naokichiオムニバス

68歳、ヴィオラ弾き。ビール大好き。毎日元気。

聴きました 「今日もどこかで」

昨日買ってきた、小田(和正)さんの「今日もどこかで」を、今日の朝、通勤時に聴いた。

やっぱりいい曲だなあ。それにしても。

新しい作品、新しい作品と重ねて行く創作の活動にあって、その都度魅力のある作品を産み出す、というのは大変なことだと思う。

中間部の、譜割りが複雑なCメロ(って言うんですか)が終わって、サビのメロディが戻ってくるところを聴いていて、何かうるっときてしまった。
ソナタ形式の再現部みたいな快感があったのだ。

ところで、昨日の記事に書いたが、このシングルCDの2トラック目は、「会場のみんなとバージョン」。

これが楽しみだったのだが、聴いていて、あの9月の武道館を思い出した。

それから、もう一つ、この「会場のみんなとバージョン」の企画は、その武道館あって生まれたものではないか、という推測を持った。

会場のオーディエンスの合唱と言えば、82年6月30日の武道館、アンコールもすべて終わった後、客出しの音楽として流れた「YES-YES-YES」が、立ち去らない場内の大合唱となったのが、いまだに伝説だ。

この合唱は、当日のライブビデオと、「NEXT」に収録されている。

小田さんが、3年ぶりのツアーで久しぶりに武道館に戻ってきて、あの26年前の「YES-YES-YES」のことが頭にあって、今回の企画を思いついたのではないだろうか。

それまでの公演で、どの会場でも、「今日もどこかで」が客席からの歌声で満たされたことで、「これを残しておきたい」と。

実際、今回のツアーでは、くだんの「YES-YES-YES」をとりあげているし、9月の武道館公演では、歌う前のMCで、26年前のあの時のことにふれていた。

朝、自分の声も混じっている(だろう)、「会場のみんなとバージョン」を聴きながら、そんなことを思ったのだった。

11月になった。東京ドームでの公演も3週間後だ。