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68歳、ヴィオラ弾き。ビール大好き。毎日元気。

一橋大学管弦楽団 SUMMER CONCERT 2009

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楽友会総会が終了し、学内の兼松(かねまつ)講堂(写真)へ。

一橋大学管弦楽団 SUMMER CONCERT 2009

  日 時 2009年7月4日(土) 14:00開演
  会 場 一橋大学兼松講堂
  指 揮 米崎栄和
  曲 目 ロッシーニ 歌劇「セビリアの理髪師」序曲
       チャイコフスキー バレエ音楽白鳥の湖」より
          情景
          ワルツ
          四羽の白鳥たちの踊り
          ハンガリーの踊り
          終曲
       シベリウス 交響曲第2番ニ長調
       <アンコール> シベリウス 「カレリア」組曲から「行進曲風に」

シベ2目当てで


今回、国立まで足を運んだのは、メインがシベ2だから。

35年前、大学入学後にヴィオラを始めて、最初にヴィオラで乗った演奏会のメインがシベ2だった。
つまり、生まれて初めて弾いたシンフォニーがシベ2だったのだ。

   一橋大学管弦楽団第22回定期演奏会
       月 日 1974年11月27日(水)
       会 場 杉並公会堂
       指 揮 David Howell
       曲 目 モーツァルト 歌劇「魔笛」序曲
            サン=サーンス 「アルジェリア組曲
            シベリウス 交響曲第2番ニ長調

当日は、交通機関ストライキにぶつかり、お客さんは予想よりも少なかった。
そのこともあってか、このシベ2は、団内では、「伝説の名演」とか「幻の名演」とか呼んだものだ。

立派な演奏


兼松講堂は、ほぼ満員の盛況。

2階の正面席に座った。

プログラムを見ると、私の在学中に比べて、団員が多いことに驚く。

ファーストヴァイオリン22人、セカンドヴァイオリン17人、ヴィオラ15人、チェロ13人、コントラバス8人(コントラバスだけOBOG2人を含む)。

ということで、弦も曲によるメンバーの入れ替えが見られた。

すごいねえ、しかし。

近年は、このオケもインターカレッジ化が進み、他大学の学生も相当数入っていると、午前中の楽友会総会で聞いた。

その影響なのだろうか。

たまたまだが、浦安オケで、5年前、04年7月の定期演奏会の時に、前プロが「セビリア」、メインが「白鳥の湖」抜粋というプログラムを組んだ。

ヴィオラデビュー曲のシベ2がメイン、という他に、そうした懐かしさも感じながら聴いた。

立派な演奏だったと思う。

私の時代のオケは、こういう水準の演奏ができてたんだろうか。
どうなんだろう。

特にシベ2については、そのことを思いながら聴いていた。
35年前、杉並公会堂での、自称「幻の名演」は、この現役諸君の演奏に比べてどうだったんだろう。

シベ2は、9月にユニ響(津田沼ユニバーサル交響楽団)で弾く予定がある。
この演奏を聴いて、自分で弾くのが一層楽しみになった。

35年前、このシベ2から、私のオケ人生は始まった。
今回、ステージでシベ2を演奏した、私の子供の世代にあたる学生さんたちも、これから末永く、オケを続けていってほしい。
そう強く思った。
(あ、でも、私の場合、卒業後、楽器はやめちゃって、20年近いブランクの後に、たまたま今のオケに入ったんで、言う資格はないんだけどね(笑))

  ※この兼松講堂で演奏した過去記事
      一発オケの思い出①~くにたち2000年オーケストラ(00年9月)
         http://blogs.yahoo.co.jp/naokichivla/34589467.html
      一発オケの思い出③~兼松講堂リニューアル記念コンサート」(04年6月)
         http://blogs.yahoo.co.jp/naokichivla/34589780.html

レセプションにも参加


終演後、東キャンパスの生協食堂でレセプション。

楽友会の一人として参加した。

それにしても立派な生協だ。

東キャンパスは、在学中に比べて変貌が著しく、この生協も当時はなかった。

びっくりしたのは、団員の皆さんが、全員手ぶらで参加したこと。レセプション会場に楽器を持ってきた人は一人もいない。
部室に置いてきたということなのだろう。

パーティーの冒頭、委員長(ホルン)のS君が挨拶したのだが、この挨拶には感銘を受けた。

「今日の演奏会が無事終わることができたのは、色々な方のおかげです。感謝しましょう」という趣旨で始まったのだが、誰に感謝するか、という冒頭に「両親や家族」を挙げたことに打たれた。
(以後は(我々がいることもあってだろう)OBの皆さま、指揮者、トレーナーと続いた)

「両親や家族のおかげで、僕たちはこうして音楽ができるんです」。

いいこと言うなあ、と思った。

演奏会を聴きながら、自分自身の大学1年生の頃を思い出していたわけだが、思ってみれば、今、50代半ばも近づこうという歳になって、オケ活動を続けていられるのは、私の場合も、ひとえに両親のおかげだと痛感する。

大学に入れてもらえたこと、楽器を買う時の援助。
さらにさかのぼれば、幼稚園の時に、ピアノを習わせてもらうことがなかったら、とも思う。

S君の言葉は、そんな思いを起こさせてくれた。

みんながそういう感謝の気持ちを持っていれば、このオケはさらに伸びるだろう。そう思った。

以後、楽友会のOBの皆さんや、現役の学生さんと歓談し、楽しい時間を過ごして、国立を後にした。

国立の街、大学のキャンパスに久しぶりに来て、やっぱり、特に音楽に関して、自分の精神的な意味でのルーツの一つはここにあるんだ、と痛感した1日だった。