naokichiオムニバス

68歳、ヴィオラ弾き。ビール大好き。毎日元気。

1月場所中日~楽しかったNHKのテレビ中継

NHKのテレビ放映は、元横綱輪島とデーモン木暮閣下のダブルゲスト。
「相撲に詳しいファンの会話」という感じで繰り広げられた放送は、大変楽しかった。

次は、閣下とやくみつる氏のコンビを希望したい。

栃煌山豊真将に一方的な相撲で、全勝を守っての勝ち越し。豊真将も攻めようとはしたが、おっつけきれなかった。栃煌山が二本入れての寄り切り。流れは一方的だった。
攻めの相撲と守りの相撲の差がはっきり出た。

鶴竜が激しい相撲。体格に勝る普天王が得意の左四つにはなったが、鶴竜が右をまきかえてもろ差し、ささらに突いて離れる相撲に転じた。
両者の相撲の厳しさの違いが出たと言える。

1敗同士、千代大海把瑠都の一番は、立ち合い、千代大海が当たってすぐ右からのかっぱじきを見せたが、把瑠都は左から相手のさがりをがっちりつかんで突き放させず、二本差して、抱きすくめて寄った。
千代大海は突き放すことができなかった。組まれては致し方ない。
把瑠都は、明日白鵬に挑戦する。白鵬としても油断はできない。

琴光喜は、今日は相手をよく見たいい相撲だった。差せなかったものの、嘉風を、いい流れで押し出し。

大関同士、魁皇日馬富士は、日馬富士が相手をよく見て押し出し。日馬富士もよかったが、魁皇の相撲にちょっと思い切りのよさがなかった。不振の日馬富士が相手だったことと、昨日、豊ノ島にケガをさせ、休場に追い込んだことを気にしたか。

琴欧洲が落ち着いている。豪栄道が左に動いたが、まったく動ぜず、右を入れて左上手を引きつけ出た。
相手を本当によく見ていたのがよかった。今場所の琴欧洲は、ベストの状態に近い。

白鵬稀勢の里は、いい相撲だった。
立ち合いから突き合いとなり、稀勢の里は、むしろ四つより力が出るだけに、これは白鵬も苦戦するかと思ったが、白鵬はすばやく右下手に手がかかり、その後左から相手の腕をとったりでたぐり、向正面に押し出した。
互いに攻防がある、いい相撲だったが、白鵬に闘志が見えたのがよかった。

朝青龍は、曲者の安美錦が相手だけに、予断は許さないと思っていたが、今日の朝青龍はよかった。
立ち合い左からおっつけ、右はのどわで攻め、前に出て押し倒し。一方的だった。
前に出る圧力が強かった。
いい相撲、危ない相撲が、1日ずつ交互に出ている感じがする。今日の相撲は、本当に強かった。

全勝 白鵬朝青龍栃煌山
1敗 琴欧洲把瑠都

それにしても、朝青龍無傷の勝ち越し。1週間前の初日に予想することはまったくできなかった。
実際、ふりかえってみても、2敗くらいしていてもおかしくはない内容だが、よく乗り切ってきたものだ。

横綱が甲乙つけ難い内容でないこと、両横綱以外の3力士の内容がいいことから、まだ、マッチレースという感じはしない。
琴欧洲把瑠都栃煌山もそれぞれいいだけに、明日以降がますます楽しみだ。