったが、長身の把瑠都相手にこれはまずい。押し切ることができず、把瑠都は下からはねあげて、いっぺんにもっていった。
安馬の突き押しに威力がついてきているのは事実だが、琴光喜戦、今日の把瑠都戦に関しては、やはり小兵力士としての謙虚さが欠けた。
これで把瑠都は2ケタ。個人的には気に入らないが、来場所の新三役が確定的となった。
左右からののどわにいったが、長身の把瑠都相手にこれはまずい。押し切ることができず、把瑠都は下からはねあげて、いっぺんにもっていった。
安馬の突き押しに威力がついてきているのは事実だが、琴光喜戦、今日の把瑠都戦に関しては、やはり小兵力士としての謙虚さが欠けた。
これで把瑠都は2ケタ。個人的には気に入らないが、来場所の新三役が確定的となった。
魁皇と琴光喜は、立ち合いに琴光喜がすぐ右上手をとり、出し投げで崩して後ろにつくと、魁皇は何もできなかった。琴光喜は11勝。まずまずではあるが、9日目、最終的に3勝12敗で終わった普天王に敗れた一番が、いかにも悔やまれる。
結びは、白鵬全勝優勝なるか、という一番。仕切りの表情は、ちょっと気合いが入りすぎているように見えて心配したが、立ち上がってからは、昨日までとまったく変わらないいい相撲。
立ち合いすぐに左上手をがっちりとり、琴欧洲に上手を与えない。これで、勝敗はほぼ決した。
琴欧洲は左をまきかえてもろ差しとなったが、白鵬も左をまきかえる。非凡だと思ったのは、この時の腰の沈め方だ。
後は、昨日の琴光喜戦同様、今日も相手を腰に乗せての上手投げ。連日、大関相手にかなりの力の差を感じさせる投げっぷりだった。
琴欧洲は2ケタに届かず。今日の負けは仕方がないとして、来場所以降につなげるためには、昨日勝っておくべきだった。結局、先場所の優勝が突然変異だったということになりかねない。
立ち合いすぐに左上手をがっちりとり、琴欧洲に上手を与えない。これで、勝敗はほぼ決した。
琴欧洲は左をまきかえてもろ差しとなったが、白鵬も左をまきかえる。非凡だと思ったのは、この時の腰の沈め方だ。
後は、昨日の琴光喜戦同様、今日も相手を腰に乗せての上手投げ。連日、大関相手にかなりの力の差を感じさせる投げっぷりだった。
琴欧洲は2ケタに届かず。今日の負けは仕方がないとして、来場所以降につなげるためには、昨日勝っておくべきだった。結局、先場所の優勝が突然変異だったということになりかねない。
三賞。
昨日書いたが、豊響に技能賞、という思いが残る。将司に何もなかったのも気の毒だ。
番付予想。
幕内と十両の入れ替え
十両と幕下の入れ替え
今場所の白鵬は、前半戦の相撲については、放送でしきりと絶賛されるほどいい内容とは思わなかった。内容的には、先場所、安馬に敗れるまでの方がよかった気がした。
しかし、後半戦、終盤にきての相撲は、非常に強かった。特に大関戦、常に相手よりは先手をとり、相手を上回る相撲をとっていたのには、感服させられた。
結果として、白鵬は、朝青龍と覇を競っての優勝というのが少なく、今回も朝青龍不在の状況での優勝となった。それが物足りない気もするが、思ってみれば、朝青龍の22回に達する優勝も、それに近い状況でのものではある。
来場所以降、朝青龍がどうなのか。そもそもやる気の面が下降気味に見えるのに加え、フィジカル面の衰えも隠せないように思う。今後、朝青龍が、白鵬と優勝を争うレベルにまで復調できるのか、心配なところがある。できれば、あと1年か2年は、両横綱がしのぎを削る優勝争いを見たいのだが、ちょっと難しいかもしれない。
となると、刈屋アナ得意の「青白(しょうはく)時代」は訪れぬまま、白鵬独走の時代になる可能性も高い。
追う大関は、今場所4人とも勝ち越し、来場所は、ちょうど1年ぶりにカド番大関がいない場所となるが、琴光喜の11勝はまずまずとしても、残り3人が揃って9勝止まりでは、白鵬に追随できそうにない。
先場所大きく変わったかに見えた琴欧洲の今場所の相撲には、本当に落胆した。先場所、別人のようになったと思われた琴欧洲が、実は、先場所だけが別人だった、と言わざるを得ない状況は、本当に痛い。
しかし、後半戦、終盤にきての相撲は、非常に強かった。特に大関戦、常に相手よりは先手をとり、相手を上回る相撲をとっていたのには、感服させられた。
結果として、白鵬は、朝青龍と覇を競っての優勝というのが少なく、今回も朝青龍不在の状況での優勝となった。それが物足りない気もするが、思ってみれば、朝青龍の22回に達する優勝も、それに近い状況でのものではある。
来場所以降、朝青龍がどうなのか。そもそもやる気の面が下降気味に見えるのに加え、フィジカル面の衰えも隠せないように思う。今後、朝青龍が、白鵬と優勝を争うレベルにまで復調できるのか、心配なところがある。できれば、あと1年か2年は、両横綱がしのぎを削る優勝争いを見たいのだが、ちょっと難しいかもしれない。
となると、刈屋アナ得意の「青白(しょうはく)時代」は訪れぬまま、白鵬独走の時代になる可能性も高い。
追う大関は、今場所4人とも勝ち越し、来場所は、ちょうど1年ぶりにカド番大関がいない場所となるが、琴光喜の11勝はまずまずとしても、残り3人が揃って9勝止まりでは、白鵬に追随できそうにない。
先場所大きく変わったかに見えた琴欧洲の今場所の相撲には、本当に落胆した。先場所、別人のようになったと思われた琴欧洲が、実は、先場所だけが別人だった、と言わざるを得ない状況は、本当に痛い。
次の大関も、なかなか出てきそうにない。一応、今場所10勝の安馬がスタートラインに立ったとは言えるが、今日11勝に乗せられなかったことは、案外、安馬の現状の力量を語る上で大きいのではないかと思う。
琴奨菊と稀勢の里が失速した今場所、むしろ豊ノ島の方に期待が持てるようにも思うが、かと言って、豊ノ島が白鵬を脅かす存在になっていくかどうかまではまだ即断できない。
琴奨菊と稀勢の里が失速した今場所、むしろ豊ノ島の方に期待が持てるようにも思うが、かと言って、豊ノ島が白鵬を脅かす存在になっていくかどうかまではまだ即断できない。