naokichiオムニバス

68歳、ヴィオラ弾き。ビール大好き。毎日元気。

もうちょっと公平に

今しがた、体操の男子個人総合で、市村選手が銀メダル。

かわいい顔して、何と言うか、そこいらへんにいそうな新入社員って感じですが、すごいですね。
(昔、中田英寿が出てきた時に、「こういうあんちゃんって、コンビニのレジによくいるよな」と思ったりしました)

ところで、鉄棒の最後のあたりを観ていたのだが、実況のアナウンサーが、どうも公平じゃないんだな。

ドイツの選手が落下した時に「落下!」と叫んだ時なんか、すごく嬉しそうな声だった。
その後も、「痛恨の落下!」とか言ってたけど、とても「痛恨」っていう感じの言い方ではなくて。
日本選手が落下したんだったら、同じ「痛恨」でも、全然違う言い方するだろ、あんた。容易に想像できる。

それ以外にも、他国の選手の僅かな失敗をさがしているような言い方を何度かしてたし、何かちょっとあからさまで、どうかと思った。

落下したドイツの選手は、おそらく今夜は眠れないだろうし、帰国の飛行機の中では、どんな顔して帰ったらいいのか、と悶々と過ごすはずだ。
血を吐くような努力を重ねて臨んだこの大舞台で、失敗してしまった選手の心中がいかばかりか、それは、どこの国の選手だろうと同じはず。

やはり、人として、そうした心情をおもんぱかった、公平な実況をしてほしいと思った。

まあ、日本の選手に勝たせたい、という気持ちが、ついついそういう言い方につながってしまうのは、わからなくもないが・・・。
アナウンサーの実況次第で順位が変わるわけではないしね。

あと、これもどうしてもそうなるんだろうけど、「これで、○○選手が△点以下なら、××選手のメダルが確定します」という「メダル圏内」の説明。
観ている側が、ついついやはりメダル偏重の感覚になってしまうところがある。
一面では必要な情報だとは思うのだが、やや抵抗あり、だ。