naokichiオムニバス

66歳会社員。ヴィオラ弾き。ビール大好き。毎日元気。

3月場所12日目~やはり朝青龍左が使えず白鵬独走へ

玉鷲が、よく手が伸びる突きで垣添を東へ電車道

8勝3敗同士の豊真将千代白鵬は一方的な相撲。豊真将が立ち合いすぐに左前まわしをとり、右からおっつけて白房下へ押し出した。
豊真将にしては、よく前に出る相撲がとれた。9勝目。

玉乃島朝赤龍は、前さばきの応酬から左四つ。朝赤龍は自分充分の形を作れず、玉乃島が左の差し手を引きつけて前に出ると、首投げで逆転をねらったが及ばす、そのまま玉乃島が寄り倒した。

豊桜が突いたが、すぐ引いてしまったところを、豊ノ島が東へ出て、7勝目。

高見盛安美錦は、右四つ。安美錦は、上手がとれぬまま赤房下へ寄って出たが、高見盛は右差し手を返して残し、白房下で投げの打ち合い。ほとんど同時に落ちた。軍配は安美錦だが、当然の物言い。協議の結果は、取り直し。
安美錦は、最初の相撲で右ひざを痛くしたようだった。そのため、組みたくなかったのか、取り直しの一番では、安美錦は突いて離れる相撲。安美錦がもろ差しになり、正面に出たが、高見盛が右から突き落とすと、安美錦の右ひざが入って、そのまま崩れ落ちた。

豪風は、うまく下から入って、栃乃洋にまわしを与えずに西へ押し出した。7勝目。

山本山は、動きのいい嘉風との対戦は厳しいと思ったが、やはり、突いたり二本差したりの嘉風の動きについていけなかった。最後は、嘉風山本山の後ろたてみつをとっての「たてみつ投げ」から送り出したが、山本山のお尻の割れ目が丸見え。こういうのは、初めて観た。いや、やばいやばい。

琴奨菊鶴竜は、立ち上がって、もみ合いからすぐに鶴竜が左から突き落として琴奨菊を泳がせ、白房下へ押し出した。7勝目。
琴奨菊は、このところ、ちょっと頭打ちの状態が続いている。一皮むけてほしいものだが。

北勝力が突いて出ると、豪栄道は、正面土俵に詰まって危なかったがよく残して、相手の左かいなをたぐって体を入れかえ、押し出した。このへんがうまい。
北勝力は、今日は気力が見えるいい相撲だったが、依然白星なしの12連敗。

7敗の把瑠都と7勝の栃煌山は、過去把瑠都の3戦3勝。
立ち合い、栃煌山が左を差したが、深すぎる。把瑠都は右上手をがっちりとり、これでは栃煌山としては勝手が悪すぎる。ややあって、把瑠都が吊り上げ、まっすぐ西へ歩いた。
把瑠都の攻めは、吊ってからまっすぐ前に歩いた点と、まったくすり足でなかった点で、基本をはずしている。今は、吊る相撲をとる力士が少なくなったので、教える者もいないのかもしれないが。
一方の栃煌山も、吊られてからは足をばたつかせるでもなく、まったく無抵抗。NHK正面解説の北の富士さんが、この点に怒っていたが、同感。これも教える者がいないからかもしれない。
栃煌山は、勝ち越しお預けが続くが、この人にとって、把瑠都はとりにくい相手のようだ。

稀勢の里が、まったく情けない相撲。立ち合いから突いて、左四つになり、上手もとった。これは稀勢の里としては、最高の流れだったが、白房下へ寄って出るところ、旭天鵬が右からの突き落としを見せると、あっさり裏返った。
何をやってるんだ、という相撲だ。これで新関脇の場所、7敗目。
三瓶アナが、「新関脇になって、次の大関をねらってほしい人なのに」というようなことを言っていたが、こんな相撲をとっているようでは、大関候補とは言えない。メディアは、稀勢の里について、大関大関と言うのを、もうやめてもらいたい。たまに大物食いをするのは事実でも、まだまだ相撲ができていない。大関候補というレベルの地力はないと思う。

琴欧洲が、立ち合いちょっと右に動いて上手をとり、左四つ、魁皇を赤房下へあっさり寄り切った。魁皇は下がると残せない。
琴欧洲は、これで勝ち越しだが、今日の立ち合いは感心しない。こういう相撲で目先の勝ちを拾っていっても、意味はない。優勝した場所の自分の相撲をいつもとるように志してもらいたい。

千代大海が懸命に押して出たが、雅山がはたくとあっさり落ちた。相撲にならない感じだ。
この一番は、しかし物言い。雅山の手が髷にかかったことで協議となったが、「故意ではない」との判断で、軍配通りとなった。この判定の当否は難しい。これまでに、髷での反則負けは何番もあったが、「明らかに故意」という相撲は、少なかったように記憶する。故意、過失は別にして、髷をひっぱっていれば反則としてきたと思う。その意味では、この一番を反則でないとする理由が乏しい。ただ、相撲内容自体は、千代大海にはまったく分のあるものではなかったし、既に負け越しているのだから、この一番の勝敗自体は、大きな問題とはならないが。

朝青龍琴光喜は、朝青龍の左ひじの悪化具合がどうかを見たい一番。今日の朝青龍は、時間いっぱいから、左手でまわしを力強くたたいた。
しかし、相撲はやっぱりだめだった。明らかに前さばき負けで、普通なら朝青龍の方がスピードでまさって、もろ差しになるか、少なくとも左を差すところだが、今日は琴光喜に右四つに組まれた。琴光喜は上手充分、朝青龍は上手がとれない。この対戦は、琴光喜がいい格好になっても、ほんの一瞬でも攻めを躊躇して止まったところで、まばたきする間に、朝青龍が体勢を立て直してしまうことが多い。しかし、今日も、琴光喜が右四つになってからじっくり構えてしまったにもかかわらず、朝青龍は何の動きもできない。上手をとりにいくでもなく、左をまきかえるでもない。左が使えないということだ。琴光喜が向正面に寄り立てると、朝青龍も必死に残したが、右下手一本ではどうしようもなく、寄り切られた。
この時点で、白鵬と星二つの差となる2敗目となったが、それ以上に、相撲内容が深刻だ。悪くすると、千秋楽までに、琴欧洲戦あたりで、まだ一つくらい星を落としそうだ。

白鵬としては、朝青龍以外では一番嫌な相手である、日馬富士との対戦。日馬富士が調子を上げてきているところでもあるし、白鵬もつきあっての黒星の可能性はあると思われた。
今日の相撲を観ても、やはり白鵬はこの相手はとりにくいようだ。立ち合いから、サッといいまわしをとることができない。日馬富士は突き起こして白鵬にまわしを許さず、頭をつけた。ここまでは日馬富士の動きが本来のものだったが、そこからの攻めが出ない。白鵬は、のぞかせていた右から肩すかしをみせて、日馬富士を引き寄せておいて左上手をとった。日馬富士には上手を与えない。こうなれば横綱充分。あとは、いつものうまい寄り方で正面に寄り切った。日馬富士、善戦及ばず。

全勝 白鵬
2敗 朝青龍

白鵬、独走という状況になった。朝青龍に立ち直りの可能性は低いと思われるので、千秋楽の直接対戦を待たずに優勝が決まることは、ほぼ確実だろう。明日決まる可能性さえある。
2場所連続、中日で両横綱が給金という、30年ぶりの展開だったが、残念ながら、先場所と違って、まったく尻すぼみの優勝争いに終わりそうだ。