ところで、朝日新聞社から、「週刊甲子園の夏」が出版されている。
第1号は、「最強伝説KKコンビ」の特集で始まった。毎号、2~3年分の夏の大会の記録と、その時期の代表的な話題の特集が載る。
私も、夏の甲子園は、それなりにずっと観てきたから、色々思い出すことも多く、これまでのところ、全号買っている。
一番新しい第8号は、70年から73年の4年間を扱っており、特集は、
怪物江川 雨に散る
小さな大投手と磐城ナイン
の2本。
江川が雨に散ったのは、73年8月16日(木)の第3試合。我が千葉県勢、銚子商との2回戦だった。
せっかく、話題の江川が、銚子商と試合をするのに、当然テレビ観戦できない。受験生はつらいなあ、と思いつつ、家に帰ると、試合は延長に入り、まだやっていた。
何回くらいから観たかは忘れたが、最後の押し出しサヨナラの場面を見届けたのはおぼえている。
一般の野球ファンは、江川が勝ち進むことを願っていたのだろうが、私としては、地元の銚子商が勝ったことで大いに喜んだ。
一般の野球ファンは、江川が勝ち進むことを願っていたのだろうが、私としては、地元の銚子商が勝ったことで大いに喜んだ。
「週刊甲子園の夏」を読みながら、35年前の夏を懐かしく思い出したのだった。
そして、翌年のドラフトに際して、例の「空白の一日」事件に至る。私はその時、新入社員として、今の会社で働いていた。
結局、江川卓という投手は、ドラフトで都合3球団から指名されながら、どの球団でも1球も投げなかった。これって、結構珍しい記録ではないだろうか。