引き続き、食べ方の話題。
ほんのちょっとしたことで習慣になり、それが長年続いている、というお話です。
それは、今から30年以上も前、大学の時のこと。
国立(くにたち)駅の南口、富士見通りに曲がって行く手前に、「ふるさと」というレストランがあった(今はもうなくなってしまったが)。
友人たちと時々食べに行っていた。
それは、確か、ある日の夕方、大学オケの練習前、その「ふるさと」で、オケの先輩たちとメシを食っていた時のこと。
ヴィオラの2年先輩のFさんが、卓上にあった塩の容器を手にとって、運ばれてきたライス(皿に盛られていた)の表面にふりかけた。
チェロの1年先輩のOさんが同じことをしたら、「お前、いつもそれ、やってんの?」と突っ込んだのが、ヴィオラの1年先輩のHさん。
Oさん、「いや、今、Fさんがやったから」。
どーでもいいやりとりではあるのだが、実は私、これを見てから、以後、今日に至るまで、食べ物屋で皿盛りのライスが出てくると、必ず塩をふっているのだ。
茶碗に盛られたごはんだとやらない。皿盛り限定。このへんに、習慣として根づいたものの、少々の頑固さを自分でも感じる。
ちょっとしたことがきっかけで、30年以上も続く習慣が生まれる。
面白いものだと思う。
面白いものだと思う。