naokichiオムニバス

68歳、ヴィオラ弾き。ビール大好き。毎日元気。

ケーキを食べるような音楽~モーツァルトK297b

おととい、ご近所アンサンブルで、モーツァルトの協奏交響曲K364(弦楽六重奏版)を弾いたこともあり、昨日のオケ練の帰り、ウォークマンで聴いた。

その流れで、今日は、もう一つの協奏交響曲K297b、管楽器のソロの方を、朝の出社時に聴いた。

K297bは、モーツァルトの作品の中でも、特に好きなものの一つだ。

宇野功芳氏が、ドヴォルザークの「新世界」を、「まるで、おいしいケーキを食べるような、愉しい交響曲」と形容しているが、私にとって、その言葉に最もふさわしいのは、K297bだ。

色とりどりの管楽器のソロがいりまじって聞こえるさまは、果物などの具材や、生クリームとスポンジケーキを、いっぺんにほおばった時の嬉しさそのものだ。

(ちなみに、宇野氏は、この曲の第1楽章について、「花園に遊ぶ想いがする名作」と評している)

3つの楽章すべてが変ホ長調で書かれていることなどから、偽作説もある作品だが、そんなことはどうでもいい。

好きなものは好き。

美しいものは美しい。

それでいいじゃない。