naokichiオムニバス

68歳、ヴィオラ弾き。ビール大好き。毎日元気。

Welcome Back SPEED

今回、再結成したSPEED。

最近の私にとっては、「ツアーがあれば、欠かさず行く」アーティストは、小田(和正)さんとSPEEDだけだ。

SPEEDを知ったのは、割合遅い。
ロート製薬の目薬のCMだった。どこかのこじんまりとしたビーチが画面に映り、「Wake Me Up!」が使われていた。
まず、この曲が私は気に入ったのだった。メロディも、はじけるヴォーカルもとても魅力的だと思った。
当初は、画面で踊っている女の子たちが、それを歌っているらしいという程度の認識で、それがSPEEDというユニットだと、後日知った。

(そもそも、日本テレビの「THE 夜もヒッパレ」にレギュラーで出ていて、ユニット名も番組で公募したそうだが、この番組は毎週観ていたはずなのに、何故かその記憶がない・・・(汗))

その後、「White Love」、「my graduation」、「ALIVE」と、新曲が出るたびに、SPEEDの音楽にすっかり魅了されていった。

初めてライブに行ったのは98年、SPEEDにとって初の全国ツアー、「RISE」だった。
東京ドームだった。

当時、島袋寛子14歳、今井絵理子15歳・・・。
そんな、私にとっては娘の世代の子たちのステージに出かけることに、自分自身気恥ずかしさがなかったわけではないのだが、行ってみると、要するに、私や妻は、SPEEDが大好きで聴きにきた子供たちを連れてきている親の世代(笑)。
ということで、別に居づらい感じはなく過ごすことができた。

ライブを観て、SPEEDの全容がわかったというか、その魅力を益々知ったという感じだった。
不勉強と言えばそれまでだが、このユニットが4人で歌っているのでなく、ヴォーカルはフロントの2人が担当しているということは、ライブに行って改めて認識した。

もう一つ強く印象に残ったのは、メインでヴォーカルはとらない新垣仁絵の、ステージ上での存在感の大きさだった。

以後も、ライブには毎回通った。

99年8月に、千葉マリンスタジアムで、夏のイベントとして、安室奈美恵、MAX、SPEEDのジョイントライブが行われた。
これは、今でも特に印象に残っている。

そんな矢先、99年10月に、解散発表。
私個人としては、世間よりは遅く知ったSPEEDに、自分の関心が追いつき、気持ちの面では、一番打ち込んでいた時期だけに、何というのか、はしごをはずされたような感覚があって、ひどく衝撃を受けた。

そして、00年3月に解散。あの日はほんとに悲しかったなあ・・・。

その後、3回の再結成。

01年10月の再結成ライブは、1日だけのことで、しかも遠方だったので、行けなかった。ライブアルバムは当然買って聴いたが。

2回目の再結成は、03年。
「Save the Children」というチャリティ企画の一環で、SPEEDが再結成し、アルバム制作とライブを行うとのインフォメーションがあった。
このことは、毎朝通勤時に寄っていた八丁堀のファミリーマート(チャリティの協賛企業)店頭で知ったのだったと思う。
後日ツアーのスケジュールも発表されたので、チケットを入手して聴きに行った。
今、小田さんのツアーでもそうしているように、平日の東京よりは、休日の地方、ということで、福岡に行った。
相撲の11月場所が毎年行われる、福岡国際センターだった。

4年ぶりに接する、SPEEDのライブだったが、ブランクなどは微塵も感じさせず、歌もダンスも完璧だった。

会場を出て、中洲に向けて乗ったタクシーの中で、「SPEEDは、ほんとに完成度が高いねえ」と、妻と感嘆したのだった。
妻は、仕事で子供にピアノを教えているので、彼女たちが、子供の頃から一所懸命レッスンをしてきて、これだけレベルの高いパフォーマンスに到達したことについて、ひどく感心していた。

SPEEDの魅力は、語らせたら長いが(笑)、
  楽曲(伊秩弘将作品)の良さ
  島袋寛子今井絵理子のヴォーカルのコンビネーション
  4人でのダンスパフォーマンス
というところか。そのどれもが、非常に完成度が高くて、説得力があると思う。

楽曲については、もちろん好みの次元ではあるが、私には、とにかく感覚的にフィットするとしか言えない。
クラシックの楽曲でも、自分にとって、端から端まで、どこからどこまで、過不足なくよくできているなあ、どうしてこんなに自分の気持ちにぴったりとはまるんだろう、と感じるものがいくつかある。
私にとって、そういう楽曲の筆頭は、グリーグのピアノ協奏曲。あと、ベートーヴェンの「田園」、シューベルトの「未完成」、サン=サーンスの3番、フランクのヴァイオリン・ソナタストラヴィンスキーの「火の鳥組曲あたりもそうだ。
SPEEDの楽曲も、そんな感じなのだ。
とりわけ、「Wake Me Up!」「White Love」「my graduation」「ALIVE」「ALL MY TRUE LOVE」の5曲。

ヴォーカルのコンビネーションについては、前の記事に書いた通り。
二人が一緒にいることで生まれる魅力は、「1+1=2」以上のものがある。

ダンスパフォーマンスについては、私は全然わからないが、昔、「SMAP×SMAP」にSPEEDが出演した時、SMAPのメンバーが、自分たちはとてもあんなに踊れないと言っていたのをおぼえている。

さて、そして、今回が3回目の再結成だ。

先日の24時間テレビでの、ライブパフォーマンス。
オケ練で外出していたので、帰宅してから、録画を観た。

メドレーという物足りなさもあったし、根本的にまだやや練習不足かな、という気がした。

今回の再結成は、一過性のものでないとの報道があり、大変楽しみではある。
これからレッスンを積んで、かつての完璧なレベルを取り戻してもらいたいと期待している。

もちろん、新しいオリジナル曲、アルバムも。

ライブはいつやるのかなあ。SPEEDは何と言ってもライブだから。
きっと、来年の内にはやってくれるだろうけど。
待ち遠しい。

  ※WikipediaのSPEEDの項目
      http://ja.wikipedia.org/wiki/SPEED